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ミセスローゼンの道後日記

落葉より濡れてゐたりし喪の心

ニックの長年来の友人の喪に服し、チェロを弾き、思い出のCDを聞き、ヴィデオを見て、思い出話を沢山した。どんなに努力して生きようが、大きな目標を達成しようが、これで満足という所はないと思う。たとえ金メダルを取ってもそれで満足なんてことは無い。ニックは、バッハやベートーベンやシューマンに一歩でも近づきたいと日々研鑽を繰り返す。私は? 子規や虚子に一歩でも近づいている? 句集を持つ夢はあっても、中に入れたい句が無いし、ホラーが大好きでも、最後まで書けない。空しくなるけど、呼吸をしている限り、目の前にある仕事や勉強に一つ一つベストを尽くすのが、死者に対する礼儀だよね。やればやるほど欲が出て心残りもあるはず。心残りのある人生こそ、やりきった人生だと思う。RIP。

今日の写真は、雲の後には必ず陽の光がある。どんな絶望にも必ず希望はある、という英語の諺「silver lining」より。

「ゾンビ狩りのポーズ」
日曜朝ヨガの太陽礼拝の後に、新しいポーズを毎回習う。今日は英雄のポーズその2。足を開いて立ち、片方のつま先を前へ向け、その方向に膝を曲げ、両手を水平に伸ばし、後ろの手で弓を引くように、ディアハンターのように、意識を草原の彼方へ向ける、とカオル先生の説明を英語で(だいぶ盛って)訳していると、ニックが「俺は鹿は狩らん。」と言い返すので、「じゃ、ゾンビを射るつもりで。」と言ったら、「頭を狙え!」とその気になってポーズしていた。英雄のポーズならぬ、ゾンビ狩りのポーズ。







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