森吉山ブナ林再生応援隊

秋田県中央部に位置する森吉山の東側で自然再生に取り組む有志の会です。

設立趣意書

2011年05月09日 | 設立趣意書
設立趣意書

秋田県の中央に位置する森吉山、その東側に広がるブナ林は天然記念物クマゲラが棲む深く豊かな森です。

また、この一角は森吉山麓高原と呼ばれ、昭和50年頃から赤ベコ(短角和種)の放牧場として利用されてきました。

しかし、いまはその大部分が使われなくなり、放置された原野となっていることから、この森が好きな人たちで「豊かな森」に戻す取り組みを行う「森吉山ブナ林再生応援隊(仮称)」を設立します。

この会は原野を森に戻す活動を主に行い、様々な人がそれに関わることで奥森吉のすばらしさを多くの人々に伝えていくことを目指します。

森の再生のため種子から育てた苗木の植樹なども行います。しかし、森の木々は年によって種子をつけなかったりしますし、木を植える草原に住んでいる先住人(動物たち)もいます。たとえば、ブナは約5年に一回しか実をつけませんし、草原に植えた苗木の芽はウサギやノネズミの格好のえさにもなります。

そのようなこともあるので、森の再生は時間のかかる活動でしょう。でも、私たちはその活動と自然の営みから、森の木々やそこに住む生き物たちと見えない会話をしていきたいと考えます。

加えて、豊かな森に囲まれた森吉山麓高原は高低差の少ない高原で、その懐まで車で行くことができます。エリア内には車いすでも利用できる歩道が整備され、老若男女問わずクマゲラの棲む森に触れることができる森でもあります。

この豊かなブナ林、そして、みんなに優しい森とそれを目指して進める森づくり。この両方が楽しめる森吉で、私たちと一緒に森の木々、そこに住む生き物たちと語り合ってみませんか。



平成21年10月吉日

森吉山ブナ再生応援隊(略称「森援隊(しんえんたい)」)設立発起人

 蒔田明史、村田君子、吉川將祥、佐々木正光、福森卓(順不同)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする