ローマ特派員のＭさんよりとして寄稿戴きました。
この公演は日本の方でご覧になった方は少ないと思われます。
Mさん貴重な寄稿誠にありがとうございました。
写真は公演のあったレッジォ劇場です。前に市がたっていたとのこと。
5月9,10日とイタリアのパルマ市レッジォ劇場でザハロワと仲間たちガラが行われました。
メンバーはザハロワ、ウヴァーロフ、カプツォーワ、マトヴィエンコ、コバヒゼ、メルクーリエフ、ニクリーナ、シュピレフスキー、ワシリエフ。 去年の年末にモスクワとペテルブルグで行われた同様のガラと構成は似ていますが、カルメンの上演はなく、古典と現代物のパド・ドゥが中心でした。
ザハロワは平山素子さん振付のソロ「リベレーションズ」、現代物の「トリスタン」をメルクーリエフと、「ドン・キホーテ」をマトヴィエンコと、そして新作「ブラック」をメルクーリエフと踊り、最後のフィナーレのソロを踊り、古典にも現代物にも強いところを見せました。
彼女の次に目立ったのはやはり「ライモンダ」とワシリエフ振付の「断片」を踊ったウヴァーロフです。白いマントをひるがえしてアダージォでニクリーナを抱いて登場した時は、二人の美しさに観客席が静まり返ってしまいました。また怪我からの復帰直後の2日連続公演にもかかわらず、いつもの彼らしいダイナミックな 踊りで、ボリショイ最高の貴公子が持つ技量の大きさをアピールしていました。
ニクリーナも「白鳥」のオデット・オディールより、ライモンダや眠れるもりの美女のようなお姫様のほうが似合いのようです。ワシリエフ振付作品でもチャーミングで、バレリーナとしては今回ザハロワの次に人気でたくさんサインをねだられていました。
シュピレフスキーは技はあいかわらずないのですが、ジゼルのアルベルトでは貴公子らしい雰囲気を出せるようになってきているようです。 ワシリエフはクレイジーという小品ソロで豪快な跳躍技とピルエットなどを披露し、パルマのお客様に喜ばれていました。
コバヒゼ、カプツォーワは影が薄く、またメルクーリエフはモダン2作品を非常に良く踊ったのにもかかわらず、お客様にあまりその魅力を理解してもらえなかった様子で残念でした
ウヴァーロフの調子が悪くなさそうなので、ホッとしました。怪我と不調の情報ばかりだったので、私も鑑賞友達も皆心配しておりました。来月の新国の白鳥は何とかなるかと希望が出てきました。
新国立の「ラ・バヤデール」を観てきました。ザハロワもマトヴィのまさに踊り盛りのシャープで華やかな踊りを堪能しました。
大好きな第三幕の新国のコールドも良かったですし。
大変嬉しいことに、録画が入り夏ごろ放映されるそうです。
そうなんですよね。
日本では来月のウヴァーロフ来日への不安の声があったので特派員Mさんの情報が皆さんを安心させることになればと思っていました。
ぜひウヴァーロフファンの皆さんに広めてください。
ウヴァーロフに限っては、ＨＰ上では、４月初旬の「シンフォニーインＣ」にグラチョーワと出演。
さらに４月２９日あたりの「白鳥の湖」全幕を、若手アンナ・ニクーリナ（グラチョーワ代役とか？）と踊った記載になってました。少し前に見たので、現在どうなってるか見てませんが。
この記載が正しければ、４月初旬に舞台復帰、下旬にはハードなグレゴローヴィチ版「白鳥」全幕までこなしているので、再発がなければ、今後の日本公演、出演も夢ではないのでは、と、個人的には思っております。
たしか「白鳥」は、下の悪いクレムリン大会宮殿だった気がするので、ちょっと何ですが。
ぬか喜びだったらごめんなさいです。
ウヴァーロフの無事と、彼を待つお客様の満足を祈るばかりです。暖かく見守って頂ければ望外です。
グラチョーワさんは、たしか膝を少し悪くしたとのことだったと思うので、また見られる機会あるのではと。
夏のステパネンコも、私は来るほうにかけております。（来なくても他のメンバーも見たい）
■なお、１１月２６日、舞台の広い、愛知県芸術劇場、ボリショイバレエ来日公演初日、「白鳥の湖」現時点の予定は、ザハロワ、ウヴァーロフ、ベロゴロフツェフだそうです。主催：中京テレビさんより。