退院後の生活は手術前とは全く違う。1か月に3回も手術をしているので、数か月間は無理は禁物。特
に私の様に再発した人は退院１～３か月の間に鼻出血や髄液鼻漏が起こることがあるので、特に注意
するように言われ、家から３０分で行ける最初手術した病院の耳鼻科も退院後直ぐ受診して、いつでも
対応して貰える準備はしてある。最初手術した病院と今回セカンドオピニオンで手術した病院との連携
が取れているので安心だけど、病院は近い方が良い。今回の手術で３回も鼻の奥を切っているので、鼻
がいつも詰まっていて息がしにくくなる。入院中は耳鼻科で鼻掃除をして貰っていた。鼻をかんだり、力
んだりすると、髄液が漏れ出す危険があるので絶対に出来ない。今日は耳鼻科で鼻掃除をして貰い、物
凄く呼吸が楽になった。最初に手術をした時から今日まで一度も鼻をかんでいないけど、私は一生涯鼻
はかめないと思う。入院が長引いたのは髄液が中々止まらなかったので髄液恐怖症になってしまった。
毎晩１０時に成長ホルモンの注射をお腹に打つ。９：３０に冷蔵庫から注射液を出して用意する。この時
間が一番辛いし、怖い。テレビを点けて、時々画面を見て気を紛らしたり、用事を済ませて、９：５８頃に
なると、心臓がドキドキしてくるのが判る。消毒してセッティングして、お腹に刺そうとしてもなかなかさせ
な～い。注射日記を見て、 「これだけ打てたんだ」 と自分を励まし何とか打っている。この気持ちは先
端恐怖症の人にしか判らないと思う。でも何とか頑張って普通に出来る様になりたい。
家が売れました。オープンハウスをした時に決まったそうで、価格を少し下げた事が要因だったのかも
知れない。私の寝室だったところの前の空き地にこれから家が建つので、太陽が入らなくなる！買う側
が判らない事は無いし、今年3月に建った我が家の目の前の馬鹿でかい家で、居間は午後少ししか太
陽は入らなくなってしまった。オープンハウスをやった日は曇りだったから、日当りの事は判らないけど
この辺の事は不動産屋に伝えてあるので、、、だから販売価格を下げざるを得なかった。でも私自身の
最低ラインは守れたので、まあ、まあ納得。手術前に売却手続き等、面倒な事を全部済ませて置いて本
当に良かった。
入院する時は視力障害以外、体は健康だったけど、退院する時は毎日ホルモン補充療法をしないと生
きて行けない体になってしまった。中でも一番辛いのは皮下注射をすることだ。先端恐怖症の私は特に
注射針が最も駄目で、採血の時は眼をそらさないと耐えられない。毎晩10：00に打つのだけど、30分前
に冷蔵庫から注射液を出して体温程度にしてから打つ。この時間は心臓がドキドキ状態！入院中は看
護師がチェックしてくれていたので、少し気持ちは救われた部分はあった。誰もいない一人の部屋で毎
晩迎える注射の時間、、、一生涯続くことだから何とか克服しないといけない。と判っていてもそんな簡
単なことでは無い。重症成人成長ホルモンの薬が早く開発できることを祈るばかりだ。
退院しました。1か月半も入院してしまった。経鼻的下垂体腫瘍摘出手術をし、脳髄液が漏れ出し、中々
止まらず結局3回も手術をした為、最初に聞いていた日数の倍近く掛ってしまった。今回の大手術で、視
力は完全に元に戻ったけど、副腎不全、甲状腺機能低下症、中枢性尿崩症、重症成人成長ホルモン分
泌不全症と一生付き合って生きて行かなければならなくなってしまった。
