ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

マリス・リエパ生誕70年記念ガラ-4-

2006年11月05日 | Weblog

第二幕

第二幕(二部?)が始まったのは既に9時45分でしたので終演は11時半近くでした。

1 最初にマリスのフィルム上映
2  スペードの女王より:イルゼ・リエパとツィスカリーゼ

この演目に関しては既にNanaさんか他から色々情報頂きましたね。兎も角当方としては初めて見た演目でしたが全幕見てみたい物です。イルゼが同日踊った演目の中でこれが一番ぴったりだったと思います。ツィスカリーゼもこの役の白い服で中々かっこよかったです。

尚ボリショイ観劇仲間の話では現在のNew Stageだけでの体制ではこのような演目では客席をFullにするのは難しいのでMain Stageが再Openするまで上演されるのは難しいのではとの意見でした。即ちMainがあって NewがあったころはMainで定番をNewでこのような新しい演目を上演することが出来たのですがNew Stageだけの現在では先ず客を呼べる演目が優先となり如何しても白鳥やくるみ割り等定番が多くなってしまうというものです。残念。

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3. 川 :ハーレムバレエのラモン・トエレン、

バックの音楽は歌。一幕目と同様に上半身裸での踊り。

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4. オスカル・シュレンメル博物館より :マルチェラ・ソルタンとコールドバレエ

動画ご覧頂くとお判りになるようにロボットのようなの被り物を被ったもので動きはその場で体を蠢かす?のが中心で正にロボットダンス。

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5. 火の鳥より :ウラジミール・デレビャンカ  

これも上半身裸のバレエでしたが踊りそのものはクラシック系だったので判り易かったです。ロシア語の先生の話ではロシアのフリーのダンサーで名前は聞いたことあるとか。。

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6. バクチ: マリインスキーのソフィア・グメロワとルジマトフ

インド音楽をバックに振付はモーリス・ベジャール。

日本にも頻繁に行っているルジマトフの踊りを見るのはこれで2-3度目ですがインドのゆっくりした音楽に載った踊りでした。

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なおベジャールが今日、明日、明後日とチャイコフスキー劇場で公演するので明日見に行くことにしました。彼はプリセツカヤにたくさん短い演目の振付をしたようですね。

7. 小さい死: カナダ・ナショナル・バレエのグレタ・ハチキンソンとスカラ座のロベルト・ボッレ

ボッレは有名なダンサーのようですがこの時間は既に11時を越えていて帰る観客が多く劇場内がざわめいていて落ち着いてみることが出来ず残念です。。再び男性は上半身裸の踊りでしたがそれ程過激なモダンバレエではありませんでした。昨夜TVでこのガラの抜粋をやっていましたので改めて見直しましたがボッレは結構上半身がっちりしていますね。

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8. 言葉のない街 ボリショイのイルゼ・リエパとゲンナジ・ヤーニン及びイゴーリ・ドルジニン(振付も)

ヤーニンは先日見たシンデレラでバレエの先生をコミカルに好演していましたがこの演目では最初にサーカスのように両手を吊り上げて空中でのバレエを演じました。)その後ジャズダンスのような踊りをイリゼと多分イーゴリ及びコールド6人で踊り終演。Andrisはこのガラで司会。

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尚今年のG8サミットに合わせてかOpenしたロシア政府の海外への宣伝の為に作ったと言われるRussia Todayという英語のチャンネル(Cosmos TVで見ることが出来ますが)でSpotlightというコーナーがあるのですがそこでAndrisがこのガラを機会にInterviewを受けていました。彼は1988年に正式に海外のダンスCompanyで踊ることを許された最初のソ連のダンサーでボリショイからNew York City balletに移籍。その後Kiev バレエからの誘いで帰国。怪我で現在は踊っていないようです。マリスに関してはやはり練習に時間通りに来なかったとか、グレゴロービッチとの確執、ボリショイを追い出されバレエを踊らなくなってから晩年は精神的におかしくなっていたとのこと。マリスの死去で慌ててNew YorkからAndrisが帰国して回りの人に聞いたらマリスは自分のバレエ団を作ろうとしていたとのことでその遺志をついでバレエ団そのものではないがこのFoundationを作ったとのこと。マリスは当時としてはモダンで英語も流暢だったとか。こぼれ話としてAndrisの友人のボリショイのダンサーがウイーンでWhite Nightの映画を見て2年間海外渡航を禁止されたという話が披露されていました。チスカでBlue GodのRevivalをしたとか今後も色々昔の振付の復活を計画しているとのことでした。



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3 コメント

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コメント深謝 (管理人)
2006-11-06 19:16:38
Nanaさん
アドバイスありがとうございます。TVインタビューでは怪我したのでバレエ辞めたと言っていましたが今は少なくともバレエの体型ではありませんね。

Usakoさん
色々情報深謝。火の鳥はシュルツ版でしたが胸の丸 の飾りのみでした。今晩はベジャール・バレエ団なので又結果ご連絡します。
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長いガラですね (Usako)
2006-11-05 23:05:25
火の鳥を踊ったデレヴィアンコは元ボリショイのダンサーですがソ連崩壊後でしょうか西側に出て、先シーズンまでドイツのドレスデン歌劇場バレエ団の監督をしていた方です。ここ1~2年洪水で劇場が水浸しになったりで最後はたいへんだったと思います。ショルツ版「火の鳥」は顔にメイクがあるんですが、胸のところだけであとは何もしなかったようですね。

ベジャール・バレエ団は今モスクワなんですね。どんな演目を上演するのでしょう。彼は来年の1月1日で80歳だそうで、日本でベジャールの作品を踊る東京バレエ団も12月・1月とベジャールの作品がラインナップされています。6月の来日公演も長旅は無理のようで、日本には来られませんでした。

ボッレもシュピレフスキーのように長身でハンサムなダンサーですよね。ミラノ・スカラ座の王子ですが、
ザハロワと一緒のDVDが次々出されています。世界のあちこちに招かれ踊っていますが、来年はABTでのアレッサンドラ・フェリのNY最後の公演の相手役でNYデヴューになるようです。冬季オリンピックのオープニングにも出ていましたし、ユニセフの親善大使も務めています。今回踊ったのはキリアン振り付けの「小さな死」これはガラでよく踊られる演目です。私はパリ・オペラ座のルグリとデュポンの踊りが好きですが、ギエムは振りを彼女に合うように変えていましたね。

長時間本当にお疲れ様でした。
管理人様、どうぞ無理をしないで気長になさってください。
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ステージ (Nana)
2006-11-05 21:22:45
こうしてみるとやはり垢抜けてきれいですね。「スペードの女王」は全部の上演ではなかったようで、前の日記に先入って込み入った話をしてしまってすみません。主役の二人で成功を重ね、振付の弱さを克服していくかもしれませんね。

イルゼ・リエパは日本で「シェヘラザード」を踊った時、「一番色っぽくて良かった」という感想がありました。
マリスの息子アンドリスは昔はニーナと組んで踊ってましたが、途中から太り始め、ダンサーより上の仕事っていうのか、企画みたいな仕事をしてるのかなと思ってました。ダンサーとしては寿命が短かった。キーロフのバレリーナから見て、よくしゃべる男性、みたいでした。ダンサーより今の位置のほうが向いているのだと思います。
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