
昨夜はシューベルトナイトだった。
弦楽四重奏14番、15番を、アマデウスストリングカルテットで聞く。彼らはニック少年時代のアイドルだった。
弦楽四重奏については、私はシューベルトが1番好きだ。1番美しいと思う。
ニックのおもいで話。
《ストラビンスキーとピアティゴルスキー》
イタリア組曲の誕生したいきさつを知っているかい?知らないの?!じゃ、お聞き。
彼らはLAに住んでたが、さほど行き来はなかった。ピアティゴルスキーいわく、ストラビンスキーはちょっと変わっていた。
あるとき、二人が音楽会で一緒になった。ストラビンスキーが聞いた。
「ところで君は、イタリア組曲なるものを作曲したらしいが?」
「はい。あなたの作品にチェロソナタがあったら素晴らしいだろうと、あなたのプルチネルラをチェロに書き直してみました。」
「うんうん。あれはよかったね。ところで、楽譜は売るのかい?」
「あなたさえよろしければ。」
「望むところだよ。ひとつ五分五分でいこうじゃないか。」
「とんでもありません、五分五分なんて、あれは全くあなたの作品です。」
「いいよ。いいよ。君のいう通り、楽曲は90%作曲家のものだ。だから残り10%を五分五分でいいよ。」