お湯が出ぬご飯が炊けぬ桜の芽
伊予(愛媛県)の俳人栗田樗堂が、五二歳の時に、残りの人生を風流三昧に暮らそうと、当時繁...
甘さうなスープの冷めて花の昼
新宿のニュウマンへ行く。早めに着いてシャネルとマーガレット・ハウエル見て、フードホー...
新宿の路地一本のかぎろひぬ
ニックが撮った春の鹿。冬眠明けでボロボロ。 深川から、ニック宛に、国際音楽コンクー...
鳥の巣の吹き飛ばされて哀しけれ
家の前の富士桜の老木。今年も蕾をいっぱいつけている。昨日の嵐でいったん膨らんでいたの...
物干の倒れて哀し桜の芽
ニックは一人で松山レッスンへ。今朝は松山城へ登ってきたそうだ。花の事を聞き忘れた。私...
哀しみに似て非なるもの花粉症
散歩の時間になると、刺すような視線を感じる。 わけもなく哀しく涙が出る。見たら俳句も...
臆病な犬の真上に囀りぬ
散歩の後はランチまで昼寝。 今日はシジュウカラを見る。白黒で、ツツピン、ツツピン囀っ...
遅き日の草木乾きて輝けり
もう十日も一滴もお酒を飲んで無い。もう乾き切っている私は。なんて書くと断酒日記みたい...
山鳴りの近づいて来る春の闇
誰も訪れない荒れ果てた家がそこら中にある。夕顔のような女が、小女と二人で住んで居たら...
空地王タイヤの山に昼寝して
https://tire.bridgestone.co.jp/tire-hosomichi/campaign/ タイヤで一句詠んで、東京オ...