CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

“CO2を吸収しまくる街、バーデンバーデン”

2006-09-26 21:42:54 | Weblog
10・11・12日目です。

10日目のフライブルグは終日雨でした。旅のまとめに入りました。
昨日一日雨が降らなかったことは本当に幸いでした。少しオーバー
に言わせていただければ奇跡です。これだけ森と街が一体化した
ところでも、昔、酸性雨の影響で20年後には黒い森が消えてしまう
と言われたものの、40%は枯死や衰弱などの事態に直面しつつも
実際にはなくなっていないことから、最近では環境に対する市民の
危機感が以前ほどではなくなっているようです。

11日目は、最高の環境都市、間違いなく“車のアイドリング消し
オバちゃん”がいる街フライブルグに別れを告げて、最終目的地
世界の保養地バーデンバーデンへ向かいました。

一言で言って、200年後の軽井沢でしょうか!とても落ち着きのある
ヨーロッパ最高の保養地です。ドイツのDB(鉄道)をやっとマスター
し、胸をときめかせてICE(国際新幹線)に乗り込みました。
(予断ですが、一応ドイツ国内なら鉄道を使ってどこへでも行けるよう
になりました。)

ここでは、フライブルグ以上に大きな川が街の中を流れていました。
そしてとにかく木が大きくて蔦(ツタ)が上の方まで絡まっている
ことから、フライブルグ以上に森との共生の歴史を感じました。
今、年間で失われる森のCO2吸収量が、アメリカ一国分のCO2の排出量
に相当する現実を考える中、森との共生はとても大事なことに思えます。

食事前にローマ時代のカラカラ帝が保養をしたカラカラテルメ(巨大な
温浴施設)に入浴して来ました。日本でここまで拘った施設ができれば
まず間違いなく大流行です。オペレーションの仕組みに効率運営の一端
を垣間見ました。2時間、3時間、4時間コースがあり、それぞれ値段が
違います。

考えてみれば当たり前ですが、このような施設での時間制を日本では見た
ことがありません。多分日本ではチェックが大変だからとか、施設内で
沢山の消費活動をして欲しいからとの声が大勢を占めるのでしょう。

保養施設ですよ。そこで思いっきり飲み食いして体のためになるのでしょ
うか?やっているうちの当初の目的が変わってしまう“日本的現象”は
ここでは見られません。もっと言えばここでも生きているのはやはり、必要
な時に必要なだけ使う“もったいない”の精神です。とっても善いと思い
ます。(Mr.削減)はもちろん2時間コースでした。

12日目は、朝一番にジョギングの予定でしたが、寒かったので(根性無し)
散歩に切り替えました。朝飯が美味しかったこと!その後、近くの美術館
でシャガールの展示会をやっていたので行って来ました。驚きました。

日本でこれほど多くのシャガールの絵が集まった展示会を見たことがあり
ません。また、シャガールの絵としては見たこともないもの、驚くほど
大きなものが沢山ありました。シャガールに対する認識が大きく変わり
ました。凄い画家でした。日本で思っていた以上に!

それから、ドイツの鉄道は世界一正確と言われていますが、これも今回
のシャガールではないですが、聞くのと実際に行ってみるのとでは大きく
違っていました。初日はフランクフルト空港駅の小火騒ぎで仕方があり
ませんでしたが、それ以降、定刻に到着した列車も、出発した列車も1本
もありませんでした。主要幹線が沢山あり、乗り継ぎが多い実情を考えると
そんなに不思議なことはありません。

ついでに、泊まった★★★★★ホテルについて言っておくと、シャワー
や水道栓には節水のこまが入っています。しかし決して水圧が弱すぎて
困るほどのものではありませんでした。ドライヤーも1200Wではなく
600Wでした。これで十分です。もちろんタオルは新品ではありませんが
その分水の吸収がよく、使っていて気持ちよかったです。窓は二重窓で
遮音以上に冬の暖房対策になっていると思われます。(窓ガラスと窓ガラス
の間で暖気が作られ、夕方それらを開放することで部屋が暖まる)

今、バーデンバーデンからフランクフルト中央駅に向けて特急列車は
走っています。これにて旅のレポートは終了です。これからは通常通り
毎週土曜日に更新です。引き続きご愛読ください。

旅に送り出してくれた方々に感謝を込めて“ありがとうございました”
価値ある旅でした!

▲ブタは持続可能な社会の象徴。セレブの友です!