いつもの散歩道の木が折れてる？！かぼちゃんはややショックを受けてウロウロし、やがて立ち直ると、私が根元の折れ具合を見ている間に、とりあえずそこいらにマーキングをした。
「中国蚊問題」
済州島と同じくらい激しく上海でも蚊の猛攻を受けた事を書いておかねば。ニックはホテルでは窓を開けて寝たい方なので、私はいつも窓際で無い方の側をまず場所取りする。窓を開けて寝ると、寒いか、うるさいか、蚊が来るか、どれか必須。上海では三重苦となった。夜中に複数の蚊音が室内に聞こえて眠れん。ニックが「ポイズン」と呼ぶアメリカ製の強烈蚊避けスプレーを塗布しても、中国の蚊に効果はなし。大体夜中の十二時頃から始まり、朝方まで「飲み放題食べ放題六時間」大サービス蚊にとって。しかも私ばかりくわれる。持参したムヒを一週間で使い切り、もう好きなだけ血飲んで早く帰ってくれ、飛び回る音だけは止めて、という一心で耳栓して寝た。
「中国語問題」
ちょっと勉強していった中国語が、全然通じんかった。ハオジェの親父さんに、きょとん、とされた。会えて嬉しいです、ご馳走してくれてありがとう、もう遅いので失礼しますとか、まったく通じんかった。通じたのは明天見だけ。また明日。それだけ。何故ならば彼らは上海語だから。私の練習したの何語なのかさえもわからんなった。ハオジェの彼女は南京出身で、ハオジェの両親とはマンダリンでかろうじて話すが、ハオジェたちが上海語で話すと何言ってるかわからないそうだ。それはもう鹿児島弁と津軽弁の域じゃなくて別の言語って事よね。中国は広い。
