先週末、会社の仲間との冬合宿ということで恒例の野沢温泉スキーに行ってきました。
先週末ということは2月14日の首都圏に大雪が降って高速道路が全面的に通行止めになったあの時です。
結果から言うと、我が家のみ野沢温泉に辿り着き、行きは金曜日の夜に常磐道から北関東道周りで関越からR117に抜けて15時間、帰りは日曜日の午後にR117から関越で新潟に出て磐越道から常磐道に抜けて9時間かかって帰ってきました。
前泊予定だった宿には朝の9時に到着し、朝ご飯を頂いて11時からゲレンデへ。一日たっぷり滑り翌日は長男をAMのスキースクールに預け、宿に戻って車の雪かきをして宿を出たのが14時半。スキーに限っては元々の予定とほぼ変わらない形でした。
一緒に宿泊する予定だった友人は中央道からR20の立往生にはまって2日ほど身動きが取れなくなっていて月曜日にようやく帰宅できたそうです。別の友人たちは土曜日の深夜R17で向かったものの前橋で動けなくなり、前橋のご実家で週末を過ごすことになったとのこと。その他、始めから出発をあきらめた方々も(当然ですが)いらっしゃいました。
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金曜日の夕方出発の予定で会社を早く出て、出かける準備をしつつ天気と交通情報を眺めてルートを考えていました。
16時過ぎに出発の目論見が、家を出たのが結局17時半。この1時間の遅れが結構痛手となりました。
出発の時点で中央道と関越の平野部がすでに通行止め。この時点でベストなルートは東北道から北関東道で前橋に出て上信越道で長野入りするルート。この時点では上記ルートの高速道路はすべてつながっていたので通常より+1~2時間で行ければといったところ。
ところが走行するうちに状況は次第に悪くなり、東北道と上信越道が通行止めに。
長野に向かうルートはさらに遠回りになって常磐道から北関東道で前橋に出て関越で新潟に入り、山を越えてR117に入るか北陸道経由で長野入りするか。
最後のルートはあとで決めるとして、常磐道に向かいます。
首都高は激しく雪は降っていましたがスタッドレスで普通に走れるぐらい。常磐道に出ると雪も弱くなって首都圏が大雪だったことを忘れてきます。北関東道に入る手前の友部で晩御飯。ここで時間を取られるのは痛いけれど、子連れなのであまり無茶はできません。この後の状況を考えて、食事、トイレ、ガソリン補給を済ませておきます。
さて夕食をとっている間に北関東道も前橋の手前で通行止めの表示が出てしまいました。
一般道に出ないといけないので、時間が読めなくなります。これはまずい。
(予定通りの時間に出れていれば関越まで進めていたかもしれない)
その後、北関東道の通行止めは結局佐野田沼ICからとなってしまい、関越に乗車できるのも月夜野ICまで行かないといけなくなっていて、結構な距離があります。横浜から来たことを考えると、あとひと山越えて新潟に入れば(と行ってもそのひと山が長いのですが)あとは普通に走れるというのが見えていたので先に進むことにしました。20時半に友部SAを出発。
佐野田沼からは幹線道路に出るまでかなり距離があります。このあたりの状況が分かっていれば佐野藤岡ICで降りたのに、と思いましたが仕方ない。21時半過ぎにICを降り、轍にタイヤを取られながら、淡々と下道を走って前橋へ。このあたりは道路状況は良くなかったですが、車が流れていたのは幸いでした。1時間ほど走って桐生、さらに1時間ほどでR17へ。
R17へ出て、これで幹線道路だから少しは楽になるかと思ったら状況は全く逆。大型トラックが多いため轍はさらに深く、チェーンの跡で強烈な凸凹。これは最悪な状況だなと思って走っていると、渋川近くで渋滞が始まり動かなくなりました。
この雪なので、スタックする車もいるでしょう...
しばらくのろのろと進んだ先にコンビニがあったため、避難。その後、30分以上1mmも動きませんでした。
トイレを済ませ、食料を朝の分まで買い込んで、車列の動きを睨みます。
しばらくは全く動かないので仮眠。日付が変わって土曜日の0時。このまま朝まで眠れれば楽だけど、少しでも近づいておきた!
