さてブラームスと言えば、1833年生まれのドイツの作曲家。日本で言えば江戸時代の人です。そんな人の膝に抱かれた事がある人をニックは知っています。ニックが初めてオーケストラでソロを弾いた時の指揮者がドイツ生まれの、Dr.Richard Lertという方で、ブラームスとはドイツ時代に家族ぐるみのお付き合いがあり、ミドルネームにJohannesを頂いたそうです。ブラームスは子供好きで、会うと必ず膝の上に抱っこしてくれたそうです。
そのDr.Lertの話は色々聞きますが、私の好きなエピソードはこれです。青少年オーケストラの第二ヴァイオリンに向かって、Dr.Lertは、しょっちゅうこう言っていたそうです。
「指揮をよく見て、一斉に弾き止めよ! 誰だ? ディングルベリー(犬のウンチ)※みたいな音は?」
※米語の俗語で動物がお尻から引き摺っているウンチは「dingleberry」と言う。