荻原浩の『神様からひと言』を読んだ。
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大手広告代理店を事実上のクビになって、中堅食品メーカーに転職した主人公。会議での暴言でリストラ要員の送り先、お客様相談室に左遷されてしまう。名前の通りお客様からのクレームや意見を受けて対応する部署で、「お客様の声は、神様のひと言」という社訓を掲げながら、現場の声が活かされない腐敗した組織の中で、いろんな意味で奮闘する主人公。
著者らしいコミカルな筆致で主人公の成長を描く作品。いい加減なようでいて、真摯に仕事に取り組む主人公に好感が持てる。楽しく読める作品で一気に読了。希望がもてるお話なのがいいねぇ。
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