ゆったりミチクサ

馬上少年過
世平白髪多
残軀天所赦
不楽是如何
   (戦国武将)
   伊達政宗公詩

小さい秋見つけた

2013-09-04 | 自然

久しぶりの高層湿原
久しぶりの蔵王
秋風が漂う
晩夏と初秋の混在
確かな季節の流れ

1 蔵王湿原

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山形県 蔵王高原の御田ノ神湿原は、
既に紅葉が始まっていました。
私が訪れたのは8月の末です。
避難小屋の近くに、小さな祠が祭られています。

2 湿原に咲くリンドウ
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確実に秋の季節が来ています。
紫色に輝いて、蕾も開いています。
日差しが温かく感じられました。

3 チングルマ
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名残花が、そっと咲いていました。
綿帽子が夏の終わりを告げているようです。

4 イワショウブ
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綺麗に咲いているイワショウブ。
ピンクの蕾が艶やか。
みずみずしい可憐なお花です。

5 キンコウカ
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この時季に巡り合えるなんてラッキー。
貴重な名残花です。
湿原いっぱいに咲いている情景が目に浮かびます。
キラキラ輝く、金のお星様でしょうか。

6 穂が出始めのススキ
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湿原から山頂へ向かう道すがらのススキです。
幼子の様にシットリと柔らかく、純朴な色合いでした。

7 フジバカマ
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秋の七草に数えられるフジバカマ。
薄紫に風情があります。
道端に、楚々と咲いていました。

8 カライトソウ
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吾亦紅の仲間、カライトソウ。
秋の風情を楽しむ花の一つです。
そよ風に揺れていました。

9 イワハゼ
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コケモモの仲間。
潤いのある艶やかな赤い色は、深海に育つサンゴの色です。

10 マイズルソウ
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真っ赤な実になる前の姿です。
豊穣の秋が静かにやって来ています。

11 タカネトウウチソウ
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カライトソウに同じ吾亦紅の仲間です。
秋なのに、綺麗な蝶が羽休みをしていました。
蔵王は、実に楽しい山です。

12 蔵王
   われら歌(うと)う 
   陸奥(みちのく)に
   奇(く)しき山あり
   真(げ)に山の王者 蔵王  {蔵王の歌}より

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蔵王湿原から尾根を望みました。
青い空に、ポッカリ浮かぶ白い雲。
夏の空が、秋に渡せないと言ってる様です。

13 礫地に咲く可憐な花
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蔵王の礫地に秋が漂う。
オヤマノリンドウ・ハハコヨモギ・ミヤマアキノキリンソウ。
湿原のお花より、引き締まった感じがします。

14 六根清浄御山は晴天
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蔵王の礫岩を踏みしめて。
久し振りの山歩きを楽しみます。
空気が爽やか。
心身がリフレッシュします。

15 高山植物の女王
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高山礫地にコマクサが、咲き残っていました。
蔵王といえばコマクサ。
コマクサといえば蔵王。
この時季に会えた喜び、自然は素晴らしい。

16 エメラルドグリーン
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瑠璃色に輝く蔵王のお釜。
空に横たわる黒い雲。
前線が走っているのでしょうか。

17 ミヤマアキノキリンソウ咲くお釜
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前線通過を、目の当たりにしている気分です。
これ程綺麗なお釜は久し振りです。
ミヤマアキノキリンソウが、黄金色に輝いていました。

18 眼下に山形上山市街
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明るい日差しの中に、上山温泉市街が。
今年の案山子祭りのテーマが楽しみです。

19 降りそうで降らない山の天気?
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山の天気は急変が常識。
常に想定していなければなりませんが・・・・・?。
今日のお天気は、気紛れではありませんでした。

20 蔵王は既に夏から秋へ
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空に浮かぶスジ雲(巻雲)と積乱雲。
彩雲も見られます。
秋が深まると、空も高くなって来ます。

21 日本三景 松島
 「立ち並ぶ松の木  千年の濃緑(こみど)り
   わだかまる大岩  その姿おもしろ      
  浪は白く  まさご地は清らか      
  眞帆や片帆  沖とほくこぎ行く」  (唱歌 松島より)
   
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蔵王を訪ねたなら、松島は定番でしょうか。
大海原に浮かぶ多数の島々。
穏やかな海原に、帆を張るのも一興でしょう。

22 クルージング
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湾内の島々を巡る。
奇岩景勝が次々と目に入る楽しみ。
奥松島も風光明媚です。
松島のハゼは、お正月料理に欠かせないそうです。

みちのくに、小っちゃい秋見つけました
山と海に囲まれた、美しい海洋国日本。

巨大津波で太平洋に流出の「郵便ポスト」「漁船」
沖縄県と日本海福井県に漂着
日本列島を海流が囲む

福島原発の高濃度放射能汚染水
太平洋に今も流れたまま


桜と野鳥

2013-04-23 | 自然

野鳥の囀りを聞いて過ごす
ゆったりと流れる心の時間
移ろう季節
自然の中に生きている事
自然の中に生かされている事
心安らぐ日々
楽しきかな人生
大らかなるかな人生
 

