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認知発達の段階が2歳前後の子の授業

2018年12月03日 | 教育
発達段階2歳の子への指導
― 模倣動作から絵カードで理解言語を増やす ―


 知的障害を主とする特別支援学校の指導である。発達段階が2歳
前後の生徒7人のグループ学習での学習である。肢体不自由の子
と,自閉症の子が数名在籍している。

 言葉があるのは2名で,その子たちをひきつけながら学習を進める
ためには発達段階に即した内容を厳選しなければ成り立たない。

 2歳前後の子ども達を対象とした授業である。

※ 指導の手立てはPVT(絵画語い発達検査)を参考としている。

1 まね遊び

 ・グー,パーのまね遊びをする。

2 手遊び

 ・「きゃべつはきゃっ,きゃっ,きゃっ」の手遊びをする。
 ※ 何か別のものでも可。

3 手話の歌

 ・「赤い鳥小鳥」の歌を手話で行う。
  ※ 簡単な物なら別のものでも可。
  ※ 言葉の出ない子ども達にとって,手話は声を出す代わりに
   歌を表現でき,歌う活動につながる。

  ①最初は一つ一つの動きを練習する。

  ②歌を入れてやってみる。

4 カードで語彙を増やす

 ・絵カード(はさみ,りんご,犬など)を2~3枚提示する。

 ・「はさみ」・「りんご」「犬」といって取ってもらう。

 ・再び,先ほどと同じ絵カードを提示する。

 ・「切るもの」「くだもの」「ほえるもの」といって取ってもらう。

 次回はカードを読む学習も加えることを話し授業を終える。

付記 

○記憶について

 大きく分け,「意味記憶」「手続き記憶」「エピソード記憶」がある。

「意味記憶」・・・・本は紙でできている,といった一般的な知識とし
          ての記憶。

「手続き記憶」・・・自転車に乗る,洗濯をするといった,いちいち思
          い出さなくてもその場で出る記憶。

「エピソード記憶」 昨日は本屋にいって本を買いうれしかった,とい
         った経験・体験に伴う記憶。

 より深く,長く記憶にとどめるためにはいかにエピソード記憶につな
げるかということが必要となる。

 そのために,楽しい,という気持ちを作りながら学習を行うのである。


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