ミセスローゼンの上人坂日記

粕汁をゆつくり啜る京の昼

京都駅の展望レストラン街で、焼き鳥と粕汁を食べた。焼き鳥も美味しかったが、粕汁は京都でしか食べられない感じのものだった。温く感じるくらいの汁に魚や青菜が沈む。汁が熱いと、粕の風味がまた変わる。熱燗と温燗の違いと同じだろう。これ、熱々の麦ご飯にかけて食べたいなあ。
その二日後、銀座のブレゲという時計店に、ニックの古い時計を持って行った時のこと。ホテルをチェックアウトしてから、そこが開店するのを待つ間、道端に出ていた鮨屋のランチの品書きにつられて入った。深夜食堂みたいなカウンターだけの店。ランチは魚料理二品選ぶか、旬の鮨八貫か。ニックは目鯛の柚庵焼きと鱈の塩焼き。私は鮨をとった。アナゴが温くてうまい。トロとハマチはニックにとられた。ニックの魚はどちらも熱々、冬の旨味。白菜漬けを、ニックのご飯を少し貰って食べる。大将が、これ新潟の姉が漬けたやつ、と冷たい小鉢を出してくれる。大根と人参の粕漬け。鰆みたいな青い皮の魚も一切れ入ってる。ヨーグルトのような味。雪の降る日に食べたいような味。
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