「あれ? まだ寝てるの? 九時十九分の電車で町へ行くんじゃなかったのですか?」という英語が聞こえて、完全に目が覚めた。朝からビクラム(ホット)ヨガに行ってた楼前先生が、帽子をかむってヨガマットを抱えて帰ってきたのだ。ひぐらしのせいだ。ひぐらしの声を聞きながら冷房もかけずに暑い部屋で寝てたので、夏の夕方、西日の中でうたたねしてる気がしてた。しかも東京の家で、ピアノのある居間のソファで寝てる夢を見てた。そんなわけなかった。今は朝。で、私は友達と会う約束に完全に遅刻してる。飛び起きて着替えて、先生に駅まで送ってもらう。車の中で、しーくしくしくしく泣いてしまう。先生が、「今すぐ彼女に電話なさい」と言う。「電話しにくい」と答える。「ばかたれ。(*)何も考えずにまず電話しろ。」と先生に叱られ電話する。幸い彼女は許してくれる。優しいなあ。
後日、「お詫びに友達のアパートへ行く」と言ったら、楼前先生が、「私も行く。一緒にお詫びしてあげる。」という。「いいって。一人で行けるから」というのに、「いいからいいから」とついてくる。で、結局二人で、高層アパートの涼しいリビングで、ビールやワインやシーフードパスタやポテトサラダや冷奴をご馳走になる。彼女のハズバンドはサイエンティスト。堂々たるジャパングリッシュ。楽しいひと時を過ごし、お土産までもらう。「楽しいお詫びだったね」と言ってサウナみたいな猛暑をとぼとぼ歩いて帰る。(帽子忘れて帰る。)
*先生は、クロサワ映画かなんか見てて覚えた「バカタレ」という言葉に今はまっている。
写真は、今はまってる飲み物、セロリ味のソーダ。ブルックリン橋の絵がかわいい。
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更紗
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