今話の名セリフ:「誰でもいい訳じゃない。薬師寺れいらにやってほしいから、そうするんだ。」(監督)
「HUGっと!プリキュア」第26話「大女優に密着! さあやとおかあさん」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日・・・、
「夏・・・。さあやは爽やかに・・・。」
「一緒にシュワシュワしよう! 新発売! 天使のシュワシュワウォーター!」
CMで大ブレーク中のさあや。はな達と一緒にお出かけしても、大勢の人達に囲まれるほどの人気です。
~ Aパート ~
それからしばらくして・・・、
「いいなあ・・・。既に女優へと大きな一歩を踏み出したさあや。ほまれはスケート。えみるはギター。ルールーはアンドロイド。」
「私だけ何も決まってない・・・。」
またマウンテンブルーバードのような顔しやがって・・・。もうマウンテンブルーバードになる事が目標でええんとちゃうん?(真面目に考えろや(笑))
「登山家。パティシエ。バスガイド・・・。やりたい事はいっぱいあるけど・・・、私、まだまだただの野乃はな!」
「早口言葉か!」
「めちょっく!」
「でも、私、まだ女優になるって決めた訳じゃないよ・・・。」
「え!? 何で!?」
「何か悩む理由があるの?」
「うん・・・。お母さん、どう思うかなって・・・。」
「どうって・・・。」
「子供が自分と同じ道に進むのって・・・、どうなんだろう・・・? 今まで特に何も言われなかったけど・・・、もし、困らせてたら、嫌だなって・・・。」
「そら、聞かんと分からへんのとちゃうか?」
「お母さん、いつも忙しくて、そんな話した事なかったから・・・。」
それなら直接聞きに行こうと、ルールーは提案。不安なら自分達も行くと、はな達もついて行く事になりました。
後日、はな達は、ドラマの撮影所に。
さあやの母は、大女優である薬師寺れいら。今は、連続ドラマ「女王のキッチン」の主人公・大鍋料子を演じています。
「詳しいね。」
「料理のドラマという事で見始めたのですが、物語や人物の描写も非常に興味深く毎週欠かさず見ています。」
「そ・・・、そうなんだ・・・。」
「物語や人物の描写が非常に興味深い」ねえ。まあ、私としては、アンドロイドがよだれを垂らすのかどうかが非常に興味深いんですが。(笑)
その後、さあやの父・修司が声をかけてきました。
修司は、料理が大好きで、れいらの弁当を作っているほど。それに、今日は、他に用事があるとの事。
少しして、はな達は撮影現場に。
ここには、かつてさあやと同じオーディションを受けた事のある一条蘭世の姿も。
はなは色んな有名人からサインをもらうつもりが、蘭世のサインだらけに。
「めちょっく・・・。」
「めちょっく」って言うな。ネタ的には十分価値があると思うぞ?(「ネタ的」にかい(笑))
蘭世も、このドラマに出るようです。ゲストではあるものの、存在感のある役だとか。
蘭世が高笑いすると、はぐたんが泣き出してしまいます。そこに、れいらがやって来ました。
「大丈夫。大丈夫よ。怖くないよ。」
「いい子ね。」
ハリーは、迷惑をかけないよう、はぐたんと一緒に外に出る事に。
「すみません、すみません・・・。」
「騒がしくしてごめんなさい・・・。」
「子供は泣いて当たり前。あなた達が謝る必要はないわ。」
「カッコいい・・・。」
「さすがの貫禄だね。」
しばらくして、リハーサルが始まりました。
「食材はまだか!?」
「お待たせ! ネギ持ってきやした!」
「来たか。他の食材は?」
「ああん? てやんでえ! うちはネギ農家でい! ネギオンリーでい! ちきしょうめ!」
「またネギだね・・・。」
「だから、あの格好・・・。」
「ネギ好きだね。」
「ネギだけでフルコースができる訳ないだろ! 他の食材をくれ!」
「だからネギしかないって言ってるだろうが! べらぼうめ!」
「りょ・・・、料子・・・。」
「いいネギだ。これだけで十分。」
「いや、そんな無茶な・・・。」
「やれるさ。作ってやろうじゃないか。」
「ネギのフルコースを!」
