mumeisouの《 雑記帳 》

折にふれて、出来事や所感を記述。

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散歩道の珍しい花・2題

2015年05月02日 | 雑文

「その1」
毎日、朝夕に犬を連れて散歩に出かけますが、コースは大体A、B、Cと3通りで、この中のどれかのコースを1時間ほどかけて歩きます。いつも同じ道ばかりでは変わり映えしませんので、たまには一つ裏筋に入ってみたりする事があります。

昨日も気分を変えるために、初めての裏筋に入って見ました。すると、或る家の裏庭の中に、とんでもなく珍しい花を発見しました。「ナンジャモンジャの木」(左上の写真)です。
自生種(正式名・ヒトツバタゴ)は絶滅危惧種に指定されている希少種で、大きな公園などに植樹されているのは知っていましたが、まさかこんなに身近なところでお目にかかれるとは思っても見なかったので、ビックリでした。

昔、誰も名前を知らない珍しい木だったので、「何じゃこれは」とか「何もんじゃ」と言ったのが一般化して「ナンジャモンジャの木」という名前になったという、いわく付きの珍しい木です。
確か、花の文化園に1本あったと記憶しますので、今、行って見たら花が咲いていると思います。白く雪をかぶったように咲く見事な花です。


「その2」
これは、いつも通るコースですが、ふと金網フェンスの下に目をやると、1センチ前後の綺麗な花が咲いていました。初めて見る花で、ヨモギの葉のように細く裂けた羽状の葉も見覚えがありません。

犬の散歩中のことですので、取りあえず、いつも携行しているコンデジで撮影し、家に帰ってから調べ始めたのですが、ナデシコ科やケシ科などを調べても、全然引っかかって来ません。「羽状の葉」を1旦条件から外して、蕾の形状の似ているものを思い浮かべると、フウロ草が浮かんで来ました。

この線で調べていくと、「ヒメフウロ」の花が正にピッタリです。しかし、更に調べると「ヒメフウロ」は伊吹山の山中の限られた場所のみに生育する希少種らしく、そんなものが、道端に普通に咲いているわけもないので、調べ直すと、都市部で見られるものは、外来の園芸種(Herb Robert)が逸出したものらしいです。

在来種と外来種とでは、雌蕊の柱頭の裂開数が異なるらしく、写真を拡大してよく見た結果、間違いなく外来種の方と決定しました。
ほんとに珍しいものは、そんなに簡単に見つかるものではありません。



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