バス運転士のキャリアパスの主な流れは、路線・送迎バス→高速バス→観光バスが一般的です。
この流れは「100%そうです。」というものではなく、未経験者の入社でいきなり観光・高速バスを経験する人もいます。
ただし、バス運行は基本的に経路が決まったダイヤを、比較的低速で走るものです。
そのため、使用するバスも7mの小型車(ポンチョタイプ)、9mの中型車、10.5mの大型車主流です。
この基本的なタイプで3年ほど近距離路線バスの運行を行った後、12mの観光タイプで長距離高速バスを経験します。
長距離高速バスで運行になれてきた後、観光の選考に合格したものから観光バス運転士になると云った流れが一般的です。
観光バスと、路線・送迎バス、高速バスの大きな違いは、決まったルートを毎回走行する乗合・特定バスと異なり、行き先によりルートの異なる一発勝負的な感覚に有ります。
そのため、観光バス運転士はあらゆる道路状況に対応した大型車の高度な運転技術が必要になります。
また、ある程度の観光地の知識も勉強しなければなりません。
例えば、バスガイドさんが居ないツアーなどは、運転士自ら車内マイクで簡単な案内をすることもあります。
観光案内の状況は、youtubeで「えつこのBUS TIME」という京都で観光バス運転士をしている女性の動画が在りますので、是非ご覧ください。
さて、私は路線・送迎バスしかしていないため、高速バスや観光バスの詳細はよくわかりません。
しかし、仕事をしていると、二つの間には歴然とした上下関係のようなものを感じます。
今勤務している会社は、さほど気にならないレベルですが、以前いた会社ははっきりとしていました。
バス会社は基本年功評価ですが、私より後に入ってきた人間が、会社に多くのことを口出ししていました。
また、労働者として会社と交渉する労働組合活動なども、観光バス運転士が主に仕切っています。
このようにバス運転士の頂点に立つのが観光バスの運転士です。