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規格外の薬剤師也

本職は病院に勤める薬剤師ですが、
実際は乳がんを勉強し、がんに関連したNPO法人に参画している事務員です。

芒種~螳螂生

2006-06-08 11:05:37 | 本に関する書き物
この頃は
24節気:芒種
72候 :螳螂生(カマキリショウズ)
という旧暦で
表されるそうです。

芒種の“芒(のぎ)”とはイネ科植物の
穂先の細い毛のような部分の事だそうで
“芒種”とはそんな“芒”のある穀物の種を蒔く時期との事。

私がこの地に住まい始めたのは30年前。
実家の周りにはほとんど家が無く、
伸び放題の雑草ばかりの野原に囲まれていました。

小学生の頃はその野原で野球やサッカーをしたり、
今でこそ住宅街となってしまった裏山の田んぼで泥んこ遊びをし、
おたまじゃくしやオケラと戯れたりしていました。

蟷螂の卵は家の周りの野原でよく見ましたし、
稲に関しては田植え以降しか知りませんが、
解剖用のカエルを捕まえた事もありました。

この思い出があるからこそ、
自然と接したいという欲求があるのかもしれません。
げん。

参考図書:「美しい暦のことば」

パイロットの危機管理。

2006-06-04 15:15:13 | 本に関する書き物
危機管理に関して、パイロットから学ぶべきことは沢山ある。

と、教えてくれた友達の医師の話から
「パイロットが 空から学んだ 一番大切なこと」
「パイロットが 空から学んだ 危機管理術」
という2冊の本を購入しました。

薬剤師も、「薬」という物を扱っている以上
危機管理に対する知識は不可欠です。

・飲み方
・飲み合わせ
・副作用
など、必要な知識は沢山あれど

薬局として
どのようにして必要な事項を患者に伝えるか
いかに薬局内での間違いを減らせることが出来るか
今のやり方のどこに問題があるのか
を、考えておく必要があります。

これは何かが起こったから、とか
訴訟が怖いから、とか
上から言われたから、とかではなく
薬に関する”プロ”として
常に考えておかなければならない事です。

と、いう訳で源氏物語をしばし中断して
英語+(経済本→危機管理)
という読書スケジュールの予定です。
げん。

小満~紅花栄

2006-05-29 08:18:20 | 本に関する書き物
この頃は
24節気:小満
72候 :紅花栄(ベニバナサカウ)
という旧暦で表されるそうです。

紅花?
本にも書いてありましたが、やはり紅花油を思い出しましたし
生薬研究室出身の私としては生薬となる「コウカ」を想像しました。

また、外側から摘んでいくことから末摘花とも呼ばれたそうですが
この名前を聞くと源氏物語を思い出し、
その源氏物語は私の中では挫折の象徴として心に刻まれています。

と、言うのも
高校生の頃から何回も与謝野晶子さんの源氏物語の読書にトライしているのですが
どーしても中巻の途中で挫折してしまうのです。

系譜や辞書を携帯しつつ、
物語に出てくる小物や位、人物の関係を考えながら
楽しみつつ読んでいるはずなのですが、ねぇ。

折角小説を解禁したのですから
日本の歴史について再認識しようと思っています。
手始めに読むのは源氏物語か徳川家康か。
げん。

小満~蚕起食桑

2006-05-23 20:43:44 | 本に関する書き物
今日は5月22日、

この頃は
24節気:小満
72候 :蚕起食桑(カイコオキテクワヲハム)
という旧暦で表されるそうです。

さて、私の住む地域はシルクロードと呼ばれていました。
山梨で作った生糸を八王子~横浜の港へと運んだ道なので
「絹の道」と呼ばれる事によります。

でも、この辺りでも養蚕は行われていたのでしょうね。
小学校の裏山には山道に沿って桑が植えられていました。
その実をとって食べて以来、私の好物の一つとなった桑の実。
しかし、今ではその山道も宅地となってしまいました。
げん。

立夏~蚯蚓出

2006-05-10 15:06:32 | 本に関する書き物
今日は5月10日、

この頃は
24節気:立夏
72候 :蚯蚓出(ミミズイズル)
という旧暦で表されるとの事。

みみず…
実家の広くない庭では、今で言う所のコンポスト?
を、私の幼い頃から実践していました。
と、言うか生ごみを庭に埋めていただけですけどね。

私が生まれる数年前に関西から転勤で東京にやってきた両親は
庭にあこがれたようです。

黄楊(つげ)、桜という樹木から、
実のできる梅、茱萸(ぐみ)、栗(これは弟が生めた実から生えてきたらしい)
山椒(これは私がアゲハの幼虫を育てるために幼稚園からもらってきました)、
きゅうりやトマトを栽培した他、
ヘチマから美容液を採取したりし、
そんな庭からは、蚯蚓が顔を覗かせていることが頻繁にありました。