しばらく(1時間弱?)経ったところでR17の車が動き出しました。
いや、またすぐに止まるさ、と警戒して見ていましたが5分ほど流れたり止まったり。
これは動き出した合図か、と思い出発。
残念ながらそこから100mほどでまたストップ。失敗だ...
この先は緩やかな上り坂。先の状況は見えないが、30分以上動いていない気がする。
気が付くと、目の前のトラックが動き出そうとして脱出できない。空回りして横に滑り、前進後退を繰り返すもどんどん横を向いてしまう。結局道をふさぐように止まってしまいました。外へ出てみてみるとトラックといってもトレーラー。ジャックナイフになってしまってお手上げのようです...
普通車なら皆で手助けを、ともなるのですがトレーラーが相手ではどうしようもありません。
後続のドライバーたちと話しているうちに、中央分離帯とトレーラーの間を雪かきすればぎりぎり通れるのではないか?という話になり、スキー用の手袋をはめて、ここ掘れワンワンのように雪を掻き出して靴で固めて。
ただこれでもFFスタッドレスの私の車ではたぶん無理。後ろの車も同じとのこと。
もう少し後ろの人たちに話してみると、4駆だし行けるでしょうという方がいたので車を詰めて道を空けて待ちます。
しばらくすると後方から雪煙を上げて一気に駆け抜けてゆく車。むむむ、やはりこういうシチュエーションでは4駆は強いな、と感心しつつ我が家も出発。轍を外れないように注意しながらトレーラーの横を無事脱出!
その後は先ほどの渋滞で前の車が捌けていたせいか渋滞もなく、視界が悪く走りづらいのに耐えながらようやく月夜野から関越へ。朝の4時になっていました。
関越に乗ればすぐかと思っていたらまた渋滞。月夜野からはまだ下牧PA、水上IC、谷川岳PAと結構距離がありました。
20~30分ほどで通行できるようになり、しばらく走行しますが、目の前が真っ白で路肩との境目も追い越し車線との境目も、この先の道路状況も全く分からない中、目の前のうっすらとした轍だけを頼りにゆっくりと走行します。そのうちに路面がぬれてきて融雪設備が見え、ひときわ明るい谷川岳PAを超えると関越トンネルです。
いつもは走りにくいと思ってしまうトンネルですが、この雪の中では地獄に仏のような存在。安全に10km走行できる幸せを感じながら新潟県へ。
土樽PAを強制的にぐるりと回り、新潟県内区間を進みます。きれいに圧雪されており断然走りやすくなっていました。
R117へ出るにはいくつかの山越えルートがあります。
地図で見たところ石打からのR353、その少し先の県道76号線などがあり、大きなトンネルがある県道76号から行こうと思い塩沢石打ICで下車する予定で、その直前の塩沢石打PAで小休止。朝の6時前。
吹雪の中、暗闇で山越えするのはリスクが高いので明るくなるまで休むことにしました。
その後、宿のおやじさんから電話がかかってきたので状況を伝え、ルートについて相談すると、行こうとしていた県道の大きなトンネルについては聞いたことがなく、八箇峠がいいのではとのこと。調べてみるとR253のことで国道のほうが安全ではありそう。県道のほうはもしトンネルが間違いなら激しい山道になり通行不能に思えるので、少々遠回りですがR253で行くことにしました。
6時半になると空も明るくなり、体調も悪くなさそうなので出発することにしました。上手くいけば朝のうちに野沢温泉に着けるかもしれません。
R253は六日町ICから直接入れるので、もうひと区間進み、六日町ICで関越を降ります。R253はそれなりに除雪はされていて走りやすくはなっていますが、ワイパーに雪が付着して視界がすぐに悪くなってしまいます。停止して雪の塊を落としては進んで、の繰り返し。停止できる場所も限られるのでなかなかストレスがたまります。山越えの部分はスノーシェッドやトンネルなどが多くあり聞いていた通り走りやすかったです。R117に入った後も大雪なのは変わらず、ワイパーの雪を落としながらなんとか走行し、8時半に野沢温泉エリアに到着。その後、急な登りでスタックしてESP(トラクションコントロール)に助けられながら脱出したりしつつ、朝9時に宿泊先に到着。食事休憩と数回の仮眠を含め、15時間の長旅でした。
