虹色に輝く「ハロ」が出現中氷の粒が空を演出

2020/05/05 13:20 ウェザーニュース

今日5月5日(火)の西日本や東日本では、太陽の周りに円形の虹のようなものが出現しているところがあります。この現象は「ハロ」または「暈(かさ)」と呼ばれ、氷の粒で出来た薄雲によって太陽光が反射・屈折することで、環状に光る部分が見えています。(空を見上げる際は太陽を直視しないように注意してください)

端午の節句らしい風景も

ハロは大気光学現象と呼ばれるものの一種です。上空高い所にある雲は、水滴ではなく氷の粒でできています。この氷の粒がプリズムの役割をすることで、太陽を中心に一定の角度で光が強く集まって見ることで、これらの現象は出現します。また、上空の薄い雲があるということは、湿った空気の層がある証拠と言えます。この湿り気の由来はその時々で様々な要因がありますが、一例として前線の接近時などによく見られることが知られています。このため、ハロが見えたあとに空が白っぽくなってくるようだと、前線や低気圧が接近している証拠だとして、天気が下り坂に向かう予兆とみることが出来ます。西日本や東日本では、明日6日(水)は所々で雨が降る予想です。このあとの空模様の変化に注目してみてください。

他にもたくさんのハロの写真が寄せられています。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)