もりおか暮らし物語 盛岡ブランド日誌

盛岡ブランドは市民一人ひとりの暮らしの活動から生まる物語です。ひとりの盛岡大好き人間の盛岡自慢の情報日誌です。

雪あかり、がんばる

2007-02-02 08:24:28 | 祭りイベント
 もりおか雪あかり、暖冬異変のなか、頑張っています。昨日は、一昨日の雨で、盛岡城落城寸前、というニュースが流れびっくりしましたが。安心ください。盛岡城は落城しません。氷の三重櫓の鯱が暖かさで融け、一部欠落し、すぐにも他の部分の崩落がはじまるかのような話が流れただけで、全く問題がありません。
 多くのボランティアの方に支えられやっと実現できた雪あかり、会場は狭くなりましたが、そこに佇むと心の底があたたまります。
写真は氷の盛岡城と月。

もりおか雪あかり

2007-01-31 07:12:17 | 祭りイベント
 3年前から始まった「もりおか雪あかり」。今年は、暖冬に泣いている。なにせ、市街地には雪がなく、雪あかり製作で、山間部から雪を数十台のトラックで運んだ。会場も大幅に縮小。盛岡城跡公園三の丸には氷の城郭が出現したが、中津川会場は取りやめになった。さらに2日目の31日は雨。世界アルペンの頃の不順な天候を思い出す。
 しかし、企業協賛もボランティアも昨年より集まった。イベントが定着し、信頼されはじめた証拠だ。3日までの残りの会期、なんとか盛岡らしい寒さが戻り、雪あかりのともし火で心を暖めて欲しい。

秋まつり山車そして盛岡城跡公園

2006-09-16 06:06:47 | 祭りイベント
 恒例の山車大絵巻パレードは、今年、岩手公園100周年と好天にぶつかり例年にない人手だった。今年の山車は8台。写真は盛岡観光コンベンション協会の山車「助六」、人形に動きが見えて気持ちがいい。後ろの見返しは「揚巻」で、表と裏の相関はルール(表が歌舞伎の立ち役の人形や歴史上の人物なら、裏の見返しはそれに因む女形の役か女性。たとえば表が源義経なら、見返しが静御前など)に沿っている。
 さて、100周年だが、午後3時50分から記念式典が行われ、盛岡市長が岩手公園に新しい愛称「盛岡城跡公園」を発表した。愛称には反対論も少なくなかったが、観光の立場でいうと「岩手公園」はどのような公園であるか、観光客にはわかりにくく、8月の短歌甲子園で岩手公園を訪れた高校生は、岩手公園って城跡だったんですね、と初めて知った。ある人は、岩手公園には「岩手の名の由来である、三つ石がある」と思い込んで探した人もいるとか。岩手と言う名前と兜明神の巨岩の話が相まって誤解を生じさせたものだろう。
 市民・県民には親しまれた岩手公園だが、「盛岡」という名前を冠することが出来なかった100年前を思い起こし、なんとか盛岡城という名前を冠した公園名に復帰させたいという市民もいるという。友人には立派な石垣があるのだから、建物がなくても「盛岡城公園」でいい、と言う者もいる。
 いずれしろ、岩手公園が100年かけて親しまれる公園になったように、新たな名称も育てていかなければならない。

盛岡秋まつり

2006-09-12 07:07:14 | 祭りイベント
 盛岡の秋祭り・山車は、いつから始まったのだろう。
 観光関係の冊子を読むと、1709年、盛岡の町割りが固まったのを記念し、八幡宮の祭典で、23町(丁)から山車・丁印を引き出したと言われる。とすると、まもなく山車運行300年を迎える。
 電線の無い時代は高さを誇った。10メートルほどの高さの山車があったのかもしれない。塔型の山車もあったようだ。音頭はどうだろう、太鼓のたたき方は、興味は尽きない。たぶん、山車を引き出す町衆の知恵と工夫が伝統をつくってきたことだろう。伝統は、守るだけではなく、守り育てることだ。
 今年の山車は、8台。
 14日午後1時の八幡下り、15日午後6時の大通りパレード。山車勢ぞろいのイベントは圧巻だ。
 盛岡秋祭りは、9月14日から16日の3日間。
 秋祭りが終わる頃、山車の太鼓に誘われるように、鮭も中津川に遡上する。
 