これにてリハーサルは終了。OKが出ました。
「からーい!」
「ハハハ。いきなりネギをかじるとは、すごいアドリブだな、れいら!」
「料子なら、素材は生で味見すると思って・・・。」
「本番もその調子で頼むぞ!」
「これが・・・、一流の女優・・・。」
「プロだ・・・。」
ここから本番です。
「下仁田ネギ、九条ネギ・・・。同じネギでも、まったくの別物・・・。」
「素材を・・・、見極める・・・!」
「味噌か・・・、塩か・・・、それが問題だ!」
「その答えは・・・、ネギ油!」
「すごい・・・。」
母の名演技に見とれるさあやですが、ここに来た本来の目的を忘れてると、ほまれに指摘されます。
ちょうどいい感じに昼休憩が入りました。れいらの気持ちを聞くには今がチャンスです。
そして、さあやは母に話しかけます。
「CM、見た?」
「ええ、好評なのよね。それがどうかしたの?」
「迷惑とか・・・、かかってない・・・?」
「迷惑って?」
「その・・・、お母さんの仕事のジャマになってたりしてないかな・・・、って・・・。」
「あなたはどうなの?」
「え?」
「たとえ実力で掴んだ仕事でも、『薬師寺れいらの娘だから』『親の七光りだから』。そういう人は必ずいるわ。この先もずっとね・・・。」
「その覚悟はあるの?」
「分からない・・・。」
「決して女優だけが、あなたの道じゃないわ。」
今回も、新しいアイキャッチが出ました。
チビキャラ化したプリキュアが出たりと、前話出たものと比べると、女児受けしやすくなったと思いますね。BGMも、メルヘンさが感じられて、良アレンジだと思います。
次回以降、アイキャッチは、前話出たものと交互に出していきそうですね。前話出たものも、これも、完成度が高いですので、さすがに、もう新しいのはないでしょう。
~ Bパート ~
「やっぱり、迷惑だったのかな・・・?」
「いいじゃないの。迷惑かけたって。」
「さあやちゃーん! ハギュ!」
「ギャー!」
「年頃の女子に、いきなり抱きつくんじゃない!」
さあやは、知らない大人に話しかけられて困惑しますが、彼らにとっては、さあやをよく知っています。
さあやが赤ちゃんだった頃・・・、
「この役、絶対に演じたいの! やらせて下さい! お願いします!」
「とは言ってもね・・・、そんな小さな子を抱えての撮影になってしまう訳で・・・。」
「この子は・・・、私がきちんと育てます! 決してご迷惑はおかけしません!」
「子育ても撮影もハードだ。1人で頑張るには無理がある。うちもチビが1人いるからね。分かるさ。」
「でも・・・、まあ、みんなで力を合わせりゃ、何とかなるだろ。」
「誰でもいい訳じゃない。薬師寺れいらにやってほしいから、そうするんだ。」
「監督・・・。」
「この子も、夢も、一緒に育てていこう。僕も頑張るから。」
「ありがとう・・・、ございます・・・。」
「それから、アイツはすごく頑張ったよ。女優の仕事も、お母さんも・・・。もちろん、修司も、そして、俺達も。みんなで頑張った・・・。」
「だから、アイツは最大限輝けたし、君も、こんなに大きくなった・・・。」
「そんな事が・・・。なんかすみません・・・。」
「だから、いいんだってば!」
「子供はそうやって大きくなっていく。」
「それが当たり前なのさ。俺達は、君達親子を応援したいだけ。」
「応援・・・。」
「だって、アイツは、今でも頑張り続けてるからね。」
その後、修司は、さあや達にあるものを見せました。
「包丁は引いて切る・・・。猫の手、猫の手・・・。」
れいらがやっているのは、包丁の練習。れいらは、料理がちょっと苦手なようで、役作りのために、休憩中はいつも練習しているそうです。
「そうだった・・・。何で・・・、忘れてたんだろう・・・。」
「お母さんは昔から、ちょっと不器用で・・・。でも、すっごく頑張り屋で・・・。一緒にいられた時間は少なかったかもしれないけど、その分、いっぱい遊んで、笑って、抱き締めてくれた・・・。」
「だから、私、いつも、テレビに出てるお母さんを見ながら、応援してたんだ・・・。すごい、頑張れって・・・。」