私の幼少の頃はあたり一面野原で、
小学校が終わったら小学校の裏山で遊んだり、野原で野球やサッカー、
雨の日は泥んこ遊びをしたりしていました。

もし、今、私が生まれてきたとしたら
実家の庭で泥んこ遊びをするのでしょうか。
今の子達は蚯蚓と遊ぶことなどしないのでしょうね。
げん。

参考図書:「美しい暦のことば」

立夏~かわず始鳴

2006-05-05 09:40:26 | 本に関する書き物
今日は5月5日、

この頃は
24節気:立夏
72候 :鼃始鳴(かわずはじめてなく)
という旧暦で表されるとの事。

もう、旧暦では夏だそうです。
24節気による「夏」は、立夏から立秋の前日までで、
今の「夏」という概念よりも早めだったのですね。

鼃(かえる)初めて鳴くという時期、
この「鼃」とは川に住む「かえる」の事で
田んぼに住む「蛙」とは鳴き声で分けていたそうで、
そんな声のきれいな「鼃」が鳴き始める季節との事。

私の住まう地域は、綺麗な川が無く
ゲコゲコ…という田んぼ蛙の鳴き声しか分からない…。

大学生の頃(薬学生の頃)、
実習で動物を解剖する機会に恵まれましたが、
その昔、中学生の理科の時間、
教科書には動物の解剖の記載があったのですが
当中学校では予算の都合?から行われないとの事。

諦めきれない私は、友達と連れ立って
田んぼに蛙を捕まえに行きました。
多分、3人に1匹位は行き渡るように捕まえたはず。
それを学校に持っていって理科の授業に使いました。
良い、思い出です。
(女の子には大きなお世話だったのかも)
げん。

参考図書:「美しい暦のことば」

穀雨~牡丹華

2006-05-04 21:18:20 | 本に関する書き物
今日は5月4日、

この頃は
24節気:穀雨
72候 :牡丹華(ぼたんはなさく)
という旧暦で表されるそうです。

確かに
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」
という言葉は知っていますが、
残念ながら牡丹の花を身近に知り得ないので
季節として感じることが出来ません。

ただ、この3種類の花は綺麗なだけではなく
牡丹の皮、牡丹皮は生薬として婦人科疾患に使われ、
芍薬も生薬ですし、百合も根は食べられるように
食用・薬用としても有用です。

花屋の前を通ったら、
ちょっと気をつけてみようと思います。
げん。

参考図書:「美しい暦のことば」

穀雨~霜止出苗

2006-04-27 16:27:29 | 本に関する書き物
今日は4月27日、

この頃は
24節気:穀雨
72候 :霜止出苗(しもやみてまえいずる)
という旧暦で表されるそうです。

確かに霜も降りなくなりました。
残念ながら近くに田んぼが無いので分かりませんが
もう苗代の時期なのでしょうね。

穀雨ですが、今日も東京はしとしとと、雨が。
3日以上続くと春霖、
降ったり止んだりする場合は春時雨と、言うとの事。

春の長雨、体調を崩さぬようご自愛ください。
げん。

暦を感じる為に。

2006-04-27 16:09:08 | 本に関する書き物
この年になっても、さっぱり花の名前を知りません。

こんにちは、もーすぐ33歳のげんです。

と、いう訳で
どこかの書評欄に載っていた、
「美しい暦のことば」なる本を購入しました。

もう少し季節を感じたり
日本語の美しさに触れたり
語彙を増やしたり
日本人らしさを増したいと思ったからです。

とりあえず何かを始めたら、
今の気虚の状態を脱することが出来るかな?と。

げん。

「取締役のルールに学ぶ」…“キャッシュフローをつかもう”より。

2006-03-15 08:23:28 | 本に関する書き物
先日ご紹介した「取締役のルールに学ぶ」より。

キャッシュフロー。
薬剤師には聞き慣れない言葉です。

ここでは例として
「入ってくるお金より出て行くお金が多いと苦しいと言う事」
と分かりやすく解説されています。

「キャッシュフローは全社員の問題。
 キャッシュフローが悪くなく原因は
 在庫が増える、売掛金が増える、固定資産が増える、の
 3つがありますが、そこには全社員が関係している」
との事で

薬局で言うと
・ 無駄な医薬品は買わない!出なければ返品する!
・ 売掛金は増やさない…未収金はなるたけ無くす
 ちゅう事は、出来るだけ会計前にお薬を渡さない!
・ 散剤分包機やプリンターを大切に使う!
って、所でしょう。

確かに在庫が少なくて患者に迷惑を掛けることは心苦しいことでが、
出ない医薬品の在庫は、其の分、お金をそこに置いている事と同じ事です。
経営の基本が借金と言う事を踏まえると、余分な在庫は置いておけないはずです。
ブロプレス錠4mgの錠剤、薬価で考えると1錠約100円。
100円玉と同じでございますよ。
10錠ヒートは1000円札と同じなわけで
100錠ヒートは諭吉君と一緒。
1000錠ヒートは…
という見方をすると、少しは大切さが分かるはず。

未収金は医事課の問題とせず、会計後に処方に変更があった場合は必ず医事課に確認して、請求金額が変更となったときには必ず会計に寄って頂ける様に
患者に一言付け加えましょう。

物を大切に使用することはとても大事なことです。
特に日々のメンテナンスが、その機械の寿命を左右します。

と、普段から経営に関する視点の掛けている医療従事者は多く、
確かに患者の為とか、医は仁術である事は大切なことでありますが
算術の事も少しは考えないと、
破産してしまって患者に迷惑を掛けることもあることを
考えてほしいと思う次第です。
げん。