この時点で、中央道から野沢に向かった友人はR20の車列の中で一晩を明かし全く動く気配がないといった状況。
R17で向かった友人は前橋で道が動かなくなり実家に避難とのこと。状況からみてこれから野沢に辿り着くことは不可能そうでした(結果的にも来れず)。
宿泊先で朝食を頂き、ここで寝てしまってはわざわざ苦労して野沢までたどり着いて何もせずに帰ることになってしまうし体調も問題なさそうなので、すぐに滑りに行くことにしました。
ゲレンデから宿は近いので辛くなったら戻ってくればいいし、子供と滑るゲレンデなら集中力を欠いて危険な目に合うことも無いだろうとの判断です。もちろん子供たちは車中ではありますが睡眠時間は十分取れています。
11時にゲレンデに入り、長坂ゴンドラでやまびこ駅へ。
上の平ゲレンデは斜度がほとんどないため直滑降気味に滑る場所が多いですが、次男の板が全く滑らずスキーを嫌がってしまいます。確かに滑れないんじゃあ楽しくないでしょう。上手くなだめたり押したりしながら先に進め、やや斜度のあるパラダイスゲレンデでようやく次男の調子が上がってきました。ちゃんとワックスを塗ってやらないといけないな。
大雪のためか、林間コースが閉鎖されていたのでパラダイスゲレンデを数本滑り、日影ゴンドラで山麓へ。
レストハウスで休憩しようとすると、子供たちはキッズパークで遊びたいとのこと。次男はまだ年長だし、そういうのの方がいいのか...と長男とキッズパークで遊ばせ、一人でレストハウスで休憩。20分ほど、ゆったりと休めました。
今日は大雪のためスキー場に来ることができたお客さんも少なく、リフト待ちゴンドラ待ちが全くありません。
子供たちが戻ってきたので軽く食事をとり再度ゲレンデへ。日影ゲレンデを何本か滑り、リフトの終わる5時ぎりぎりまで滑って宿へ。
貸し切りとなってしまった宿で夕食を頂き、外の温泉施設(スパリーナ)で温まったら今日はすぐに就寝。
温泉街に散歩に行く気力はさすがにありません。朝までぐっすり休めました。
翌日曜日も雪。
高速道路は相変わらず全面的に通行止めです。
朝から帰る手もありましたが、通行止めの車列に加わっても仕方がないし、車の雪かきもしないとそもそも出られないのでその間子供たちをスクールに入れて滑らせることに。
次男は行きたくなさそうなので宿で遊ばせ、長男は元気そうだったのでスキースクールへ。
スクールも長男のクラスは2人だけでプライベートレッスンのような状況でした。
私はスクールの手続きのあと、宿に戻って車の雪かきです。
昨日は長野県としても結構な大雪だったようで、積もった雪を流す水路も雪で埋まってしまうほど。
宿の雪かき道具などを借りて何とか雪かきを終え、長男を迎えに再びゲレンデへ。
今回は外板への荷重移動を教えてもらい、今までよりもスムーズに滑れるようになったようです。
せっかくなので山麓のコースを数本滑って宿へ。
来年はみんなで来ますねとオヤジさんたちに話し、14時半に出発。
道路状況から首都圏に向かう主要高速道路と主要国道は全滅のため、R117から関越で新潟に出て磐越道で常磐自動車道に向かうことにしました。郡山市内で一度降ろされてしまう部分が不安要因ですが、他のルートよりは範囲も限定的なので一番マシなはず。Twitterの検索での最新の生情報を参考にして渋滞に会いにくいと思われるルートを仮決めして出発しました。
R117は完璧に除雪され、きれいにアスファルトが出ています。さすが日本有数の豪雪地帯。こういうことを実感すると、税金をきちんと払わないといけないな、と再認識させられます。
(直接こちらの地域には税金は払っていませんが、交付金などで回ってきているはず?)
