もりおか暮らし物語 盛岡ブランド日誌

盛岡ブランドは市民一人ひとりの暮らしの活動から生まる物語です。ひとりの盛岡大好き人間の盛岡自慢の情報日誌です。

盛岡ノート、人気

2007-02-01 07:37:51 | 暮らし文化
 再刊された盛岡ノートの売り上げが好調とのこと。出版元には九州、東京、仙台等から続々と注文が来ているという。発売からまだ1週間もたっていないが、好調が持続して欲しい。
 さて、立原道造は、盛岡から離れて渋民方面にもでかけている。勿論、啄木を想ってのこと。「啄木と明治の盛岡」(門屋光昭、山本玲子著)にも道造と啄木のことがふれられているが、盛岡ノートでは啄木のふるさとの田園風景の中で鉄道線路をみている記述がある。ここではヒメカミが随分違ってみえる、と描かれている。場所はどこだろうか。ヒメカミが見え、田園地帯で、ちょっと丘になって、鉄道が見えるところ。行ってみたいものだ。

盛岡ノート

2007-01-27 10:59:07 | 暮らし文化
 立原道造の「盛岡ノート」が盛岡ノート刊行委員会から、本日復刊(出版は東山堂書店)されました。初版本は昭和53年に「かわとく壱番館」から発行されていましたが、かなり前に絶版になっていました。
 明日の盛岡ブランドフォーラム(プラザおでって午後1時から4時)の司会を行う畑中美耶子さんが、盛岡ノートの思い出を次のように語っていました。
 「盛岡一高時代の授業で、先生が盛岡ノートの一節を黒板に書き出して、これを覚えておくように、というのよね」その一節は、「僕は 曙を見るために 中津川に出て行った 三日月くらいののこりの月はかかっていた ・・・」というくだりだったとのこと。畑中さんは7冊買い求め、会社のアナウンサー仲間にお配りするという。「あの授業を受けた人は絶対買わなきゃ」。畑中さん、伝説と呼んでもいい記憶に残る授業をした先生、一体、どんな先生だったんでしょうか。
 盛岡ノート復刊は、風よりも早く、全国に伝わったようです。東山堂には遠くは九州から注文があるそうです。発行部数は2000部。販売価格は980円(消費税込)。東山堂ほかの書店、もりおか啄木賢治青春館で発売中。
 明日の盛岡ブランドフォーラムでも発売。
 フォーラムでは、盛岡ノート復刊のお話や、盛岡ノート朗読もある。
 

てくり

2007-01-08 12:04:53 | 暮らし文化
 買いそびれていた「てくり」第4号を購入した。盛岡学が年1回の発行ペースだが、てくりは年2回ほどになる。広告によらず購入収入と協賛会費(一口1000円、法人2口以上)で運営されている。1冊500円。40ページの小雑誌だが広告スペースがないだけ中身は充実している。「伝えたい、残したい、盛岡の「ふだん」を綴る本」というキャッチにあるように、丁寧に盛岡の今とその背景が記されている。
 第4号は、「盛岡で、おあげんせ」と食の特集。町のとうふ屋、はちみつのある暮らしなどの記事が掲載されている。また、県内在住のカメラマン競作の「忘れちゃいけない、あれやこれや」は思わず「食べてみたくなる」ほど。
 しかし、盛岡の女性は強い。てくりは女性たちの編集者。ミニコミ誌の多くは広告頼みがほとんだだが、広告を取らない決意は、思いを純真に伝えようとするゆるぎなき意志表示。次号からは買いそびれがないようにささやかな協賛会員になろうかな。

盛岡学第2号

2007-01-04 07:04:56 | 暮らし文化
 1昨年10月に創刊され、話題になった「盛岡学」の第2号が昨年暮れに発行された。創刊号が「女性」特集だったが、今回は「食の記憶」が特集のテーマ。巻頭グラビアは、創刊号に引き続き高橋克彦さんの「真景錦絵新盛岡五十景」。
 歩く見る聞く盛岡、とキャッチコピーにあるとおり、この本は盛岡のこだわりの魅力を伝える。A5版200ページの厚さはじっくりとよまさせてもらえる。
 1500円(税別)で各書店で発売中。