さんさ踊り初日

2006-08-02 07:17:37 | 祭りイベント
 いつものことだが、さんさ踊りが始まる直前、雲行きが怪しくなる。今年もパラパラと雨が降り出したが、太鼓パレードが始まると不思議と止む。今年は4日間と、今朝の新聞各紙には報道され、朝日は全国の社会面に掲載された。
 確かに今年は玉山村との合併記念とうたわれていたが、今年だけでよいものだろうか。開催日の延長は旅行商品造成やまつりの全国化を図る上で極めて重要だ。その陰で時間短縮も強いられているが、パレードの時間はちょうどよくなったような気がする。しかし、輪踊りの時間が少なくなったのは、どうだろうか。初日はパレードの遅れが、輪踊りに影響を与えたので残念だった。あと10分くらいは欲しいところだ。

早池峰神楽から盛岡さんさ

2006-08-01 07:02:59 | 祭りイベント
 早池峰神社の宵宮(7月31日)には、2~3年おきに出かけている。ダムが出来てから道路事情もよくなり、盛岡市内から1時間半弱で神社に到着する。今年は、東京と神戸からの来客も一緒だった。
 今年の見所は、大償神楽の重鎮、佐々木隆さんの三世代競演。20年ほど前に、佐々木隆さんの舞いに初めて接したとき、その華麗さと動きの早さに感激した。素晴らしかった。近年は、宵宮でも権現舞にでてくるほかは、太鼓打ちに専念し、なかなか踊らなかった。今年は、近くの席に座っていた地元のお客さんから「競演するらしい」という話を聞き、心が躍った。
 何を舞うのか楽しみに待ち、競演は「鳥舞」と「権現舞」。なんといっても驚いたのが佐々木隆さんの十八番ともいうべき「山の神」を本人が独演したのである。舞の決め所でひときわ大きな拍車があり、声もかかる。そして流れるような舞に場内は息を呑んで見つめる。静けさと拍手が交差した。
 帰りの車の中で、どのように伝承されるか、話がでた。プロではない、勿論である。しかし、心持はプロの高さと違いがあるわけではない。生活を得るためではなく、暮らしの必需品として芸能がいきづく。賢治の農民芸術概論を思い出した。
 さて、今日から4日までは盛岡さんさ踊りが始まる。盛岡の暮らしから生まれた芸能が今の都市生活の中に定着した。これもひとつの形。
 今年の盛岡さんさ参加者は延べ33,000人。史上最高だ。

