ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

5月4日「ジュエルズ」ーマリインスキー

2007年06月06日 | Weblog

昨日に引き続きボリショイ観劇仲間よりマリインスキーの客演に関するレポを貰いましたので是非当方ブログ ルビーダイヤモンドと比較してご覧下さい。流石見る目が違いますね。

 5月4日「ジュエルズ」
エメラルド:クセーニヤ・オストレイコフスカヤ、ダーリヤ・パヴレンコ、アレクサンドル・セルゲーエフ
ルビー:ヴィクトリア・テリョーシキナ、アンドリアン・ファジェーエフ、エカチェリーナ・コンダウローワ
ダイアモンド:アリーナ・ソーモワ、イーゴリ・ゼレンスキー

「ルビー」
テリョーシキナはルビーが情熱の象徴である前に、透き通る宝石なのだということを思い出させてくれるルビーだったと思います。
テリョーシキナのルビーは情熱的な激しさや小悪魔的な可愛らしさではなく、ただただ硬質な美しさが伝わってきました。
彼女の多少高圧的に思えるほどの威厳はまぎれもないルビーだったと思います。コンダウローワもめりはりのきいた動作で、男性を従える魅力があったと思います。
ですが、個人的にはこの時は、コンダウローワよりもテリョーシキナのほうに目がいってしまいました。

(写真左 テリョーシキナ、右 コンダウローワ)

「ダイアモンド」
ソーモワのダイアモンドは輝き不足、といった感じが否めませんでした。
全体的に非常に美しく、手足の運び方も優雅で、彼女自身はちゃんと宝石ではあるには違いありませんがコールドたちと踊ってもなお目をひきつけられずにはいられない華は感じられないのが、残念です。


 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ライターは? (Nana)
2007-06-07 01:19:47
いつもありがとうございます。
今までに「ボリショイ通の方」「モスクワの学生の方」のお二方が寄稿されていましたが、今回はこのお二人のうちのお一人ですか?別の方でしょうか?読んだ方が皆感じられると思いますが、芸術に感応する感性をお持ちのようで、オリジナルな言葉と発見が味わい深かったです。管理人様のと二つあると、違う角度から舞台が察せられて写真と合わせて愉しませていただいてます。記されたテリョーシキナのルビーは、年齢的なものの反映もあるのでしょうかね。(情熱よりも透明感、硬質が勝るなら。)恋愛、出産などで踊りが変わるか?このままなら、これが彼女の個性、になりますね。
返信する
ライター (管理人)
2007-06-07 03:41:27
NANAさん
コメント深謝。
ライターはモスクワの学生の方の方です。
でも今月一杯で母校のW大学に戻られるのは残念。
同じ舞台でも感性のある方のコメントは違いますよね。
返信する

コメントを投稿