ハンデがゲームを盛り上げる
低学年の子ども達や知的障害のある子ども達が集団でボールゲームを行う場合、力
の差に関係なくどの子も楽しめるゲームにしたい。そのときのポイントは次の2点で
ある。
①自分の力に合ったコースを選べること
②ハンデをつけること
低学年の子ども達や知的障害のある子ども達は,まだ運動経験が少ない。経験して
きた中で、その子によって可能な動きと、難しい動きがある。しかもかなりの差であ
る。一つ一つの技術を身につけさせていく場合にはグループに分け、さらに個別的な
指導が必要となってくる。
集団でゲームを行う場合、同じ種目で行うと差がつき過ぎてゲームにならないとき
がある。
そこで、違った種類のコースを作り選択することで、どの子も楽しめるゲームにす
るのである。
1 授業ポイント
(1) 多様なコースを作る
①サッカードリブルコース
②バスケットドリブルコース
③小玉転がしコース
④大玉ころがしコース
多様な4つのコースを作った。運動能力の高い子も低い子も満足させたい。①サッ
カードリブルコースと②バスケットドリブルコースはある程度能力の高い子ども達が
満足できる。③小玉転がしコースと④大玉ころがしコースはドリブルなどが難しく、
力の調整力の弱い子でも取り組めるものである。
(2) 距離のハンデをつける
1回戦は同じ距離で競う。そして2回戦目は、その順位と差に応じて、それぞれ距
離にハンデをつける。1位は長く、4位は短い距離にする。差が縮まり、僅差の競い
合いが生まれることでゲームが一気に盛り上がる。
(3) 音楽をかける
音楽をかけることで、動きが変わってくる。知的障害のある子ども達も音楽によっ
て動きが変わり楽しさが増す。※ただし、自閉的な子は苦手とする音楽、大きな音に
抵抗がある場合があるので配慮しなければならない。
2 授業の実際
一つ一つの種目について、ある程度練習をして自分の力、自分の得意な種目を考え
る時間を取る。最初は練習として一種類の種目で競争してもよい。そして選択する。
「今日は好きなコースを選んでゲームをします。コースの後ろに一列で並びなさい」
並ぶとそれぞれのコースに人数の差が出る。その際の調整は次の通りである。
・多いところの人数に合わせてレースの回数を決める。
(少ないところは2回行う人が出る。)
・多すぎる場合は、そのコースを2コースに増やす。
①音楽をかけボールリレーゲームをする。
「バスケチーム、ややリードしています!」
という具合にゲームを盛り上げるよう実況も入れたい。
②順位を発表する。
順位の発表は、少しじらしながら、4位から発表する。
「ただいまの4位は最後まで大健闘、小玉チーム!」とチームの様子を少し入れて大
きな声で発表すれば必ず拍手が起こる。
③2回戦を行う
「2回戦を行います。今度は順位に合わせてハンデをつけます」
順位に応じて距離のハンデをつける。距離で差がつけられないときには、途中にコ
ーンを置いて回るなど、障害物を置くという方法もある。
④いろいろな工夫で行う
何度かリレーを行ったら、今度は選ぶのではなく、くじを引くような楽しみで行っ
てもよい。スタートにあるカラーコーンの下に種目を書いた紙を隠しておく。
「今度はどのコースになるかは分かりません。好きな色のコーンの所に並びなさい」
並び終えたところでコーンを一斉に開け、種目の発表を行う。難しいコースになっ
てしまった子には、友達が協力してもよいことにする。※もしくは教師が支援する。
好きな種目を選べるようにし、ハンデをつけることでまずゲームを楽しむ。慣れて
きたところでいろいろな種目にも挑戦させる。楽しくゲームが続いていくのである。
低学年の子ども達や知的障害のある子ども達が集団でボールゲームを行う場合、力
の差に関係なくどの子も楽しめるゲームにしたい。そのときのポイントは次の2点で
ある。
①自分の力に合ったコースを選べること
②ハンデをつけること
低学年の子ども達や知的障害のある子ども達は,まだ運動経験が少ない。経験して
きた中で、その子によって可能な動きと、難しい動きがある。しかもかなりの差であ
る。一つ一つの技術を身につけさせていく場合にはグループに分け、さらに個別的な
指導が必要となってくる。
集団でゲームを行う場合、同じ種目で行うと差がつき過ぎてゲームにならないとき
がある。
そこで、違った種類のコースを作り選択することで、どの子も楽しめるゲームにす
るのである。
1 授業ポイント
(1) 多様なコースを作る
①サッカードリブルコース
②バスケットドリブルコース
③小玉転がしコース
④大玉ころがしコース
多様な4つのコースを作った。運動能力の高い子も低い子も満足させたい。①サッ
カードリブルコースと②バスケットドリブルコースはある程度能力の高い子ども達が
満足できる。③小玉転がしコースと④大玉ころがしコースはドリブルなどが難しく、
力の調整力の弱い子でも取り組めるものである。
(2) 距離のハンデをつける
1回戦は同じ距離で競う。そして2回戦目は、その順位と差に応じて、それぞれ距
離にハンデをつける。1位は長く、4位は短い距離にする。差が縮まり、僅差の競い
合いが生まれることでゲームが一気に盛り上がる。
(3) 音楽をかける
音楽をかけることで、動きが変わってくる。知的障害のある子ども達も音楽によっ
て動きが変わり楽しさが増す。※ただし、自閉的な子は苦手とする音楽、大きな音に
抵抗がある場合があるので配慮しなければならない。
2 授業の実際
一つ一つの種目について、ある程度練習をして自分の力、自分の得意な種目を考え
る時間を取る。最初は練習として一種類の種目で競争してもよい。そして選択する。
「今日は好きなコースを選んでゲームをします。コースの後ろに一列で並びなさい」
並ぶとそれぞれのコースに人数の差が出る。その際の調整は次の通りである。
・多いところの人数に合わせてレースの回数を決める。
(少ないところは2回行う人が出る。)
・多すぎる場合は、そのコースを2コースに増やす。
①音楽をかけボールリレーゲームをする。
「バスケチーム、ややリードしています!」
という具合にゲームを盛り上げるよう実況も入れたい。
②順位を発表する。
順位の発表は、少しじらしながら、4位から発表する。
「ただいまの4位は最後まで大健闘、小玉チーム!」とチームの様子を少し入れて大
きな声で発表すれば必ず拍手が起こる。
③2回戦を行う
「2回戦を行います。今度は順位に合わせてハンデをつけます」
順位に応じて距離のハンデをつける。距離で差がつけられないときには、途中にコ
ーンを置いて回るなど、障害物を置くという方法もある。
④いろいろな工夫で行う
何度かリレーを行ったら、今度は選ぶのではなく、くじを引くような楽しみで行っ
てもよい。スタートにあるカラーコーンの下に種目を書いた紙を隠しておく。
「今度はどのコースになるかは分かりません。好きな色のコーンの所に並びなさい」
並び終えたところでコーンを一斉に開け、種目の発表を行う。難しいコースになっ
てしまった子には、友達が協力してもよいことにする。※もしくは教師が支援する。
好きな種目を選べるようにし、ハンデをつけることでまずゲームを楽しむ。慣れて
きたところでいろいろな種目にも挑戦させる。楽しくゲームが続いていくのである。