国民は自民党に苛立っている

昨日も少し触れたが、自民党女性局のフランス研修で松川るい女性局長がエッフェル塔の前で変なポーズをとった画像をツイッターにアップしたことが炎上した。「税金で慰安旅行か」「豪雨の被災者のことを考えているのか」と。

しかし私には正直大した問題とは思えないのだ。難癖にさえ思える。ツイッターにフランスを満喫している画像をアップしただけで叩くほどのこととは思えない。

だがこの程度の問題が炎上したその理由を考えるべきだ。それは国民の自民党への苛立ちだ。自民党がいつまでたっても経済を良くできないからだ。反面税金と社会保険料は上がり続けもはや五公五民だ。国民が苛立つのは当然だ。

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松川るい自民党女性局長ら、フランス「観光」写真にＳＮＳで批判殺到

　自民党の女性局長を務める松川るい参院議員ら同局メンバーがフランス研修中に「観光旅行」にみられかねない写真を交流サイト（ＳＮＳ）に投稿して物議を醸している。研修はフランスの国会議員らと少子化対策などを巡り意見交換する目的だが、パリのエッフェル塔前でポーズを決めた写真などを投稿したため、「旅行気分だ」「感覚がずれている」などの批判が殺到している。

　女性局によると、同局は約５年に１度、全国のメンバーらと海外視察を実施している。今回は松川氏のほか、今井絵理子、広瀬めぐみ両参院議員や地方議員ら３８人が７月下旬に訪仏した。

　松川氏や今井氏らは研修の合間に、空港やバスの車中で撮影した笑顔の写真やリュクサンブール宮殿で記念撮影した写真などもＳＮＳに公開し、「税金で観光旅行に行っているようにしかみえない」「豪雨災害の被災者のことを知っているか」などと疑問視するコメントが多数あがる事態となった。

　松川氏は３１日、ＳＮＳで「フランス文化もパリの街も素晴らしかったという感想を持ち、伝えたいと思い投稿した。まじめな研修であったにも関わらず、『税金で楽しそうに大人数で旅行している』と誤解を招いてしまった」と釈明した。研修費用は自民党の党費でまかなわれているほか、参加者自身も負担しているという。
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仙台市議選でも自民党は3議席を減らした。それも自民党への苛立ちに他ならない。自民党はいつになったら経済を良くできるのか。もうバブル崩壊から30年になるぞ、というわけだ。

麻生政権末期を思わせる。ポストが赤いのも自民党のせいだという空気だった。麻生太郎が経済を良くできず、失言連発で国民の怒りを買っていたこともあるのだが。

だが仙台市議選で立憲民主党も1議席を減らしたように立憲民主党は受け皿になっていない。野田佳彦が「消費税は4年間上げない」という一丁目一番地の公約を破り消費税増税を強行したから信用されていないのだ。

社会党の「消費税廃止」「自衛隊違憲」を村山富市が首相に就いたとたんに破り捨てた結果信用を失ったように一丁目一番地の公約破りは重いのだ。社会党は拉致問題で信用を失ったせいもあるが。

だから「新しい政党」である維新が期待を集めているわけだが、維新は自民党の悪いところを煮詰めた政党だ。維新が政権に就くことは自民党よりなお悪い。「身を切る改革」と称して歳出削減の緊縮財政を強行し、経済が崩壊することは目に見えている。

岸田文雄は財務省の傀儡だから国債を十分に発行して減税か歳出拡大による積極財政に転じることは期待できない。経済を良くするには国債を十分に発行して減税するか歳出を拡大しなければならないのだが。

岸田文雄は自民党総裁選までズルズルと支持率が下がりながらも首相に居座るだろう。そして自民党総裁選で新しい総理総裁を選出して解散総選挙に望む。自民党のパターンだ。

解散総選挙で国民がまた自民党に騙されるのか、立憲民主党が伸びるのか、維新が躍進か私にはわからない。

だが繰り返すが経済を良くするには国債を十分に発行して減税するか歳出を拡大する積極財政に転じる以外にない。

自民党でも立憲民主党でも維新でも積極財政をやりそうにないが。