関越道も新潟方面は雪もなくかなりのスピードで飛ばす車もいます。
順調に新潟から磐越道に入り、1車線と2車線を繰り返しながら福島県に向かいます。猪苗代が近づくとまた雪が強く降り始め、路面の雪も増えてきました。
当初は磐越道は郡山の手前の磐梯熱海ICから通行止めで、郡山市内を一般道で抜けなければならなかったのですが、途中で磐梯熱海ICから郡山東ICまで通行できるようになりました。これは大きい。少なくとも2時間は短縮されたはずです。
この時点で東北道もほぼ再開していたのですが、白河~那須間が通行止め。
並走するR4の状況を読み切れなかったため、何かあった時の影響度はR4のほうが大きいと判断して当初予定通り常磐道に向かうことに。
19時半に郡山直前の五百川PAで休憩。その後、郡山東ICで一般道へ。IC出口から一般道へ出るアクセス路でいきなり渋滞。一瞬視界が開けた箇所で、元々行こうとしていた道に長い車列のテールランプが...ここにおとなしく並ぶのは避けたいので、アクセス路の出口で一旦郡山市内方向に5分ほど向かい、少し戻ったところで本来進もうとしていた磐越道と並走する道に無事合流し、磐越道の通行止め区間を進みます。こちらの道は目論見通り全く渋滞なし。元々使おうと思っていたルートとの合流地点も何事もなくやり過ごせたので、当初のルートはスタックなどで止まってしまっていたようです。
途中、目の前でスタックしてしまった車を助けたりしつつ深い轍にハンドルを取られながらも2時間ほど一般道を進み、磐越道に再度乗車できる小野ICへ。ここから先は渋滞はありません!
いわきを通り、日立を抜け、水戸から3車線に増え、友部からは行きに通ったルートを戻り、三郷で首都高、横羽線に進んで日付が変わった12時過ぎに横浜の自宅に無事到着(このあたりは計算しないでください...)。
今回のスキーは、冬合宿として友人たちと会える予定だったのが出来なくなってしまったのは非常に残念でした。
行きと帰りの運転については2度と体験したくはないのですが、これに懲りてというよりは今回これで走りきれたのでこれ以上ひどい目に合うことは通常のスキーではもう無いだろう、次からは今回のように遠めのスキー場にも行ってみようか、といった心境です。さっそくスノーワイパーを購入しました...
先週末ということは2月14日の首都圏に大雪が降って高速道路が全面的に通行止めになったあの時です。
結果から言うと、我が家のみ野沢温泉に辿り着き、行きは金曜日の夜に常磐道から北関東道周りで関越からR117に抜けて15時間、帰りは日曜日の午後にR117から関越で新潟に出て磐越道から常磐道に抜けて9時間かかって帰ってきました。
前泊予定だった宿には朝の9時に到着し、朝ご飯を頂いて11時からゲレンデへ。一日たっぷり滑り翌日は長男をAMのスキースクールに預け、宿に戻って車の雪かきをして宿を出たのが14時半。スキーに限っては元々の予定とほぼ変わらない形でした。
一緒に宿泊する予定だった友人は中央道からR20の立往生にはまって2日ほど身動きが取れなくなっていて月曜日にようやく帰宅できたそうです。別の友人たちは土曜日の深夜R17で向かったものの前橋で動けなくなり、前橋のご実家で週末を過ごすことになったとのこと。その他、始めから出発をあきらめた方々も(当然ですが)いらっしゃいました。
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金曜日の夕方出発の予定で会社を早く出て、出かける準備をしつつ天気と交通情報を眺めてルートを考えていました。
16時過ぎに出発の目論見が、家を出たのが結局17時半。この1時間の遅れが結構痛手となりました。
出発の時点で中央道と関越の平野部がすでに通行止め。この時点でベストなルートは東北道から北関東道で前橋に出て上信越道で長野入りするルート。この時点では上記ルートの高速道路はすべてつながっていたので通常より+1~2時間で行ければといったところ。
