納得

2014-07-09 12:56:39 | 日記

ひとりの一生の流れを父を通して、確認することが出来た。亡くなる準備期間として、食事の量がだんだ

んと減って行くけど決して食欲が無いというわけだは無い。ある時、アイスクリームが食べたいと言った

から、買い置きが無かったのでコンビニまで急いで買いに行き、食べさせたらスプーン一杯でもう、お腹

一杯だと言って口をしっかりと閉じてしまった。私は 『もっと食べないとお腹減っちゃうよ』 と言ったらも

うお腹いっぱいだ。と言ってまた気持よさそうな顔をしていた。この気持ちよさそうな父の顔は今でも目

に焼き付いている。少しの量でなければ、死ぬことは出来ないから父の食事量は理にかなっていた。そ

して、何処か苦しい所は無いかと聞くといつも 『気持ちいい』 と言いまたすやすやと寝ていた。ゆっく

りゆっくりと火が消えていく感じそのものだった。最後まで気持ちよさそうに寝ていてそのまま永眠した

父は肺がんでなかったら、100歳まで生きれたと思う。でも94歳で肺がんに侵され何も苦しまずに永眠

できた事は素晴らしいの一言である。母も全く同じ状態で永眠したからチョット不思議な気持ちになる。