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ミセスローゼンの上人坂日記

冬晴やハイドンそしてベートーベン

弓子、十四歳の誕生日。

陣痛が来て入院して二日目の夜には、病室の壁の柱時計が四つに見えた。姑から、「障子の桟が二つ三つ増えて見えたら生まれる」と聞いてたので、「ははあ、これか」と思ったら、生まれた。光源氏じゃないけど、文字通り弓子が輝いて見えた。ソフトフォーカスをかけたように、弓子に後光がさしていた。新生児室に他の赤ん坊と並んで寝ていても、後光のせいで弓子だけ浮き上がって見えた。その光は二三日続いて消えた。難産に近いものだったので、私の目がおかしくなって、ハルシネーションが見えただけかもしれない。
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