もりおか暮らし物語 盛岡ブランド日誌

盛岡ブランドは市民一人ひとりの暮らしの活動から生まる物語です。ひとりの盛岡大好き人間の盛岡自慢の情報日誌です。

盛岡りんご

2006-11-27 00:21:03 | 特産品
 いわて銀河プラザ(東京東銀座)で盛岡りんごフェアが開かれた。20日から26日まで。終了してからの書き込みは心苦しいが、このところパソコンの状態は不良で書き込みできなかった。お許しを。
 りんごフェアでは次のような声が寄せられたという。
 スーパーで買っていたりんごとは全く違う食感と美味しさに感激した。
 同じりんごなのに、生産者によって味の特色があるというのが面白い。各農家の詰め合わせによって、多くの味を味わいたい。
 盛岡が美味しいりんごの産地とは知らなかった。
 いやいや、盛岡りんごの可能性は高いですぞ。

小さなりんごフォーラム

2006-09-07 05:52:10 | 特産品
 メイポールという小さな赤いりんごを知っているだろうか。受粉に用いるりんごで、基本的に食用ではない。ピンポン玉の大きさのりんごだ。受粉云々は、詳細にはわからないが、受粉用以外にはつかわないので通常は棄てられるだが、これを利用できないか、と東北農業研究センターが研究開発に努めている。
 そのフォーラムが、昨日、開催された。東北農業研究センターは、いろいろな盛岡ブランドをつくりだしている。おいしい盛岡りんごの主流フジの原木もセンターにある。夏秋とりのいちご「盛岡いちご」もセンターの研究による。また、モノではなく景観に属するのだろうが、試験場から見える「菜の花畑と岩手山の風景」、「ひまわり畑と岩手山の風景」は見事というしかない。
 さて、フォーラムだが、都合があって最後の試食会にしか間に合わなかった。幾種類ものジャム、ジュースなどが並んでいた。メイポールは酸味が強い。皮だけではなく果肉まで赤いので、赤いジュースやジャムが出来る。個人的には、砂糖を控えめにした酸っぱさが際立つ透き通った赤いジャムが好きだった。これなら売れる、と思った。
 知り合いのりんご農家も数名見かけた。頑張っている人は、本当に頑張っているんだなあ、と思った。モノづくりは、長年の辛抱と、たゆまない研究が必要だ。ただただ消費をし、評論家ぶっている私たち消費者は、つくり手への感謝の気持ちを忘れてはならない。同時に、地域のつくり手たちと仲間になって、一緒にいいものをつくりだそうとしなければならない、と思った。
 秋には、いよいよ「盛岡りんご」の本格的なスタートだ。

暮らしの和道具 鉄瓶

2006-09-06 04:41:41 | 特産品
 欲しい本があって書店に立ち寄ったら、平積みの新書版の中から気になる題名の本を見つけた。「暮らしの和道具」(遠藤ケイ著)とある。女性の方かなと思って裏表紙の著者紹介を見ると男性だ。意外だった。きっと団塊世代のマニアックな女性の作家で、和道具の様式美かなんかの解説本かな、と題名と著者名から想像していたからだ。表紙のコピーは次のような文章が載っていた。「道具は人の生き方にに似ている。自分にあった生き方を楽しみながら磨き上げていくと、味わいのある人生になる。腕のいい職人が作ったいい道具が一つ家にあると、そこから暮らしそのものがイキイキとしてくる。」思わず買ってしまった。
 この本の中に「鉄瓶」のコーナーがあった。南部鉄器のことは当然記述されていた。出版されて間もない本なので、詳細は省くが、鉄瓶の発祥が南部鉄器で、そのいわれや鉄瓶を作る工程まで記載されている。そしてまとめは鉄瓶の効果だ。「鉄瓶で沸かしたお湯は旨い。鉄が水に混じった塩素などの不純物を吸い取るので、味が柔らかくまろやかになる。・・・また、鉄瓶で沸かしたお湯は、溶解鉄がふくまれているので、鉄分の補給に一役買う。・・・」とあった。
 本でも指摘しているが、かつてはどこの家にも鉄瓶があったが、電気湯沸かし器やポットにその座を譲ってしまっているところが多い。わが家もそうだったが、10年ほどまえから鉄瓶を現役復帰させている。使ってみるとなかなかいい。流れ作業の歯車のような合理性とは対極に位置する「暮らしの手ごたえ」を感じる。お茶の味も、コーヒーの味も一段階向上してように思える。
 著者は、新潟県在住で、自然の中の手づくり暮らしを実践しながら、日本全国、世界各地を訪ね歩き、人々の生業や生活習慣を取材している。「男の民俗学」(小学館)の著者。
 「暮らしの和道具」はちくま新書版。700円。

