CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

「ウォームビズ」で昨冬、CO2 141万トン削減????

2006-10-28 19:12:15 | Weblog
今日の日経の社会面に以下の見出しが躍っていました。

『ウォームビズ、国が音頭』
「今年の冬も重ね着を」
「昨冬、CO2 141万トン削減」

この計測の仕方が凄いんです。


環境省に対する批判ではありませんが、国際的に認められるのか
とても疑問が残る凄い計算方法です。“大雑把”と言う意味で!

計算方法は、環境省が今年三月に男女1200人を対象に行ったアン
ケートがベースです。

アンケートで「ウォームビズ」を知っていると答えた人の割合が90.2%。
まあこれはいいとして、次です。問題にしたいのは。

勤務先の暖房設定温度の質問で30.5%の人が「暖房使用時の室温を例年
より低く設定」と答えた、この実施率をもとにCO2の削減効果を推計して
います。

冒頭では優しく言いましたが、国民的にも「あ、効果があったんだ!」とは
認め難い計算方法です。


目標の設定では、“チームマイナス6%”と言う風に、一体何に対して6%
なのかが曖昧な表現を用いてしまい(私なら、チームマイナス7200万トン
とかにします)一方、効果に関しては今回のように極めて曖昧な計算手法
にも拘らず、堂々と141万トンと打ち出します。

相変わらず、国民に対するホスピタリティーが足らないと言わざるを得ま
せん。

折りしも同じ日の日経で、「北京で開かれた排出権見本市で各国が温暖化
ガスの削減事業を売り込んだが出店企業の4割は欧州勢で日本企業はおされ
気味だった」と書かれていました。


このあたりの効果証明の未熟さ、曖昧さも影響している気がします。

今週は短めですが、“がーん”3連発で濃く迫って見ました。

(Mr.削減)




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1 コメント

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Unknown (ココピー)
2006-11-05 16:31:16
環境省批判で十分でしょう!
国の統計や推定がいかに頼りないかの事例です。こんな情報をもとに政策が検討され、決定されているのでしょうね!
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