①春霞

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風光明美、山紫水明が、此処にあります。
宮城県大河原・船岡の、桜並木と蔵王連峰です。
「絶景かな」、思わず膝をポンと打ってしまいました。   

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青い空、白い雲、のどかな田園風景。
ほんとの空を求めて、
福島県二本松に桜咲く頃、訪れました。
残雪の安達太良山が、春霞の中に聳えています。

     「智恵子抄」を思い出します。
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。

阿多多羅山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。


②望郷
  「桜に集う」
日本中に咲き誇る、桜並木
自然の猛威にも耐えて来た、三大桜
千年過ぎて尚、満開の姿を見せる
人々が集い、笑顔が広がる

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岐阜県「根尾谷の淡墨桜」。
大勢の桜を愛する人々の力で、蘇った桜です。
訪れた公園に咲き誇る満開の桜、生命力を感じます。

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山梨県「山高の神代桜」。
日本最古の樹齢桜と言われています。
巨木の雄姿を見たのは、春雨が止む頃でした。

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福島県「三春の滝桜」。
あでやかな振袖を着て踊る、舞姫の姿です。
晴れ渡った桜日和が、待っていました。

滝桜・神代桜・淡墨桜は
「日本三大桜」と紹介されています。
1922年10月12日
三大桜は国指定第一号の天然記念物となっています。

 
③野鳥

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小雪舞う、寒い日の出来事でした。
寒さ凌ぎの、ジャレ遊びでしょうか。
遊び疲れた後は、仲良く餌をついばんでいました。

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寒空でも、元気に飛び回る小鳥たち。
野鳥のつぶらな瞳が素敵です。
ヤマガラ、シジューカラが庭で鳴いていました。

④渡り鳥

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近くの沼に渡り鳥が飛来。
マガモや白鳥です。
思い思いの姿で、羽休みをしていました。

のどかな里山の風景
未来に残す知恵と勇気


感動的な天文現象

2012-08-01 | 自然

圧巻の天体ショーです。

皆既月食、金環日食、金星の太陽面通過。

この現象が起きるたびに胸を躍らせ、

宇宙を見上げました。

 

(1)皆既月食 (2011年12月10日)

煌々と冴えわたる冬の月、
これから始まる皆既月食に
夜空を見つめました。 

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凍てつく12月の夜、皆既月食が始まりました。

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月が地球の影に隠れていく様子が、
手に取るように分かります。

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皆既月食直前の月は、ぼんやり見えます。

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地球の影にすっかり入り、皆既月食です。
月の色が赤い褐色になりました。

 

(2)金環日食 (2012年5月21日)
国内に居ながらにして、
美しい太陽の環が見られる。
写真に収めたいと準備しました。
フィルターND100,000・
三脚・望遠レンズ・魚眼レンズ
ワイヤレスシャッター・日食グラス・
そして気象予報情報。
観察場所を、隅田川沿いにしました。

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人混みも無く、日食観察と撮影に絶好の場所です。
東京スカイツリーが隅田川を引き締めています。

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川幅も広く、日食時間帯の上空を遮るものは有りません。

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金環日食観察撮影の開始です。
天候も上々です。

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日食が進行中です。
雲が具合よく太陽光を和らげています。

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金環日食直前の太陽です。
雲も良い具合に遮光して呉れました。

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撮影に成功、金環日食の美しい太陽の環です。
気象条件も観察撮影にピッタリでした。
北欧オーロラ観察撮影以来の感動です。

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金環日食が終わり、彩雲が見られました。
隅田川の心地よい風を感じながらの観察、
天候にも恵まれ、
喧噪もなく良い時間を過ごせました。
18年後の2030年に、日本では再び見る事が出来ます。

(3)金星の太陽面通過 (2012年6月6日)
今回逃すと100年以上は見られない天文現象。
梅雨の日本、天候が気がかりです。

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観察時間に雲が晴れ、
太陽左に小さく金星が見えてきました。

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太陽面に入って来たケシツブのような金星。
太陽の、ほくろの様な姿です。
その後、雲が厚く覆い観察が出来なくなりました。
午後になって雲が切れ、観察を開始しました。

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太陽面通過も終わりに近づいていました。
太陽のチッチャナ目
そんな感じの金星です。

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太陽が、ウツムイテいるような感じがします。
金星に別れを忍んでいるかの様。
次回は2117年12月、
105年後に太陽面通過がやって来ます。

壮大な宇宙のスペクタクル。

宇宙の周期の中で、
私達が生きている事を実感させて
くれる、天文現象の数々です。