ところが走行するうちに状況は次第に悪くなり、東北道と上信越道が通行止めに。
長野に向かうルートはさらに遠回りになって常磐道から北関東道で前橋に出て関越で新潟に入り、山を越えてR117に入るか北陸道経由で長野入りするか。
最後のルートはあとで決めるとして、常磐道に向かいます。
首都高は激しく雪は降っていましたがスタッドレスで普通に走れるぐらい。常磐道に出ると雪も弱くなって首都圏が大雪だったことを忘れてきます。北関東道に入る手前の友部で晩御飯。ここで時間を取られるのは痛いけれど、子連れなのであまり無茶はできません。この後の状況を考えて、食事、トイレ、ガソリン補給を済ませておきます。
さて夕食をとっている間に北関東道も前橋の手前で通行止めの表示が出てしまいました。
一般道に出ないといけないので、時間が読めなくなります。これはまずい。
(予定通りの時間に出れていれば関越まで進めていたかもしれない)
その後、北関東道の通行止めは結局佐野田沼ICからとなってしまい、関越に乗車できるのも月夜野ICまで行かないといけなくなっていて、結構な距離があります。横浜から来たことを考えると、あとひと山越えて新潟に入れば(と行ってもそのひと山が長いのですが)あとは普通に走れるというのが見えていたので先に進むことにしました。20時半に友部SAを出発。
佐野田沼からは幹線道路に出るまでかなり距離があります。このあたりの状況が分かっていれば佐野藤岡ICで降りたのに、と思いましたが仕方ない。21時半過ぎにICを降り、轍にタイヤを取られながら、淡々と下道を走って前橋へ。このあたりは道路状況は良くなかったですが、車が流れていたのは幸いでした。1時間ほど走って桐生、さらに1時間ほどでR17へ。
R17へ出て、これで幹線道路だから少しは楽になるかと思ったら状況は全く逆。大型トラックが多いため轍はさらに深く、チェーンの跡で強烈な凸凹。これは最悪な状況だなと思って走っていると、渋川近くで渋滞が始まり動かなくなりました。
この雪なので、スタックする車もいるでしょう...
しばらくのろのろと進んだ先にコンビニがあったため、避難。その後、30分以上1mmも動きませんでした。
トイレを済ませ、食料を朝の分まで買い込んで、車列の動きを睨みます。
しばらくは全く動かないので仮眠。日付が変わって土曜日の0時。このまま朝まで眠れれば楽だけど、少しでも近づいておきた!
しばらく(1時間弱?)経ったところでR17の車が動き出しました。
いや、またすぐに止まるさ、と警戒して見ていましたが5分ほど流れたり止まったり。
これは動き出した合図か、と思い出発。
残念ながらそこから100mほどでまたストップ。失敗だ...
この先は緩やかな上り坂。先の状況は見えないが、30分以上動いていない気がする。
気が付くと、目の前のトラックが動き出そうとして脱出できない。空回りして横に滑り、前進後退を繰り返すもどんどん横を向いてしまう。結局道をふさぐように止まってしまいました。外へ出てみてみるとトラックといってもトレーラー。ジャックナイフになってしまってお手上げのようです...
普通車なら皆で手助けを、ともなるのですがトレーラーが相手ではどうしようもありません。
後続のドライバーたちと話しているうちに、中央分離帯とトレーラーの間を雪かきすればぎりぎり通れるのではないか?という話になり、スキー用の手袋をはめて、ここ掘れワンワンのように雪を掻き出して靴で固めて。
ただこれでもFFスタッドレスの私の車ではたぶん無理。後ろの車も同じとのこと。
もう少し後ろの人たちに話してみると、4駆だし行けるでしょうという方がいたので車を詰めて道を空けて待ちます。
しばらくすると後方から雪煙を上げて一気に駆け抜けてゆく車。むむむ、やはりこういうシチュエーションでは4駆は強いな、と感心しつつ我が家も出発。轍を外れないように注意しながらトレーラーの横を無事脱出!
