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ミセスローゼンの道後日記

朝桜富士あたたかき靄のうへ

 山梨かたつむり句会の錦さんが朝五時に起きて、富士の写真を撮ってきてくれた。高校の同級生も西岡のつるの子を持って見舞ってくれた。寂しい時には友の優しさが身にしみる。





海外からもこの忠霊塔を見に観光客が訪れる。いつぞや成田空港ロビーの大画面に忠霊塔と桜のヴィデオが流れていた。これを見たら足を伸ばしたくなるだろう。山梨は東京から電車一本だしね。





セントラルパークにてバーバと子供達と。

「句集野路菊より」

雛壇の官女の一人伯母に似て    信野


泣いた笑ったすねた怒った雛の顔   同



この伯母は誰の事かわからないけれど、どこの家にも「雛壇の三人官女」のうちの一人に似ている伯母がいそうな、説得力がある。二句目は、母の祖父が最初の孫である母の為に手作りした雛。母の祖父は仏壇の彫師だったと聞いたような気がするが、違うかもしれない。普通の雛より大きくて、アジアの人形劇の張子人形のような表情豊かな雛だった。

























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