![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/22/1f7f8c52329a4a4cdd74c6ceae4b24bc.jpg)
今から1000年程前の東京の海岸線は様々に推測されていて完全な一致を見ることは
ありませんが、おおよそ墨田区の方まで深く海が切れ込んでいただろうという
見方が有力です。(上図はざっくり感じをつかむ程度に考えていただければ幸いです。)
東京低地に数多くある微高地の分布がそのことを雄弁に物語ってくれます。
さらにまた、地形だけでなく現在にまで残っている地名にも往時の海岸線の
名残を見ることができます。
江戸川区に特徴的に見られる「~江」という地名がその代表格です。
・一之江
・二之江
・春江
・瑞江
・松江
そして「~井」という地名もまた「~江」の転じたものと考えられています。
・小村井(小村江)
・平井(平江)
・今井(今江)
これらの地名と隣り合うように分布する「~島」という地名もまたよく知られています。
・寺島
・牛島
・向島
・長島
海とそこに流れ込む川の流れとの間には、外洋船と河船との荷物の積み替えをすべく
港=津が数多く成立します。津は「戸」に転じ、戸の着く地名も見ることができます。
江戸の地名の由来が「江」の「戸」であるというのも有名な説ですね。
・今戸
・江戸
・亀戸
川を遡ると青戸とか奥戸とか出てきます。
地図の上にこれらの地名を並べてみれば「1000年前のベイエリア」の出来上がりです。
1000年前の昔に想いを馳せながら散歩してみるなんてのはいかがでしょうか。
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凄く興味深い記事なので、驚きました。
東京って江戸時代以前、もと湿地帯だったから、地震に弱いなあと心配しつつ、火山灰の堆積地で、全体的にもっとフラットだとと思ってました。
ところで、こんなHPがありました。
「東京都埋蔵文化財センター」>「発掘トピックス」
此処の情報と照らしたら、もっと色々と
見えてくることがあるかもしれませんね。
それでは失礼します。
東京大好き人間です~
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。