トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

サピエンス全史 その③

2018-05-09 22:10:05 | 読書/ノンフィクション
その①、その②の続き 第18章「国家と市場経済がもたらした世界平和」に興味深い意見がある。「王国や帝国の多くはじつのところ、巨大な用心棒組織と大差なかった。君主はマフィアの首領(ドン)で、みかじめ料を取り立てる見返りに、近隣の犯罪組織や地元のチンピラなどが、自分の庇護下にある者たちにけっして手を出さないようにしていたのだ。それ以外には、何もしていないに等しかった」(下・192頁)という著者だが、実 . . . 本文を読む