日和山めぐり ~郷土「室積」を見つめる~

淡路島2日目

朝6時から、五色町にある高田屋顕彰館・歴史文化資料館「菜の花ホール」を目指して出発しました。

途中、群家港、江井港方面に立ち寄りました。

海辺に誰かいれば地域情報が入手しようと思ったからです。

【群家港】

ちょうど漁港で立ち話をして人が、ずうずうしく淡路島の様子をお聞きしました。

思い出したものを列挙してみます。

・タマネギは北海度と淡路島が主要産地だが、淡路の南部(北部は米作り)の土地の方が甘味のあるタマネギに適している

・明石海峡大橋、鳴門海峡大橋と二つの橋があるが、淡路は本州と四国の通過地点としての存続になっており企業群も誘致されることもない

・二つの海峡大橋から水が淡路に運搬されるようになり、水利施設は便利になったが、元々ある島内の浄化施設は使われなくなった

・橋の通行料金は、以前は5000円以上だったが、今はETCで1800円、ETCがないと2200円  

※日和山めぐりの旅は、軽トラの旅で原則一般道を使用するので使用ETCは不要と思っていましたが、今回の旅で必要だと痛感しました。

・ここ6年くらいの間に、明石海峡大橋側に海上レストラン、キャフェ、オートキャンプ場といった施設が急に増えた。

・こうした施設の大部分は派遣会社で有名なパソナグループのよって作られたものばかり

・コロナ禍の時には、行くところがないの淡路島に多くの人が訪れ、バブル状態になっていた

・こうした店舗がふえても、雇用を生むこともない(そもそも雇用される若者がいない)、地元がうるおうことも活性化にも寄与することはない

・逆にオーバーツーリズムで道路が混雑するなど迷惑していることの方が多い

人気スポットの一つ  Hello Kitty Show Box

 

【江井港】
 

【高田屋顕彰館・歴史文化資料館「菜の花ホール」】

広大な手入れのいきとどいた公園に文化資料館はありました。









館内では最初に高田嘉兵衛の生涯をたどった紹介ビデオを視聴しました。


館内の施設はとても充実していました。
地元出身で20年目になる学芸員の斎藤さんから懇切丁寧な説明を受けました。
高田嘉兵衛と北前船が今の時代にもたらしたもの
昆布を中心とした食文化、干鰯と綿、藍染の織物、菜種油 他
高田嘉兵衛を学ぶ上での様々な角度からの切り口を知ることが出来ました。






山口県光市室積を再発見しました。
全国の北前船の寄港地、地名がすべて表示されています。
光井、室積、上関も地名もありました。

公園内に嘉兵衛の墓、顕彰碑があります。

嘉兵衛の墓

紹介ビデオからは、以前は眺望がよかったことがうかがえます。




司馬遼太郎が「江戸時代で最も偉かった人物」と評した高田屋嘉兵衛、

淡路の洲本市五色町の貧しい農家の長男として生まれ、一介の船乗りから一代で「海運王」となった彼は、日露和平の立役者の役割も果たしています。


ー住吉神社の目の前は播磨灘
「大きくなったらこの沖に千石船を並べてみせる」
少年嘉兵衛はそう胸に抱いていたそうです。





高田屋嘉兵衛とゴロウニンが並ぶ「日露友好の像」

 

淡路島・五色町都志(都志八幡神社)
日ロ対立に巻き込まれ、ロシアに捕らえられた高田屋嘉兵衛の無事の帰国を願い、嘉兵衛の弟らによって寄進された随身門があります。



館内にあったロシアから見た日本人観のコーナーもおもしろかったです。





午後から、学芸員さんのおすすめもあって神戸市立博物館にむかいました。
運悪く、1週間の展示入れ替え期間で休館日でした。
ネットでのリサーチ不足を悔やみました。
明日は高砂市が訪問先なので車中泊は三木市の「道の駅みき」に選定しました。

近くの立ち寄り温泉は有馬温泉と同じ泉質で最高によかったです。
何とか夕食までに本日も拙いブログをアップすることが出来ました。
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