八ヶ岳

歩くことも、かなわなくなったチョキ嫁ですが、若い頃(まだ、チョキチョキおじさんと、出会う前、20歳の頃)は、登山が好きで、いくつかの山を制覇した。その中でも、八ヶ岳は、心に残る山である。今では、夏になると、若者の(特に、女子)行きたい旅の上位にあがる。清里を目指し、小海線に乗った。日本で、一番、高いところを走っている列車である。今は、どうなんだろうか！？あの頃は、２両編成だったが・・かの有名な、清泉寮も、できて、間もない時代・・周りは、高原野菜のレタスばかり・・の、農道を、馬が引く台車の、荷台に腰掛け、ゆられて、清泉寮に、着いたのだ。先日、旅番組で、清泉寮が、放映されていたが、売店の様子も、当時と全く、変わっておらず、懐かしく、テレビに、見入ってしまった。宿泊した清泉寮は、純度100%の、牛乳風呂・・湯上がりには、絞り立ての牛乳・・加熱殺菌のため、まだ、生暖かかった。窓から、見える、八ヶ岳の、雄大さ！夕焼けに照らしだされた、山の美しさ！は、今でも、くっきり、瞼
に焼き付いている。ここを、拠点に、翌日は、八ヶ岳への登山をした。かなり、険しい山で、苦しい登山だった。登る間は、進む先だけを見て、何も考えず、無になって、頂上を目指すことしか、頭にない。頂上に着いた途端、達成した、感激と感動で、苦しかった事など、忘れてしまっていた。頂上から、真っ直ぐに、横に目をやると、富士山が見えた。三角の頂上だけが、ポッカリと・・！私が、生涯、見た、富士山の中で、一番、美しかったと、確信する。若い頃の、感動は、何歳になっても、身体が、どんな状況になっても、心に、鮮やかに、よみがえってくる。八ヶ岳登山は、私の心の宝である。