今日の句はパロディだす。元句はこれ。
しぐるるやしぐるる山へ歩み入る 山頭火
母の八十七歳の誕生日に、成田空港からぐるうぷほうむに何度か電話を入れてみたが、お話中。それぞれの家族の方々が長電話してるのかもなあと思い、上海についてからはコロッと忘れてしまった。だから母はさぞしぐれているだろう。真穴みかんと、懐かしいWalkers クッキー買って行く。ホームの皆さんには小袋入りオカキ「桜紅葉」の大袋を買って行く。ベッドに座って一緒におやつ食べて、一通りの質問に答えて、LAや上海の写真見せて、爪切って、ヤスリかけて、ごみ箱に爪捨てに立ち上がったタイミングで「じゃそろそろ」と言う。母も気配を察して、「爪切らんでもええよ」なんぞと言うが、やはり切って立つ。蜜柑やクッキーは置いて行ってやりたいが、居る間にも次々蜜柑剥きたく、クッキーつまみたくなるんで、お腹壊したら駄目だと心を鬼に、「ニックさんにお土産に持って行ってあげてもいい？」と聞いたら、「ああ今日はお土産持たしてやれてよかったなあ」と逆に喜んだ。シメシメ。
最近ベッドからずり落ちる事が何度かあったらしいので、万が一の骨折を防ぐためベッドを低くして貰ってた。だから今度は立つ時がやや苦労なのだが、骨折か、立つ苦労か、といえば、そりゃもう骨折が怖いんで、答えはこれしかない。頑張れ母。生きてさえいれば時々会えるぜよ。
