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ミセスローゼンの道後日記

紫陽花の道引きかへすランドセル


朝の登校風景を見ると、山中湖村は子供が少ないように感じる。あ、と言って、女の子がくるりと振り向いて、来た道を走って帰る。体操着を忘れたのかな。私もよく忘れ物をして、小学校から徒歩十分の実家へ取りに帰ったものだ。登校の道と帰り道はどこか違って見える。ピノキオのように、このまま学校へ戻らずどっかへ遊びに行ってしまいたい、と何度も考えた。一度なんか、レインコートの下にスカートをはき忘れ、履きに戻った事もあったっけな。

一連の健康診断シリーズが今日で終わる。先週集団健診、昨日婦人科検診、今日はCTスキャンとマンモグラフィー。私はいつ癌と言われても覚悟が出来ている。ひと事と思った事がない。友達が癌になっても、私もきっと後に続くから先に頑張っててね、と心の中で言ってる。

医療センターにもう着くから、手短に今日の夏井いつき俳句チャンネルの感想を。感想を書くと、ただ聞くよりも勉強になる。感想をYouTubeにコメントすれば、みんなの勉強にもなる。

私の個人的意見は簡単。短歌の基本は源氏物語を読めばわかるように、恋する相手に気持ちを伝えるお手紙のようなものだと思う。ただ好き好き言っても相手に感心されないんで、花が散るとか、雪が積もったとか、月が出たとか、季語を用い洗練のムードを高め、恋をゲットする。現代短歌も俳句も出所は一緒で、季語を用いる点にフォーカスするか、気持ちを伝える点に重きを置くかで手法が分かれてきたのでは。川柳はその流れの中でさらに、自然界の中の人間にフォーカスした物だと思う。柳人岸本水府がこう言っている。「俳句が花鳥諷詠なら、川柳は人間風詠だ。」と。
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