初売り

2007-01-03 08:24:36 | 暮らし文化
 盛岡の初売りは長い間1月2日というのが通例だった。老舗のデパート、商店街が初売りを牽引する形で「初売りセール」を展開する。元旦1日は、家族でゆっくりと正月を迎えるのが、当たり前だった。
 しかし、この数年は、郊外の量販店やSCが初売りをリードし、1日の初売りが一般化している。便利になったという声も聞かれるが、なんとも慌しい。
 昨日は、久しぶりに帰省した家族と大通りの新しいビルに行ってみた。「本の品揃いが凄い」という本屋が目的だったが、東京人になっている家族にすると、雑誌類の種類はまだ貧弱ということだった。本の種類の多さより、どんなものを揃えるか、旬を選ぶセンスが問われるということなのだろうか。
 その本屋の郷土書コーナーは、入り口付近の一等地に配されており、昨年暮れに出された「盛岡学2号」が山積みになっていた。売れたらいいな、と願いつつ、本屋の品格もまた、本屋だけではなく、市民が作っていくものだな、と思った。啄木は、盛岡の本屋では東京で売られているものを求めることができ、盛岡は東北一の文学市と言った。今はどうだろうか。
 盛岡ノートの再刊が、どんな反響で市民に迎えられるのだろうか。心配であると同時に「文学市盛岡」を信じてみたい。

盛岡ノート その1

2007-01-01 07:03:19 | 暮らし文化
 あけましておめでとうございます。
 昨年は、10月以降執筆が失速してしまいました。
 今年は、なんとか「継続」していきたいと思います。
 今年1月27日でブランド宣言1周年を迎えます。1周年にあたり、立原道造の「盛岡ノート」を再刊することになりました。1月27日、東山堂書店から発売されます。盛岡ノートは昭和13年9月~10月、盛岡に滞在した立原の紀行文です。昭和53年に「かわとく壱番館」が発行し、56年に2刷まで出しましたが、この数年、絶版となっていたものです。再刊を望む声があり、盛岡市と東山堂書店、もりおか啄木賢治青春館、そして協力者等が協働して出すことになったものです。昨年12月、新聞に再刊が報じられると、東山堂に予約が相次いだそうです。
お値段は980円。初版が1200円ですので求めやすくなりました。
 再刊版は、初版を基にしておりますが、新たに「盛岡ノートのしおり」を添付します。しおりは当時の写真や、立原が訪ねた盛岡の地図など。カバー表紙の装丁はあらたに杉本吉武さんが担当。挿画は初版と同じ深沢紅子さんです。
 予約は東山堂書店ともりおか啄木賢治青春館で扱っています。

ミステリー映画祭 花くれないに

2006-10-14 06:37:29 | 暮らし文化
 みちのくミステリー映画祭が10回目を迎えた。映画館通りという、全国にも稀な「街」と、推理作家が数多く在住する盛岡市の特色を活かそうとはじまった映画祭だが、10回を継続するために、実はなみなみならぬ努力を要した。財源・ボランティアの参加・事務局の場所などなど。頑張ってこられたスタッフ・支援者のみんなに拍手を贈りたい。
 さて、今回、話題を集めているのは、「花くれないに」。ミステリー映画ではないが、昭和30年代、盛岡で全面ロケが敢行された作品だ。試写会をみた関係者は懐かしい盛岡の風景に感嘆の声をあげたという。市民の間にも見たいという声が湧き上がっているという。15日(日)午前10時から上映が始まる。会場は教育会館。勿論、VTRにはなっていない。必見!