「お母さんが・・・、すごく素敵だったから・・・!」
「さあやのお母さんは、カッコいいんだね。」
「うん!」
「あ・・・。そっか・・・。私、お母さんのいる向こう側に行ってみたくて・・・。」
「だから・・・。」
同じ頃、蘭世は、撮影後にネギを食べる事に嫌気を感じていました。幼い頃に出たCMでネギの役を演じていたのがトラウマになっていて、ネギが苦手なようです。
ジェロスは、その気持ちから生じたトゲパワワを元に、猛オシマイダーを発注。
撮影所にいる人達は、トゲパワワにより気を失います。はな達はプリキュアに変身。
猛オシマイダーの強力なパワーにより、あっという間に、無事なのはアンジュだけに。そのアンジュも追い詰められます。
しかし、マシェリポップで、猛オシマイダーを押し返します。そこを、アンジュが追撃。
「ここには、沢山の人達の思いが詰まってる・・・。私もそれを、応援したい!」
「そして・・・。」
「いつか私も、ここに来たい!」
その後は、ツインラブロックビートで、猛オシマイダーを浄化。
それから少しして・・・、
「本当に、ネギだけでフルコースを作り上げるなんて・・・。これが・・・、キッチンの女王!」
「私、何でも作れるので。」
OKが出て、今日の撮影はこれにて終了。
ちなみに、撮影の時に使われたネギの料理は、修司が作ったもの。修司の用事とは、この事でした。
そして、皆でネギの料理を美味しくいただきました。
「ねえ、お母さん。」
「どうしたの?」
「うん・・・。あのね、私、本当に女優になりたいのかはハッキリ分からない・・・。でも、1つ目標ができたの。」
「いつか、お母さんと共演したい! それが、今の私の夢! どうかな?」
「私のいるこの高みまで、上ってこられるかしら?」
「上ってみせるよ! 絶対!」
今回は、これで終了です。
次回:「先生のパパ修行! こんにちは、あかちゃん!」
はなのクラスの担任である内富士先生にもうすぐ赤ちゃんが生まれるそうです。
しかし、先生は、お父さんになる自信がなくて悩んでいます。そこで、はなの父・森太郎と一緒にパパ修行をする事に。
なお、次回の放映日は12日(日)となります。次の日曜日である5日はお休みですので、ご注意を!
今回のエンドカード
次の日曜日はお休みですので、感想執筆もお休み。その分、身体を「うるおして、いやして」、万全の状態で次回の視聴に臨みたいものですね。
【まとめ】
さあやは、自分が母・れいらと同じ女優の道を進む事になったらどう思うかを聞きに、はな達と一緒にドラマの撮影所に。そこで、れいらが今も昔も何事も一生懸命で、周りをそんなれいらを支えてくれている事を知り、さあやは、れいらといつか共演するという夢を持ちました。
薬師寺母娘に焦点が当てられた回でした。特に、れいらの生き様がすさまじかったですね。
多くの人に支えられながら、今も昔も変わらぬ姿勢で、何事にも挑戦し続ける女性。それが、れいらの人物像でしょう。
多くの人から「大女優」と言われるようになっても、れいらは、その事におごらず、役作りにも育児にも、不器用なところを見せながらも、真っ直ぐに突き進む。そんな懸命さが、周りの人々に称賛され、れいらの支えになりたいと思うようになり、そして、れいらが最大限輝ける場を作っていたのでしょう。
「大女優」という称号は、自分1人だけではなく、皆と一緒に築き上げたもの。女優に限らず、夢はこうやって叶えるものだと示していたように思います。
一方、さあやは、幼い頃から、そんな母が素敵だと感じていました。
それまで、漠然な気持ちながらもオーディションを受け続けていたのは、そういう理由なのでしょう。母のいる世界に近付きたいという思いが心の奥底にあり、それが、さあやを動かしていたように思いますね。
それに、さあやが、はなの性格に惹かれるのも分かる気がします。
はなは、ドジでおっちょこちょいなところはあるけど、いつも頑張り屋で、誰かのために一生懸命で、何事にも真っ直ぐ。それが、尊敬する母に似ているからなのでしょう。
