もりおか暮らし物語 盛岡ブランド日誌

盛岡ブランドは市民一人ひとりの暮らしの活動から生まる物語です。ひとりの盛岡大好き人間の盛岡自慢の情報日誌です。

初売り

2007-01-03 08:24:36 | 暮らし文化
 盛岡の初売りは長い間1月2日というのが通例だった。老舗のデパート、商店街が初売りを牽引する形で「初売りセール」を展開する。元旦1日は、家族でゆっくりと正月を迎えるのが、当たり前だった。
 しかし、この数年は、郊外の量販店やSCが初売りをリードし、1日の初売りが一般化している。便利になったという声も聞かれるが、なんとも慌しい。
 昨日は、久しぶりに帰省した家族と大通りの新しいビルに行ってみた。「本の品揃いが凄い」という本屋が目的だったが、東京人になっている家族にすると、雑誌類の種類はまだ貧弱ということだった。本の種類の多さより、どんなものを揃えるか、旬を選ぶセンスが問われるということなのだろうか。
 その本屋の郷土書コーナーは、入り口付近の一等地に配されており、昨年暮れに出された「盛岡学2号」が山積みになっていた。売れたらいいな、と願いつつ、本屋の品格もまた、本屋だけではなく、市民が作っていくものだな、と思った。啄木は、盛岡の本屋では東京で売られているものを求めることができ、盛岡は東北一の文学市と言った。今はどうだろうか。
 盛岡ノートの再刊が、どんな反響で市民に迎えられるのだろうか。心配であると同時に「文学市盛岡」を信じてみたい。

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