チャグチャグ馬コのビューポイント

2006-06-10 06:44:42 | 祭りイベント
 チャグチャグ馬コのビューポイントと写真愛好家にとっての撮影ポイントは、大概は重なっているが、わずかだが見る印象と写真の印象が違う場合もある。
 写真家が行列をなして好位置をキープしようと場所取りをするのが、蒼前神社を出てすぐの田園風景。田植えを済ましたばかりの田んぼを前景に、岩手山を背景にして馬っこの行列を写すことが出来る。しかし、このポイントの範囲は狭く、カメラマンにほぼ占拠されるので、一般の観光客はかなりの時間前から場所取りが必要だ。
 私のお勧めはむしろ、蒼前神社だ。朝早くから馬運車が次々に神社前に到着し、出場馬が境内に入って、衣装を整えたり、参拝をする。家族と馬、乗馬する子どもらが談笑する風景が楽しめる。「祭りがはじまるぞ、という高揚感も楽しめる」
 ビューポイントとは違うが、写真撮影で困ったこともある。フラッシュの撮影や行進中の近接撮影だ。馬が驚いて暴れることもある。事故例もあるという。小さな子どもを乗せているし、驚いて多数の見物客がいる沿道に走り出したら大事故につながる。節度ある撮影が求められる。
 滝沢村から1箇所目の休憩場所の青山商店街までは、馬も歩く人も結構元気だ。揚々とした行進を見ることができる。
 馬が一番疲れて行進に乱れがでるのが、天昌寺付近だ。新幹線の陸橋をわたるので、わずかな坂道になり、行進スピードを一定に保つことが難しくなる。馬だって若くて元気なものもいれば、高齢で歩行速度の遅い馬もいる。
 夕顔瀬橋を渡り材木町で少し休憩を取る。以前は、ここでの休憩はなかった。平成11年頃から始まった。隊列を整えて、繁華街に入るためだ。どこかのビルの上から夕顔瀬橋をわたる行進を撮った写真をみたことがある。なかなか荘厳だ。民間のビルからの撮影だから一般の人が立ち入ることは難しいかもしれないが、撮影ポイントではある。旭橋を渡り、駅に行くと一気に人出が増える。開運橋からは管轄の警察も西警察署から東警察署にかわる。音楽隊、バトントアラーが先導する。さんさ踊りも、先導を先導して、沿道の見物客を楽しませる。大通りがなんといっても人出が一番多い。道路幅が手頃で近くで見ることが出来る。
 その後の写真のビューポイントは、市役所から中央通の長い行列を写すところと、岩手銀行中の橋支店やもりおか啄木賢治青春館を背景にして撮るところだろうか。おでってからの撮影がおすすめだ。重要文化財の建物の前を無形文化財が行進する。
 中の橋の川原には数十頭が降りて、見物客のための写真撮影などに応じる。むかしはここで洗足の儀というものをやっていた。しかし、行進の時間が長くなるとともに、交通規制も大変になることから平成9年から現在のように一部の馬だけが降りることになった。
 どうやら今日のチャグチャグ馬コ、今年も天気に恵まれるようだ。大方の天気予報は雨だったが、「チャグチャグ馬コ」は雨で中止になったことはないという吉例は今年も健在なようだ。

チャグチャグ馬コ

2006-06-09 07:45:42 | 祭りイベント
 チャグチャグ馬コの由来には諸説あるが、現在のように蒼前神社から盛岡八幡宮までの行列行進がはじまったのが、戦前(昭和の初期)、秩父宮殿下が来盛した際の記念行事からといわれている。その前までは、宮沢賢治の方言詩「ちゃがちゃが馬っこ・・・」にあるように、早朝、盛岡近辺の村々から蒼前神社に向かって「馳せでぐ・・」のが行進だった。
 そして、行事の日は、旧暦の端午の節句だった。今でも、チャグチャグ馬コの日が近づけば、中津川原に大きな鯉のぼりが立つ(中の橋下流)。それが、6月15日の固定日になったのが、昭和33年。それから平成12年には6月第二土曜日となった。時の情勢によってやり方や開催日は変わっていく。「変えるべきではない」という主張もあったろう。大切なことは「行事を保持し、末永く続けるためにどうしたらいいだろうか」ということだ。変えないことに愚直すぎても、伝統は守れない。最近、いろいろな場で「変える」「変えない」という議論が起こっている。盛岡の暮らし文化は、最も大切なものを守る勇気があるから、したたかに変えていいものは変えてきたように思う。チャグチャグ馬コの行事もそうだ。
 話はかわるが、民謡名人位の畠山孝一さんは、馬コを出馬させる「チャグチャグ馬同好会」の顧問(元会長)で、自家から数頭の馬を出しているが、先日、民謡についてこう語っていた。「もともと歌っこは、三味線や尺八、太鼓などの伴奏はいらなかった。アカペラで歌うのが筋だ。うまっこ引きながら、馬方節やチャグチャグ馬コ、歌うものだ。遠くから鈴っこの音が聞こえてきて、歌も聞こえてくる。そんただごと、やってみてえもんだ」
 思わず、じーんとした。そのとおりだ。
 明日のチャグチャグ馬コ、畠山さんが、馬を引きながら歌うかどうかわからないが、実現したらきっと素晴らしいだろう。
 チャグチャグ馬コは、明日10日、午前9時30分に滝沢村の蒼前神社を出発し、青山商店街、材木町、盛岡駅前、大通り、内丸、啄木賢治青春館前を通って、盛岡八幡宮に午後1時50分頃到着する。天気予報は芳しくないが、みんなで晴れを祈ろう。

