16日の産経新聞一面に「ポリシーウオッチ」というコラムがある。そこに我が竹中平蔵が寄稿している。いわく、「政権の正当性を問う」。
大学生のような生硬稚拙な文章だ。彼の立場がはっきりしない。いまだに政治家のつもりで書いているのか。大学教師として書いているのか。郵政民営化の利権者という仮面を隠してもっともらしく書いているのか。
鳩山総務大臣が問題にしたのは、かんぽの宿売却の入札経緯である。竹中平蔵はそれを「郵政民営化」という一般的な問題にすり替えている。すっとぼけてこのような強弁をするとは田舎教師のわりには度胸がいいというべきか。
田舎教師の知能はこの程度というべきか。
田舎教師の常として、もっともらしい「学術用語」を水戸黄門の印篭のようにつきつければ無知な読者はおそれいると思っているのか。竹中の印篭は「割引現在価値」である。
このような、彼の立場からすると重要な殺し文句を一般のひとの腑に落ちるような言葉で説明することも出来ないのは、幼稚で生意気な女学生がやたらと生硬な言葉をひけらかして相手を恐れ入らせようとする未熟な精神となんら異ならない。竹中がこの言葉を理解しているか疑わしい。
竹中はいう。100億円でも「かんぽの宿」みたいなボロ資産を買ってくれれば御の字だという。ならば、100億円以上の値をつけたところをなぜ、不正、不自然な手段で排除したのか。そして、国会や世間に対して、これは公正な競争入札でございましたと嘘をついたのか。
ちなみに言うが、鳩山総務大臣も自民党の公式機関も郵政民営化の中止を主張したものはいない。竹中はなににおびえて、彼らは「竹中流」の郵政民営化が否定されるとおびえているのか。
言ってもいないことを、そうに違いないと他人の心の内を勝手に忖度して天下の公器である新聞で主張することが許されていいのか。
もう一つ、竹中は鳩山大臣が憎いのだろう。怖いが言わずにはいられない。例の東京中央郵便局の建て替え問題でも、たとえ国が株主でも経営は民間に任せるべきだという。それはいいんだよ。だけど株主が最終的なVETOを持つのはあたりまえだろう。
それが無視されれば株主総会は意味を持たなくなる。最後は株主が「良きにはからえ」とも「考え直せ」とも言う権利、決定権を持っている。そんなことも大学教師のくせに分からないのか。
+ 今回のかんぽの宿不正入札事件は、競争入札という自由主義経済の根幹をなすものが踏みにじられているケースだよ。小泉、竹中の言う民営化の大義名分が立派に貫徹されるためには、君たちが率先して摘発し、是正すべき事柄ではないか。
西川社長のやり方が民営化の精神だというなら、それこそ民営化という立派なオベベに墨を塗りたくるものである。カッコ民営化カッコ閉じる、こそ粉砕しなければならなくなるのだヨ。
竹中平蔵君の役割は一体何なのだ。民営化を立派に貫徹したいのか、それとも民営化をお仲間の利権マシーンにしたいのか。再度産経新聞に書く機会があったなら、はっきりとしたまえ。