ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団『椿姫』 6月29日 ザハロワ・マトビエンコ

2010年07月09日 | Weblog
Nさんから再び椿姫の公演の感想を頂きました。
Nさんといえば昨年のボリショイ劇場公演での新国立劇場
バレエ団の公演を見るためにモスクワに旅行され更に
このブログに感想いただいております。
改めてその感想はリンクはこちらからどうぞ。


新国立劇場バレエ団『椿姫』

6月29日(火)
マルグリット:スヴェトラーナ・ザハロワ
アルマン:デニス・マトヴィエンコ
アルマンの父:森田健太郎
プリュダンス:西川貴子
伯爵:ロバート・テューズリー
ガストン:マイレン・トレウバエフ

昨年9月のボリショイ劇場公演で高い評価を受け、
また改訂が加わったこともあり
ボリショイ公演を観た者としては
更なる深化を期待しつつ
凱旋公演を楽しみに劇場に足を運んだ。
 
ザハロワのマルグリットはやはり美しい。
社交界の華そのもので、
取り囲む男性達を一気に引き込んでいた。

アルマンから贈られた本を抱きしめたり、
麦藁帽子を被ってアルマンと2人で郊外にやってくるところは
本当に可愛らしい。
白鳥の湖では決してお目にかかれない表情である。

また、相当気に入っている役柄なのであろう。
古典のみならず様々な一面を見て欲しいという
思いが伝わってきた。

新国立劇場では来シーズンは出演が減り
残念である。
彼女のマルグリットはあと2回、
10月のボリショイとマリインスキーガラでは
コンテンポラリーを踊るとのことで、楽しみである。
 
改訂点も紹介したい。
 
まず、アラブの踊りとジプシーの女性達の踊りはなくなった。
代わりにジプシーの音楽で、
ジプシーの男女2人がダイナミックに踊る振付になっていた。
(ボリショイ公演のときとほぼ同じだったが、
男性の衣装がアラブからスペインのような衣装に変わっていた)
 
チャルダシュは女性4名構成であった。
この日の川村さん、遠藤さん、長田さん、丸尾さんは
盤石な踊りを見せてくれた。
 
メヌエットは男女2人に変更していた。
フランス人形のような可愛らしさも良いのだが、
初演とボリショイ公演ではマイレン・トレウバエフさんの
強烈な女装が印象深かっただけに
(ロシア人を笑わせていて見事だった)
少々残念である。
 
アルマンの賭博のあとには、
マルグリットとの切ないパド・ドゥが加えられた。
 
楽日まで公演は連日続くが、
また新たな発見がありそうで楽しみにしたいところである


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