映画見ながら作ったパエリア。ニックのバッハの録音がある日は緊張する。コンサートと同じ演奏をする、しなければならない、とニックは言う。
録音の無い日は、休息を取りながら次の楽章の練習に明け暮れる。頭の中には常にアイデアが渦巻いてる。録音した後にベターな指使いを発見して、チクショー遅かった！と叫んでる。録音が完全に終わるまでは、大きな意味ではずっと本番生活が続く。その中で本番の本番があり、本番の休日がある。
昨日は休日だから、パエリアにした。ちょうどハマってた映画が佳境を迎えてたので見ながら作った。パエリアは慎重に作っても、米が固過ぎたり柔らか過ぎたりと、失敗しがち。美術品の鑑定士の物語を見ながら無心に作ったら成功した。ちょうどいい具合に米にシーフードの旨味が染みてくれた。