お酒を楽しむ会

2006-09-02 09:31:31 | 特産品
 9月1日、第4回お酒を楽しむ会が、盛岡の東日本ホテルで行われ、300人以上の人手で賑わった。盛岡は南部杜氏の本場で、酒造会社も多い。今年、大手の岩手川が倒産したが、12年連続品評会金賞の快挙をなしとげた酒蔵もある。盛岡のお酒の旨さの秘密は杜氏の腕と水の美味しさにある。楽しむ会では各テーブルに「仕込み水」が並べられた。これが旨い!お酒をいただき、ときどき仕込み水を口に含む。
「悪酔いしないよ」と誰かが言う。確かに今朝の目覚めは、しっかりお酒をいただいた割にはすっきりしている。
 この楽しむ会に東京都府中市の職員が来ていた。一昨年、大手広告代理店のブランディングスクールに派遣され、盛岡市の派遣研修職員と席を並べた方たちだ。昨年も来ていた。今年は、啄木記念館にも足を運んだとのこと。ありがたいことだ。
 ブランド推進のやり方は都市によって様々だ。府中では研修報告で一区切り。盛岡は都市そのもののブランド化を目指すため多方面でブランド振興に取り組む。

おもてなしわんこ

2006-07-25 22:10:17 | 特産品
 おもてなしわんこ、ゆっくりわんこを初体験した。と言っても、いつものわんこそばとメニューが変わるわけではない。「競争」を第一としないだけだ。店の女将が、わんこそばが始まる前に挨拶され、「おもてなしわんこそばは、岩手の蕎麦ぶるまいが原点で、急がず、薬味とそばのトッピングを楽しんでください」という説明がある。刺身、海苔、ねぎ、胡桃、なめこおろし、いくら・・しゃれではないが「いくらでも」トッピングの組み合わせが出来る。
 おそるおそるゆっくりわんこに挑戦してみた。椀を重ねてゲーム感覚になれすぎたせいか、最初、調子がでない。が、徐々に、ゆっくりわんこに慣れてくる。汁をは棄てるのではなく、楽しんでいい、ということがわかる。そばの味が薬味のトッピングで多様な味わいになる。東京からの来客から「うまい」という感想をいただいた。関西出身でうどん文化の彼は、東京のそばは食べられないという。盛岡のそばの評価があがった。
 ゆっくり、おもてなしわんこ、これが盛岡のそば文化の原点かもしれないと思った。

盛岡冷麺

2006-07-08 08:55:22 | 特産品
 東京都内の居酒屋チェーン店の一つで「盛岡冷麺」がメニューにあった。どんなものか食べてみた。盛岡の友人ら15名が一緒だったので、皆が一口づつ食べた。
「これは盛岡冷麺」ではない!皆、感じた。冷風麺と冷麺の中間、といえばいいのだろうか。麺は縮れ気味の細めん、スープは酢醤油ベース、氷とほうれん草が添えられていた。誰かが「お土産用の安いやつでは」と言った。「いや、お土産用も今は改良されて、だいぶよくなった」という声もあった。
 店の人に、仕入れ先を聞いたら「宮城県」。やっぱりと思った。盛岡・岩手の会社がこれほど違うものを出すことはない。全国区になった盛岡冷麺。でも本物の味を知るものは全国でそれほど多くない。いよいよ盛岡冷麺も「偽者対策」が必要になっているのかもしれない。

りんご畑deコンサートⅣ

2006-05-14 18:17:15 | 特産品
 農産物の盛岡ブランドといえば「盛岡りんご」。「盛岡りんご」というのは「フジ」や「ジョナゴールド」「紅玉」のような品種ではない。糖度、食感に優れた多様な品種を揃えている盛岡で育った「美味しいりんご」である。しかし、量を誇る青森りんご、首都圏で最も早く出回る長野のりんご、そして粒ぞろいで高い価格で取引される江刺りんごに比べ、盛岡りんごの知名度は今ひとつである。
 品質の良さと、知名度・価格の低さのアンバランスを解消させるのが、ブランド化だ。消費者に盛岡りんごの良さを伝えることが大切だ。
 盛岡には頑張っているりんご農家が沢山いる。盛岡の黒川地区の松本さんもその一人。5月13日、夜来の雨もあがって、恒例の「りんご畑deコンサート」が開かれた。今年で4回目、満開のりんごの花の下での音楽会だ。今年は、生のピアノを持ち込んでフルートとバイオリンの三重奏・満開(?)のりんごの木の下で生ピアノは、そう経験できるものではない。
ヴァイオリン 河村崇司  フルート 鈴木かなえ  ピアノ 佐々木真弓
 曲目は、クラッシックからゲーム音楽、映画音楽など幅広い。募金箱があって募金は、重症心身障害児施設と地域の小学校に寄付される。音楽のほか、絵本の読み聞かせ、水彩画の展示のほか、りんごワインやジュース、山菜などの地域の方々の臨時マーケットもあり、爽やかな風に暖かい気持ちが触れ合える。人出も沢山。200人は超えていただろう。今年も盛岡の心がこもった美味しいりんごが実るだろう。