自己紹介がカッコいいと思ったり、はなが落ち込んだ時に、はなの良いところをズバズバ言ったりしたのは、そういう背景があったように、今話を見終えて感じました。
薬師寺れいらの娘だから。今までは、そう言われる事に嫌気とか重圧感を感じていたさあやですが、今話の出来事を通じて、それが誇りになったでしょう。
女優になるかどうかはハッキリ決まってないし、母と共演したいという夢が最終回までに実現されるかどうかも分かりません。だけど、母のように、何事にも頑張ってほしいと思いますね。
誰にでも優しい天使のような女の子。それだけでは終わらないたくましさに、今後期待したいですね。
とまあ、今話は、薬師寺母娘が大きな見所ではありましたが、7話以来、約4か月半ぶりの登場となった蘭世も魅せてくれたと思います。
リハーサルの時の江戸っ子口調や表情は、なかなか見応えがありました。あれでゲストとかホンマかいな・・・。あの演技を表現するために、相当努力してきたように思いますね。
あとは、ルールーもですかね。口元のよだれとか、ネギ料理にがっついたりと、とてもアンドロイドとは思えないネタキャラっぷりに癒されました。(笑)
今話以外にも、ツインラブロックビートの投げキッスとか、ナイトプールのライブでえみると一緒に「てへぺろ」したりとか、クライアス社といた時と比べると変わり過ぎですよね。クライアス社のスパイとして、はな達に近付く前は、無表情で淡々と仕事をこなす機械人形だった事を忘れさせてくれます。
今後も、表情豊かな一面に注目していきたいものですね。
さて、時が経つのは早いもので、今作が始まってから、もう半年が経ちました。例年通りの1年もの作品であれば、次回から後半に入ります。
プリキュア5人の合体技や、はぐたんの謎など、気になる要素は多くありますが、やはり、これまで通り、目の前の1話にしっかり集中していきたいものですね。そして、最終回まで、熱く感想を書き続けたいと思います!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「HUGっと!プリキュア」第26話「大女優に密着! さあやとおかあさん」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日・・・、
「夏・・・。さあやは爽やかに・・・。」
「一緒にシュワシュワしよう! 新発売! 天使のシュワシュワウォーター!」
CMで大ブレーク中のさあや。はな達と一緒にお出かけしても、大勢の人達に囲まれるほどの人気です。
~ Aパート ~
それからしばらくして・・・、
「いいなあ・・・。既に女優へと大きな一歩を踏み出したさあや。ほまれはスケート。えみるはギター。ルールーはアンドロイド。」
「私だけ何も決まってない・・・。」
またマウンテンブルーバードのような顔しやがって・・・。もうマウンテンブルーバードになる事が目標でええんとちゃうん?(真面目に考えろや(笑))
「登山家。パティシエ。バスガイド・・・。やりたい事はいっぱいあるけど・・・、私、まだまだただの野乃はな!」
「早口言葉か!」
「めちょっく!」
「でも、私、まだ女優になるって決めた訳じゃないよ・・・。」
「え!? 何で!?」
「何か悩む理由があるの?」
「うん・・・。お母さん、どう思うかなって・・・。」
「どうって・・・。」
「子供が自分と同じ道に進むのって・・・、どうなんだろう・・・? 今まで特に何も言われなかったけど・・・、もし、困らせてたら、嫌だなって・・・。」
「そら、聞かんと分からへんのとちゃうか?」
「お母さん、いつも忙しくて、そんな話した事なかったから・・・。」
それなら直接聞きに行こうと、ルールーは提案。不安なら自分達も行くと、はな達もついて行く事になりました。
後日、はな達は、ドラマの撮影所に。
さあやの母は、大女優である薬師寺れいら。今は、連続ドラマ「女王のキッチン」の主人公・大鍋料子を演じています。
「詳しいね。」
「料理のドラマという事で見始めたのですが、物語や人物の描写も非常に興味深く毎週欠かさず見ています。」
「そ・・・、そうなんだ・・・。」