岩手芸術祭開幕フェスティバル

2006-10-07 07:32:26 | 暮らし文化
 岩手芸術祭開幕フェスティバルが今日、午後1時30分から岩手県民会館で行われる。今年のテーマは「岩手の文化の源流へ~啄木と賢治~」。生誕120年の啄木と110年の賢治にスポットをあてたものだ。
 昨晩、リハーサルに立ち会った。
 見所は沢山あるが、新しい試みを二つ紹介しよう。
 一つは、ピアノ等のジャズバージョンによる精神歌(賢治)の演奏と農民芸術概論の朗読。一つは弦楽演奏、現代美術、モダンダンス、詩の朗読のコラボレーション。コラボレーションは意外にお洒落に仕上がっている。それぞれのパートの名人芸が新しい世界を作り上げる。とくにも、現代美術の作品(小笠原卓雄)が素晴らしい。ダンスの世界を見事に受け止めている。また詩の朗読を行う大森健一(岩手県演劇協会)の存在感とダンサーの清新さのコントラストが絶妙だ。
 入場無料で、誰でも入場できる。しかし、この雨と風が心配だ。

もりおか暮らし物語

2006-09-14 20:38:23 | 暮らし文化
 盛岡ブランドのスローガン「もりおか暮らし物語」のフラッグが、盛岡駅前、大通り、ホットライン肴町に掲げられている。一体何だろうという、疑問の声が聞こえはじめた。駅のお土産屋やイオン盛岡南ショッピングセンターに、この言葉が記載されたシンボルマークがついた品物が見え始めている。「これは何ですか」という問い合わせが出始めている。
 知っている市民も少なくないが、知らない市民もまだ多い。広報や新聞では大分記事になっているが、周知度はまだまだだ。ここでおさらいしてみよう。
 まず「もりおか暮らし物語」の意味。
 このことばは、盛岡ブランドの原点を言いあらわしている。盛岡の価値ある特産品、文化、先人、景観のひとつひとつは盛岡の庶民の暮らしの中から生まれてきたもので、そこには価値あるものをつくりだした物語がある、ということだ。だから、盛岡ブランドは、そこに現れている形だけでなく、形をつくりだした心と歴史をも含み、それは暮らしの中にあるということだ。
 この言葉を、特産品にあてはまれば、盛岡特産品ブランドは、盛岡の暮らしの中から生まれた安心安全なもの、メイドイン盛岡ということになる。
 シンボルマークは、上部の山型は、ランドマークである岩手山と盛岡城の美しい石垣をあらわし、下部の三本の線は市街地を流れる3本の川とMと言う字をイメージしたものだ。色は盛岡グリーンと盛岡ブルーの2色。
 「これは何だろう」は知られはじめる第一歩。これからが正念場だ。
ちなみにこの言葉とマークは商標登録されているので、勝手に同名のお菓子などをつくることはできない。

 盛岡町家と音楽

2006-09-10 08:28:58 | 暮らし文化
 盛岡町家の保存活用をすすめている「盛岡まち並み塾」9月の催し物に参加しながら、盛岡町家と音楽について考えてみた。
 9月9日はJRの「駅からハイキング」と提携し、まちなみ塾のモニターツアーが行われた。首都圏や仙台などから30数名が訪れた。鉈屋町界隈の滞留時間は2時間ほど、食事したり、清水や町家サロンを体験した。その様子を見ていて、このまちなみにどんな音楽が似合うか、と考えてしまった。というのも、ツアー客がいうのは、通りの車の往来への不満なのである。危険、うるさい、安心して町を歩かれない、という声が聞こえた。誰もが、町家の素晴らしさを守ってほしい、まちなみを整備し、活用してほしい、という。しかし、ネックは車・・・。
 飛躍的な考え方で恐縮だが、上記の話のなかで、このまちにはまだ似合いの音楽が見つかっていないと、思った。秋の陽が岩手銀行中の橋支店のレンガを映すとき、爽やかな風にふかれて、岩手山をみながら上田界隈を散策するとき、紅葉の盛岡城跡にたたずむときなど、かならず、心の中に音楽が聞こえてくる。車の往来の騒音が、音楽のような安らぎにかわり、まちなみから静かにメロディーが心にしみてくる、そんな時がくるのが待ち遠しい。
 16日のまちなみ塾は、八幡様のお祭り、その日は、きっと車の往来より、山車の音が勝るに違いない。