室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

曲の徹底攻略/レパートリー

2008年09月05日 | 基本・基礎
ある曲を徹底的に研究、練習するという事…
レパートリーを増やすという事…
別枠として捉えてみては?という話をしてみたい。

ブルース、リズムチェンジ、任意のスタンダードなどから
ある一曲を選び、徹底的に攻略してみると
‘世界が変わる’ということが起こりやすい。

例えば、
その曲のテーマ、
必要なコード、スケール、
ソロ、伴奏
イントロ、エンディング
オーソドックスなアプローチ、モダンなアプローチ
…などなど
考えられる限りあらゆる切り口で
丁寧に練習していく。
曲に対しての理解、処理、演奏、即興などのスキルを
一曲集中で確実にアップさせる…という事なのだけど、

スタンダードなど、ジャズで演奏される曲は
ⅡⅤ、ターンアラウンドをはじめ
パターン、パーツ化して練習できる部分も多い。
ということは、ある一曲を題材として練習したある要素が
他の曲でも再登場し、再利用できるケースが多いということだ。
極端に言うと、たった一曲しか練習していないのに
気がついたら他のこの曲もその曲も弾けるようになっていた的な
感触に近い。

逆に、あの曲もこの曲も演らなきゃと焦って
たくさんの曲を関連性、類似性も曖昧なまま
雑な方法で練習してしまうと、
どの曲を弾いても
消化しきれていない、クオリティーが低い演奏になってしまう
という結果に繋がってしまうこともしばしば…

無論、レパートリーをどんどん増やしていく段階、時期も必要だし、
そのことに焦点を絞ることもあるわけだが、
上記のように、雑に多くの曲と接してしまう事と
混同された状態になってしまっては
望むべき次のステップに持っていきにくい。

再度、まとめると…
曲に対しての理解、処理、演奏など、スキルアップ自体を
念頭に置いているのか…
レパートリーを増やすことを念頭に置いているのか…
確実に意識して楽器と向かうことを
おすすめしたい。

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