ミセスローゼンの道後日記

蛇口から蜜柑ジュースの出る朝


新しい俳句の本作りに参加している中で、出会ったこの言葉が、ずっと心に引っかかってる。
「五七五で言いたい事が無い」
実は私も俳句やりだす前は同じ事を思っていた。なんでわざわざ五七五?と。
例えば今日の句は、今朝ニックと松山空港で蛇口から出る蜜柑ジュースを飲んだ時、思ったことをそのまま呟いた。朝と書いて「あした」と読む。「今朝松山空港で蛇口から蜜柑ジュース飲んだ。毎朝これ飲めたらいいよなあ。」と、ツイッターに呟いてもいいけど、それは誰でも言う事で、それこそわざわざ言うほどの事じゃないなと感じる。だが五七五にすると、何かいい感じになる。わざわざ言ってもいいくらいの感じになる。ちょっとだけ私の生活が美しくなる。コンビニスープにコンビニサラダチキンを入れる、ちょっと一手間かけて、手作りスープみたいないい感じにする、ほんの少し美味しくする、のと同じ。わざわざ五七五で言う理由はこれだったのね。そんな事を誰かと語りたい。誰かに言いたい、この頃でありんす。
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