
長嶋有さんの句集を姉ん家で読んだ。おもろかった。無季や自由律はどことなく不自然感のある句が多いっぽいのに、長島さんの句は季語があっても無くても自然なヴォイス、テクニックを使ってますと見せぬ取り合わせ。憧れる文人俳句。紅葉、漱石、荷風、万太郎、そして寂聴先生。チェロで言えば、テクニックを踏まえた上で、テクニックに囚われず自由に弾く人みたい。
大街道シネマで、「The Captain 」という、ナチス将校の軍服※を拾った青年が独裁者に変貌していく映画を観ようと、がらがらの館内に入ったら、それがドイツ語に日本語字幕で、十分程(ニックが)我慢して見たが駄目で、出て、切符売場の人に、「ドイツ語なのでアメリカ人は見れない。ドイツ語とわかってたら切符買わなかった。」と訴えると、「返金は出来ませんが、別の映画券に替えて上げます。」と言われ、「It comes at night」というディストピアもの※のホラー映画を見た。とことん救いの無い結末で、二家族間の人間関係や悪夢もうまく描かれ超絶怖かった。
※ディストピアもの:
ユートピアの逆の未来を描いたホラージャンル。救いの無さを競う。
※ナチス将校の軍服:
「軍服が独裁者を作る」というアイデア、恐ろしく素晴らしい。