「物語や人物の描写が非常に興味深い」ねえ。まあ、私としては、アンドロイドがよだれを垂らすのかどうかが非常に興味深いんですが。(笑)
その後、さあやの父・修司が声をかけてきました。
修司は、料理が大好きで、れいらの弁当を作っているほど。それに、今日は、他に用事があるとの事。
少しして、はな達は撮影現場に。
ここには、かつてさあやと同じオーディションを受けた事のある一条蘭世の姿も。
はなは色んな有名人からサインをもらうつもりが、蘭世のサインだらけに。
「めちょっく・・・。」
「めちょっく」って言うな。ネタ的には十分価値があると思うぞ?(「ネタ的」にかい(笑))
蘭世も、このドラマに出るようです。ゲストではあるものの、存在感のある役だとか。
蘭世が高笑いすると、はぐたんが泣き出してしまいます。そこに、れいらがやって来ました。
「大丈夫。大丈夫よ。怖くないよ。」
「いい子ね。」
ハリーは、迷惑をかけないよう、はぐたんと一緒に外に出る事に。
「すみません、すみません・・・。」
「騒がしくしてごめんなさい・・・。」
「子供は泣いて当たり前。あなた達が謝る必要はないわ。」
「カッコいい・・・。」
「さすがの貫禄だね。」
しばらくして、リハーサルが始まりました。
「食材はまだか!?」
「お待たせ! ネギ持ってきやした!」
「来たか。他の食材は?」
「ああん? てやんでえ! うちはネギ農家でい! ネギオンリーでい! ちきしょうめ!」
「またネギだね・・・。」
「だから、あの格好・・・。」
「ネギ好きだね。」
「ネギだけでフルコースができる訳ないだろ! 他の食材をくれ!」
「だからネギしかないって言ってるだろうが! べらぼうめ!」
「りょ・・・、料子・・・。」
「いいネギだ。これだけで十分。」
「いや、そんな無茶な・・・。」
「やれるさ。作ってやろうじゃないか。」
「ネギのフルコースを!」
これにてリハーサルは終了。OKが出ました。
「からーい!」
「ハハハ。いきなりネギをかじるとは、すごいアドリブだな、れいら!」
「料子なら、素材は生で味見すると思って・・・。」
「本番もその調子で頼むぞ!」
「これが・・・、一流の女優・・・。」
「プロだ・・・。」
ここから本番です。
「下仁田ネギ、九条ネギ・・・。同じネギでも、まったくの別物・・・。」
「素材を・・・、見極める・・・!」
「味噌か・・・、塩か・・・、それが問題だ!」
「その答えは・・・、ネギ油!」
「すごい・・・。」
母の名演技に見とれるさあやですが、ここに来た本来の目的を忘れてると、ほまれに指摘されます。
ちょうどいい感じに昼休憩が入りました。れいらの気持ちを聞くには今がチャンスです。
そして、さあやは母に話しかけます。
「CM、見た?」
「ええ、好評なのよね。それがどうかしたの?」
「迷惑とか・・・、かかってない・・・?」
「迷惑って?」
「その・・・、お母さんの仕事のジャマになってたりしてないかな・・・、って・・・。」
「あなたはどうなの?」
「え?」
「たとえ実力で掴んだ仕事でも、『薬師寺れいらの娘だから』『親の七光りだから』。そういう人は必ずいるわ。この先もずっとね・・・。」
「その覚悟はあるの?」
「分からない・・・。」
「決して女優だけが、あなたの道じゃないわ。」
今回も、新しいアイキャッチが出ました。
チビキャラ化したプリキュアが出たりと、前話出たものと比べると、女児受けしやすくなったと思いますね。BGMも、メルヘンさが感じられて、良アレンジだと思います。
次回以降、アイキャッチは、前話出たものと交互に出していきそうですね。前話出たものも、これも、完成度が高いですので、さすがに、もう新しいのはないでしょう。
~ Bパート ~
「やっぱり、迷惑だったのかな・・・?」
「いいじゃないの。迷惑かけたって。」
「さあやちゃーん! ハギュ!」
「ギャー!」
「年頃の女子に、いきなり抱きつくんじゃない!」
さあやは、知らない大人に話しかけられて困惑しますが、彼らにとっては、さあやをよく知っています。
さあやが赤ちゃんだった頃・・・、
「この役、絶対に演じたいの! やらせて下さい! お願いします!」
