発達障害の疑いのある子は6.5%といわれるが,現場の感覚では10%程度おり,IQ
が75前後の境界知能といわれる子は14%程度と推測される。合わせて24%の特に配
慮が必要といわれる子がクラスには存在することになる。学級運営,そして授業で,
まず,学級全体にユニバーサルな配慮をしなければならない。
1 聴覚的な短期記憶が弱い子の存在
「教科書の23ページを開き,3番の問題をやりなさい。」という中には「教科書を
出しなさい」「23ページを開きなさい」「3番をやりなさい」 という3つの作業
指示が同時に入っている。一つ一つしか入らないという子もいる。すると,何度いっ
ても,「先生どこやるの?」ということになってしまう。その子に「なんで話をきい
ていないの!」といってもむりである。
話を聞くというのは「耳」からである。耳から情報が入力されるが,それが一つし
か入らない。これは,聴覚的な短期記憶の弱さを疑う必要がある。次の配慮を必要と
する。
① 指示は短く端的に行う。
② 説明は短くする。
③ 一時一事の指示を心がける。
④ 描写を意識して話す。
2 視覚的な短期記憶が弱い子の存在
「教科書の図をそっくりそのまま写しなさい」「今,黒板に書いたことを写しなさ
い」というと,何度も何度も教科書を見直したり,黒板を見返したりする子がいる。
いわゆる首ふり運動をする子である。それは見たものを脳の映像として記憶に留めて
いることが苦手なことが予想される。その子に「早く写しなさい!」といってもだめ
である。それは苦痛でしかない。
その場合には,次の配慮を必要とする。
① 全員に指示し,作業を始めたら,その子の所へ行って書き方や書くところを教える。
② 赤鉛筆で薄く書いてなぞらせる。
③ 複雑なものはノートに貼り付ける。
発達障害の子ども達にかかわらず,学級の中には,様々な特性のある子がいる。
まず,そのことを自覚することである。足の速い子もいれば遅い子もいる。泳ぎの
得意な子もいれば,苦手な子もいる。そのようなものだと受け止め,必要な配慮を
探し出すことである。
が75前後の境界知能といわれる子は14%程度と推測される。合わせて24%の特に配
慮が必要といわれる子がクラスには存在することになる。学級運営,そして授業で,
まず,学級全体にユニバーサルな配慮をしなければならない。
1 聴覚的な短期記憶が弱い子の存在
「教科書の23ページを開き,3番の問題をやりなさい。」という中には「教科書を
出しなさい」「23ページを開きなさい」「3番をやりなさい」 という3つの作業
指示が同時に入っている。一つ一つしか入らないという子もいる。すると,何度いっ
ても,「先生どこやるの?」ということになってしまう。その子に「なんで話をきい
ていないの!」といってもむりである。
話を聞くというのは「耳」からである。耳から情報が入力されるが,それが一つし
か入らない。これは,聴覚的な短期記憶の弱さを疑う必要がある。次の配慮を必要と
する。
① 指示は短く端的に行う。
② 説明は短くする。
③ 一時一事の指示を心がける。
④ 描写を意識して話す。
2 視覚的な短期記憶が弱い子の存在
「教科書の図をそっくりそのまま写しなさい」「今,黒板に書いたことを写しなさ
い」というと,何度も何度も教科書を見直したり,黒板を見返したりする子がいる。
いわゆる首ふり運動をする子である。それは見たものを脳の映像として記憶に留めて
いることが苦手なことが予想される。その子に「早く写しなさい!」といってもだめ
である。それは苦痛でしかない。
その場合には,次の配慮を必要とする。
① 全員に指示し,作業を始めたら,その子の所へ行って書き方や書くところを教える。
② 赤鉛筆で薄く書いてなぞらせる。
③ 複雑なものはノートに貼り付ける。
発達障害の子ども達にかかわらず,学級の中には,様々な特性のある子がいる。
まず,そのことを自覚することである。足の速い子もいれば遅い子もいる。泳ぎの
得意な子もいれば,苦手な子もいる。そのようなものだと受け止め,必要な配慮を
探し出すことである。