その後は先ほどの渋滞で前の車が捌けていたせいか渋滞もなく、視界が悪く走りづらいのに耐えながらようやく月夜野から関越へ。朝の4時になっていました。
関越に乗ればすぐかと思っていたらまた渋滞。月夜野からはまだ下牧PA、水上IC、谷川岳PAと結構距離がありました。
20~30分ほどで通行できるようになり、しばらく走行しますが、目の前が真っ白で路肩との境目も追い越し車線との境目も、この先の道路状況も全く分からない中、目の前のうっすらとした轍だけを頼りにゆっくりと走行します。そのうちに路面がぬれてきて融雪設備が見え、ひときわ明るい谷川岳PAを超えると関越トンネルです。
いつもは走りにくいと思ってしまうトンネルですが、この雪の中では地獄に仏のような存在。安全に10km走行できる幸せを感じながら新潟県へ。
土樽PAを強制的にぐるりと回り、新潟県内区間を進みます。きれいに圧雪されており断然走りやすくなっていました。
R117へ出るにはいくつかの山越えルートがあります。
地図で見たところ石打からのR353、その少し先の県道76号線などがあり、大きなトンネルがある県道76号から行こうと思い塩沢石打ICで下車する予定で、その直前の塩沢石打PAで小休止。朝の6時前。
吹雪の中、暗闇で山越えするのはリスクが高いので明るくなるまで休むことにしました。
その後、宿のおやじさんから電話がかかってきたので状況を伝え、ルートについて相談すると、行こうとしていた県道の大きなトンネルについては聞いたことがなく、八箇峠がいいのではとのこと。調べてみるとR253のことで国道のほうが安全ではありそう。県道のほうはもしトンネルが間違いなら激しい山道になり通行不能に思えるので、少々遠回りですがR253で行くことにしました。
6時半になると空も明るくなり、体調も悪くなさそうなので出発することにしました。上手くいけば朝のうちに野沢温泉に着けるかもしれません。
R253は六日町ICから直接入れるので、もうひと区間進み、六日町ICで関越を降ります。R253はそれなりに除雪はされていて走りやすくはなっていますが、ワイパーに雪が付着して視界がすぐに悪くなってしまいます。停止して雪の塊を落としては進んで、の繰り返し。停止できる場所も限られるのでなかなかストレスがたまります。山越えの部分はスノーシェッドやトンネルなどが多くあり聞いていた通り走りやすかったです。R117に入った後も大雪なのは変わらず、ワイパーの雪を落としながらなんとか走行し、8時半に野沢温泉エリアに到着。その後、急な登りでスタックしてESP(トラクションコントロール)に助けられながら脱出したりしつつ、朝9時に宿泊先に到着。食事休憩と数回の仮眠を含め、15時間の長旅でした。
この時点で、中央道から野沢に向かった友人はR20の車列の中で一晩を明かし全く動く気配がないといった状況。
R17で向かった友人は前橋で道が動かなくなり実家に避難とのこと。状況からみてこれから野沢に辿り着くことは不可能そうでした(結果的にも来れず)。
宿泊先で朝食を頂き、ここで寝てしまってはわざわざ苦労して野沢までたどり着いて何もせずに帰ることになってしまうし体調も問題なさそうなので、すぐに滑りに行くことにしました。
ゲレンデから宿は近いので辛くなったら戻ってくればいいし、子供と滑るゲレンデなら集中力を欠いて危険な目に合うことも無いだろうとの判断です。もちろん子供たちは車中ではありますが睡眠時間は十分取れています。
11時にゲレンデに入り、長坂ゴンドラでやまびこ駅へ。
上の平ゲレンデは斜度がほとんどないため直滑降気味に滑る場所が多いですが、次男の板が全く滑らずスキーを嫌がってしまいます。確かに滑れないんじゃあ楽しくないでしょう。上手くなだめたり押したりしながら先に進め、やや斜度のあるパラダイスゲレンデでようやく次男の調子が上がってきました。ちゃんとワックスを塗ってやらないといけないな。
大雪のためか、林間コースが閉鎖されていたのでパラダイスゲレンデを数本滑り、日影ゴンドラで山麓へ。
レストハウスで休憩しようとすると、子供たちはキッズパークで遊びたいとのこと。次男はまだ年長だし、そういうのの方がいいのか...と長男とキッズパークで遊ばせ、一人でレストハウスで休憩。20分ほど、ゆったりと休めました。
今日は大雪のためスキー場に来ることができたお客さんも少なく、リフト待ちゴンドラ待ちが全くありません。
