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ミセスローゼンの道後日記

洞窟の出口奇しくかぎろひぬ


「かぼちゃんセブンルールならぬ、フンルール。」
宝厳寺門前から出発して、石手寺へ向かう裏の山道を歩いて、お胎内という洞窟までにフンをしたら、Uターンして家へ帰る。石手寺の後で出たら、そのまま袋を携えて、県道187号線まで出て、歩道を歩いて帰る。洞窟がちょうど中間地点。
後者の場合、ニックと三人でいる時はいいが、先に二人で走って行かれると、私はただのフン袋を提げた小母さんとなる。



プリヤルカ〜チャイコフスキーコンクールの思い出〜」

ショスタコのヴィオラソナタをチェロで弾くという難課題を弾き終え、決勝へ勝ち上がる奏者が発表になる前に、ニックに審査員特別賞が授与された。ニックは真っ青になってへたり込んだ。この賞を貰って帰国するんだ、と絶望した。ところが決勝に残り、ロココを弾いて優勝した。審査委員長のダニイル•シャフラン先生にご挨拶をした時、「エキシビジョンに何を弾きますか?」と問われ、「プリヤルカが弾けます。」と答えると、先生は大そう喜んだ。
プリヤルカとは、ポッパーのスピニング•ソング。ピアティゴルスキー先生に命じられて、ハイフェッツ先生の前で弾いた事もある。エキシビジョンの後で再びシャフラン先生にお褒め頂いて以来、何度も何度も弾くようになった。





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