「とは言ってもね・・・、そんな小さな子を抱えての撮影になってしまう訳で・・・。」
「この子は・・・、私がきちんと育てます! 決してご迷惑はおかけしません!」
「子育ても撮影もハードだ。1人で頑張るには無理がある。うちもチビが1人いるからね。分かるさ。」
「でも・・・、まあ、みんなで力を合わせりゃ、何とかなるだろ。」
「誰でもいい訳じゃない。薬師寺れいらにやってほしいから、そうするんだ。」
「監督・・・。」
「この子も、夢も、一緒に育てていこう。僕も頑張るから。」
「ありがとう・・・、ございます・・・。」
「それから、アイツはすごく頑張ったよ。女優の仕事も、お母さんも・・・。もちろん、修司も、そして、俺達も。みんなで頑張った・・・。」
「だから、アイツは最大限輝けたし、君も、こんなに大きくなった・・・。」
「そんな事が・・・。なんかすみません・・・。」
「だから、いいんだってば!」
「子供はそうやって大きくなっていく。」
「それが当たり前なのさ。俺達は、君達親子を応援したいだけ。」
「応援・・・。」
「だって、アイツは、今でも頑張り続けてるからね。」
その後、修司は、さあや達にあるものを見せました。
「包丁は引いて切る・・・。猫の手、猫の手・・・。」
れいらがやっているのは、包丁の練習。れいらは、料理がちょっと苦手なようで、役作りのために、休憩中はいつも練習しているそうです。
「そうだった・・・。何で・・・、忘れてたんだろう・・・。」
「お母さんは昔から、ちょっと不器用で・・・。でも、すっごく頑張り屋で・・・。一緒にいられた時間は少なかったかもしれないけど、その分、いっぱい遊んで、笑って、抱き締めてくれた・・・。」
「だから、私、いつも、テレビに出てるお母さんを見ながら、応援してたんだ・・・。すごい、頑張れって・・・。」
「お母さんが・・・、すごく素敵だったから・・・!」
「さあやのお母さんは、カッコいいんだね。」
「うん!」
「あ・・・。そっか・・・。私、お母さんのいる向こう側に行ってみたくて・・・。」
「だから・・・。」
同じ頃、蘭世は、撮影後にネギを食べる事に嫌気を感じていました。幼い頃に出たCMでネギの役を演じていたのがトラウマになっていて、ネギが苦手なようです。
ジェロスは、その気持ちから生じたトゲパワワを元に、猛オシマイダーを発注。
撮影所にいる人達は、トゲパワワにより気を失います。はな達はプリキュアに変身。
猛オシマイダーの強力なパワーにより、あっという間に、無事なのはアンジュだけに。そのアンジュも追い詰められます。
しかし、マシェリポップで、猛オシマイダーを押し返します。そこを、アンジュが追撃。
「ここには、沢山の人達の思いが詰まってる・・・。私もそれを、応援したい!」
「そして・・・。」
「いつか私も、ここに来たい!」
その後は、ツインラブロックビートで、猛オシマイダーを浄化。
それから少しして・・・、
「本当に、ネギだけでフルコースを作り上げるなんて・・・。これが・・・、キッチンの女王!」
「私、何でも作れるので。」
OKが出て、今日の撮影はこれにて終了。
ちなみに、撮影の時に使われたネギの料理は、修司が作ったもの。修司の用事とは、この事でした。
そして、皆でネギの料理を美味しくいただきました。
「ねえ、お母さん。」
「どうしたの?」
「うん・・・。あのね、私、本当に女優になりたいのかはハッキリ分からない・・・。でも、1つ目標ができたの。」
「いつか、お母さんと共演したい! それが、今の私の夢! どうかな?」
「私のいるこの高みまで、上ってこられるかしら?」
「上ってみせるよ! 絶対!」
今回は、これで終了です。
次回:「先生のパパ修行! こんにちは、あかちゃん!」
はなのクラスの担任である内富士先生にもうすぐ赤ちゃんが生まれるそうです。
しかし、先生は、お父さんになる自信がなくて悩んでいます。そこで、はなの父・森太郎と一緒にパパ修行をする事に。
なお、次回の放映日は12日(日)となります。次の日曜日である5日はお休みですので、ご注意を!