子供たちが戻ってきたので軽く食事をとり再度ゲレンデへ。日影ゲレンデを何本か滑り、リフトの終わる5時ぎりぎりまで滑って宿へ。
貸し切りとなってしまった宿で夕食を頂き、外の温泉施設(スパリーナ)で温まったら今日はすぐに就寝。
温泉街に散歩に行く気力はさすがにありません。朝までぐっすり休めました。
翌日曜日も雪。
高速道路は相変わらず全面的に通行止めです。
朝から帰る手もありましたが、通行止めの車列に加わっても仕方がないし、車の雪かきもしないとそもそも出られないのでその間子供たちをスクールに入れて滑らせることに。
次男は行きたくなさそうなので宿で遊ばせ、長男は元気そうだったのでスキースクールへ。
スクールも長男のクラスは2人だけでプライベートレッスンのような状況でした。
私はスクールの手続きのあと、宿に戻って車の雪かきです。
昨日は長野県としても結構な大雪だったようで、積もった雪を流す水路も雪で埋まってしまうほど。
宿の雪かき道具などを借りて何とか雪かきを終え、長男を迎えに再びゲレンデへ。
今回は外板への荷重移動を教えてもらい、今までよりもスムーズに滑れるようになったようです。
せっかくなので山麓のコースを数本滑って宿へ。
来年はみんなで来ますねとオヤジさんたちに話し、14時半に出発。
道路状況から首都圏に向かう主要高速道路と主要国道は全滅のため、R117から関越で新潟に出て磐越道で常磐自動車道に向かうことにしました。郡山市内で一度降ろされてしまう部分が不安要因ですが、他のルートよりは範囲も限定的なので一番マシなはず。Twitterの検索での最新の生情報を参考にして渋滞に会いにくいと思われるルートを仮決めして出発しました。
R117は完璧に除雪され、きれいにアスファルトが出ています。さすが日本有数の豪雪地帯。こういうことを実感すると、税金をきちんと払わないといけないな、と再認識させられます。
(直接こちらの地域には税金は払っていませんが、交付金などで回ってきているはず?)
関越道も新潟方面は雪もなくかなりのスピードで飛ばす車もいます。
順調に新潟から磐越道に入り、1車線と2車線を繰り返しながら福島県に向かいます。猪苗代が近づくとまた雪が強く降り始め、路面の雪も増えてきました。
当初は磐越道は郡山の手前の磐梯熱海ICから通行止めで、郡山市内を一般道で抜けなければならなかったのですが、途中で磐梯熱海ICから郡山東ICまで通行できるようになりました。これは大きい。少なくとも2時間は短縮されたはずです。
この時点で東北道もほぼ再開していたのですが、白河~那須間が通行止め。
並走するR4の状況を読み切れなかったため、何かあった時の影響度はR4のほうが大きいと判断して当初予定通り常磐道に向かうことに。
19時半に郡山直前の五百川PAで休憩。その後、郡山東ICで一般道へ。IC出口から一般道へ出るアクセス路でいきなり渋滞。一瞬視界が開けた箇所で、元々行こうとしていた道に長い車列のテールランプが...ここにおとなしく並ぶのは避けたいので、アクセス路の出口で一旦郡山市内方向に5分ほど向かい、少し戻ったところで本来進もうとしていた磐越道と並走する道に無事合流し、磐越道の通行止め区間を進みます。こちらの道は目論見通り全く渋滞なし。元々使おうと思っていたルートとの合流地点も何事もなくやり過ごせたので、当初のルートはスタックなどで止まってしまっていたようです。
途中、目の前でスタックしてしまった車を助けたりしつつ深い轍にハンドルを取られながらも2時間ほど一般道を進み、磐越道に再度乗車できる小野ICへ。ここから先は渋滞はありません!
いわきを通り、日立を抜け、水戸から3車線に増え、友部からは行きに通ったルートを戻り、三郷で首都高、横羽線に進んで日付が変わった12時過ぎに横浜の自宅に無事到着(このあたりは計算しないでください...)。
今回のスキーは、冬合宿として友人たちと会える予定だったのが出来なくなってしまったのは非常に残念でした。
行きと帰りの運転については2度と体験したくはないのですが、これに懲りてというよりは今回これで走りきれたのでこれ以上ひどい目に合うことは通常のスキーではもう無いだろう、次からは今回のように遠めのスキー場にも行ってみようか、といった心境です。さっそくスノーワイパーを購入しました...