チーズフォンデュとワインの美味しいビストロにて、感謝祭ディナーをいただく。友人一家が招いてくれた。赤蕪と山羊のチーズのサラダと七面鳥。スペインのシェリー酒、琥珀色のアモンティリャード。これはバベットの晩餐の食前酒だ。今まで食べたターキーの中で一番美味しいターキー。七面鳥の皮が、平目の縁側みたいで、そこに美味しさが詰まってる。また、最上級のブランデーに漬けたクランベリーを使ってるみたいなソース。いろんな味がするのにとても軽い。この二点に感動した。またゴートチーズが絶品。私のいただいたデザートのメープルブリュレも素晴らしかったけど、友人の頼んだアップルタルトタタンには負けた。アップルはマロングラッセみたいに、水気がないのに香りがたってて、台になってる薄いタルトに練りこまれてるチェダーチーズの風味がよい。
隣のテーブルでは、金髪の姉妹がチーズフォンデュの鍋をつつき、大きな両親がボトルの赤ワインをぐいぐいやってた。感謝祭に人間を食べるエイリアンがもしいるとしたら、今夜この店から出てきた客をつかまえるといいだろう。