今回のエンドカード
次の日曜日はお休みですので、感想執筆もお休み。その分、身体を「うるおして、いやして」、万全の状態で次回の視聴に臨みたいものですね。
【まとめ】
さあやは、自分が母・れいらと同じ女優の道を進む事になったらどう思うかを聞きに、はな達と一緒にドラマの撮影所に。そこで、れいらが今も昔も何事も一生懸命で、周りをそんなれいらを支えてくれている事を知り、さあやは、れいらといつか共演するという夢を持ちました。
薬師寺母娘に焦点が当てられた回でした。特に、れいらの生き様がすさまじかったですね。
多くの人に支えられながら、今も昔も変わらぬ姿勢で、何事にも挑戦し続ける女性。それが、れいらの人物像でしょう。
多くの人から「大女優」と言われるようになっても、れいらは、その事におごらず、役作りにも育児にも、不器用なところを見せながらも、真っ直ぐに突き進む。そんな懸命さが、周りの人々に称賛され、れいらの支えになりたいと思うようになり、そして、れいらが最大限輝ける場を作っていたのでしょう。
「大女優」という称号は、自分1人だけではなく、皆と一緒に築き上げたもの。女優に限らず、夢はこうやって叶えるものだと示していたように思います。
一方、さあやは、幼い頃から、そんな母が素敵だと感じていました。
それまで、漠然な気持ちながらもオーディションを受け続けていたのは、そういう理由なのでしょう。母のいる世界に近付きたいという思いが心の奥底にあり、それが、さあやを動かしていたように思いますね。
それに、さあやが、はなの性格に惹かれるのも分かる気がします。
はなは、ドジでおっちょこちょいなところはあるけど、いつも頑張り屋で、誰かのために一生懸命で、何事にも真っ直ぐ。それが、尊敬する母に似ているからなのでしょう。
自己紹介がカッコいいと思ったり、はなが落ち込んだ時に、はなの良いところをズバズバ言ったりしたのは、そういう背景があったように、今話を見終えて感じました。
薬師寺れいらの娘だから。今までは、そう言われる事に嫌気とか重圧感を感じていたさあやですが、今話の出来事を通じて、それが誇りになったでしょう。
女優になるかどうかはハッキリ決まってないし、母と共演したいという夢が最終回までに実現されるかどうかも分かりません。だけど、母のように、何事にも頑張ってほしいと思いますね。
誰にでも優しい天使のような女の子。それだけでは終わらないたくましさに、今後期待したいですね。
とまあ、今話は、薬師寺母娘が大きな見所ではありましたが、7話以来、約4か月半ぶりの登場となった蘭世も魅せてくれたと思います。
リハーサルの時の江戸っ子口調や表情は、なかなか見応えがありました。あれでゲストとかホンマかいな・・・。あの演技を表現するために、相当努力してきたように思いますね。
あとは、ルールーもですかね。口元のよだれとか、ネギ料理にがっついたりと、とてもアンドロイドとは思えないネタキャラっぷりに癒されました。(笑)
今話以外にも、ツインラブロックビートの投げキッスとか、ナイトプールのライブでえみると一緒に「てへぺろ」したりとか、クライアス社といた時と比べると変わり過ぎですよね。クライアス社のスパイとして、はな達に近付く前は、無表情で淡々と仕事をこなす機械人形だった事を忘れさせてくれます。
今後も、表情豊かな一面に注目していきたいものですね。
さて、時が経つのは早いもので、今作が始まってから、もう半年が経ちました。例年通りの1年もの作品であれば、次回から後半に入ります。
プリキュア5人の合体技や、はぐたんの謎など、気になる要素は多くありますが、やはり、これまで通り、目の前の1話にしっかり集中していきたいものですね。そして、最終回まで、熱く感想を書き続けたいと思います!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。