盛岡デー・イン・東京2

2006-06-05 06:12:37 | 祭りイベント
 盛岡デー・イン・東京のアーツ分野のひとつ「盛岡の芸能と音楽の夕べ」(7月3日午後6時30分開演)を紹介しよう。
 会場の新宿明治安田生命ホールは、どちらかというとクラッシック音楽や講演会が多い会場。盛岡デーのメイン会場・新宿駅西口のイベントコーナーから徒歩1分、隣接会場と立地がいい。
 舞台は2部構成で、第一部は、盛岡の民謡とさんさ踊り。民謡名人位の畠山孝一さんと外山節の中里福次郎さんが歌う。畠山さんと司会の畑中美耶子さんの盛岡弁でのかけあいも楽しい。さんさ踊りは、海外公演も経験している三本柳さんさ。勇壮華麗な踊りで東京の観客を魅了するに違いない。今年の盛岡の夏祭り「盛岡さんさ踊り」は8月1日から4日までの4日間。例年の3日間から1日会期を延長している。
 第二部は、盛岡出身の音楽家たちの競演。ピアノ・チェロ・バイオリンの男性3名とソプラノ3名。可能な限り、啄木・賢治ゆかりの曲をというテーマのもと、喜多直毅(タンゴヴァイオリン)は「啄木に寄せて」、ピアノの菊池大成は「星めぐりの歌」(賢治)、渡部宏(チェロ)は「セロ弾きのゴーシュ」ゆかりの「ハンガリヤ狂詩曲」を弾く。ソプラノの細江紀子(二期会)は啄木短歌を歌い、高橋織子(藤原歌劇団)、中野亮子(二期会)の二人は得意の楽曲を歌う。
 前売と予約は2000円、当日券は2500円。
 チケットは盛岡市東京事務所03-3289-1521で取り扱い中。盛岡市ブランド推進室019-651-4111(内線3725)でも予約を受け付けている。

盛岡デー・イン・東京

2006-06-04 08:57:54 | 祭りイベント
 盛岡デー・イン・東京の概要が発表された。7月1日から9日まで、都内で盛岡をアピールする多彩な催し物が展開される。7月1日から7日までは有楽町で観光ポスター展。3日から5日までがメイン企画で新宿駅西口広場イベントコーナーで、観光展、特産品ブランド展、南部鉄器展、ミニ啄木賢治展、盛岡ゆかりの美術展、盛岡の文学展、企業誘致&Uターン情報展などが開催される。また隣接の新宿明治安田生命ホールでは3日夜「盛岡の芸能と音楽の夕べ」、4日「啄木学級東京講座」が開催される。盛岡の芸能と音楽の夕べは前売り2000円、当日2500円。盛岡市東京事務所で予約を受付中。演劇も行われる。神楽坂のシアターイワトで、6日一人芝居「SETSU-KO](前売2000円)、7・8日は「泣き虫なまいき石川啄木」(前売2500円)いずれも石川啄木生誕120年の企画でもある。首都圏の知人たちにお知らせしたいものだ。
 さて、本日6月4日午後2時から、啄木新婚の家で一人芝居「SETSU-KO」が上演される。もう何年続いているのだろうか。啄木新婚の家が改築された後だから平成13年からだろうか。いつも、啄木が新婚生活を始めた6月上旬に行われている。出演の畑中美耶子のライフワークともいえる作品だ。新婚の家での公演は入場無料、寄付金歓迎。続けて欲しい企画だ。そういえば、新婚の家の庭に梅(かりん?)の木がある。樹齢は150年を超えるそうだ。青い梅の実のことを啄木は新婚の家時代に書いている。この木も啄木ゆかりの木だ。