「お天道様に感謝して」 赤井川村石川農園から米農家便り

石川農園でのお米の栽培の様子や、赤井川村の出来事をお伝えします。
皆さんがおいしくお米を食べる事が出来ます様に。

偉大なる父を超える挑戦

2008年09月12日 23時44分50秒 | 08年の事
今年で稲作りに挑戦して4年目。
毎年約1割の圃場を利用して、自分の思うがままに試験栽培を行っている。

毎年稲刈りをしていて思う事がある。
外周からコンバインで稲を刈るのだが、外側2周(5条×2)位は株の茎数が多いと言うか
太いと言うか?コンバインが持ち上げてくるワラの量が多くて、籾タンクに貯まる籾の量も多い。
中に進んで行くと茎が細くなり、稲もなんだかひ弱に感じる。
最初のうちは、「やっほーい、沢山あるぞー(笑)」と思いながらコンバインを
運転しているのだが、中にいけば「そうでもないじゃん(怒)」という感じ・・・

なぜ?と考えて見ると
外周に近い稲は畦に通る風が当たり、また太陽もあびる量が多い為、健康に育っている。
そして籾も大きくなりタンクに沢山たまる。
と言うのが僕の想像。

理由は他にもある。実はハウスで栽培するトマトにも同じ様な事があるからだ。
外側に近いトマトは根を十分に伸ばし、風あたりの良い場所のトマトは良く受粉
して収量が上がる。

「よっしゃ、それじゃーその環境を田んぼに作って見よう」と言うことで
偉大なる父の猛烈な反対を押し切り、試験したのが下の写真です。


上が慣行区で下が試験圃場





20条植え2条開けて栽培しています。9割の株数しか圃場に入っていません。
普通に考えると一割の収量減。
試験の栽培面積は1haなので金額に直すと15万円位。
それは父も反対するはず。
「お前にそんな余裕がどこにある!!」と。



いいんだもん、いいんだもーん。
だってさ、だってさ、
こめっと、今の所の予定。

予定1.予定収量は1割減ではなく、ほぼ同じか増収?!
予定2.将来全部の圃場をこの植え方にして・・・育苗経費も削減でき・・・
  育苗ハウスが一棟空き・・・そこにカラーピーマンを植えて・・・・(ニマリ)。
予定3.絶対うまい!より健康に育つ米がまずいわけがない!

一石3鳥!  こめっとかなり欲張りデス!(ウフ

2頭追う者は1頭も得ず?   

さー、ドッチ!



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4 コメント

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楽しみな収穫! (山男)
2008-09-14 21:51:10
 待ちに待った収穫ですね!

 でも、この1ヘクタールの行方・・・
私も気になるところです。

 こめっとさんの悩みの通り、3つの
パターン、どれになるのかな?
返信する
うーん! (yama)
2008-09-14 21:53:58
お父さんのやってる事と同じ事をやれば安泰!お父さんは反対したけど、反対すればなおさら息子は頑張るとか何とか???
『父の思い、子知らず、子の思い、父知らず?』でも知ってて父知らぬふり!?!?
でもあなたは流石ですね!
本日アルコール分73%
返信する
Unknown (iwa)
2008-09-14 23:32:08
試験圃に期待!良好であればハウスにも応用したいです。
結果はyesかnoか・・・もちろんyesで!
返信する
Unknown (こめっと)
2008-09-15 06:10:48
どんな試験をしてもはっきりと収量や味に反映するものはなかなか見つかりません。
結局コストばかり掛かってしまって・・・。

経営的に見ると、父の栽培方法が一番低コストで安全に生産できるんですよね・・・。
長く農業を続けらた父。最近父の考え方を理解してくると、とてもかっこよくみえます。

いつの日か超えて見せるぞ!

Yes!Yes!Yes!!!


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