ミセスローゼンの道後日記

枯木山ここから富士がよく見ゆる

富士ビューポイントに来ると、ちゃんと座って私が句帳を開くのを待つ、俳犬かぼちゃん。

こんな日を冬麗という。富士山が親しく見える。湖をドライブしたい。近所の虚子句碑へ写生しに行きたい。けど、ニックが風邪気味だ。温かくて滋養のあるものを食べて休んで、次のスキーとバッハ録音に備える。

最近ニックが、バイオリニスト達から日本製楽器について質問されてる。みなニックと同年代の演奏家。銘器SやGを弾いてる。彼らはニックと同じように、銘器と共に世界を飛び回って演奏活動してきた。それから三十年も、銘器を持ち続けるには、相当の財力が必要だ。リタイヤにはまだ間があるが、それも視野に入れて次の楽器を探し始める、ちょうど時期なのかもしれない。そこで考えることは同じ。物づくりに定評ある日本人が、バイオリンを作ったらどうなんだろう。いやいや、そんなのはロシア人が鮨を握るようなもんだよ、と言う人もあろう。だが実際、東京で修業したロシア人の握るうまーい鮨を、私は食べたことある。ネタを見る目は確かだった。問題はネタなのだ。楽器で言えば材料の木。イタリアで修業した日本の匠が、選び抜いたイタリアの木を買い付け、思う存分に作ったらどうなるか。こう聞けば興味がわくんだろう。彼らが山梨に弾きに来てくれることを願いつつ、ニックは丁寧に返事を書いてる。
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