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規格外の薬剤師也

本職は病院に勤める薬剤師ですが、
実際は乳がんを勉強し、がんに関連したNPO法人に参画している事務員です。

取締役のルールに学ぶ

2006-03-07 08:12:09 | 本に関する書き物
以前、ルール本シリーズのうち、「営業のルール」を紹介しました。
今度は、取締役のルールでございます。
普段から、物事を多方面の視点から見る癖をつけている私ですが、
たまに視点の数が多すぎて考える事が多くなってしまって
優柔不断になってしまっている事は否定できません。

しかしながら、物事を自分本位に考え、
利己主義になるのはそれ以上に問題では?と思うので
これからの課題は、幾つもの視点のベクトルを合わせた方向性の探索スピードアップと
重要性から見た考え方の整理の必要性だと言えます。

さて、前書きに書かれています。
「どんなに優秀な方でも取締役になりたいという気持ちの無い人には
この本は向きません」
と、言うのも「取締役のルール」と「一般社員のルール」
は、まるで違うとの事です。
取締役は主任、係長、課長、部長の延長上ではない。
越すに越されぬ大きな溝がある、と。

その一つが、鳥瞰が出来るか否か?
だと思います。
会社から、組織から自分を見る。
また、会社や組織、個人を
客観的に見て判断する事ができるか?
が、焦点だと思うのです。

実は、まだ、私はこの本を読み終えていません。
半分程度まで読み終えた時点で、
自分が大切だと思うところが余りにも多すぎて
まとめながら、頭を整理しながら読んでいきたいと思った次第です。

なので、文書同士に繋がりが無いかもしれません。
それでも、本の紹介として一貫した文章を作るよりも
少しずつ考えながら読みたいと思いました。

げん。

はぐらかしの技術…その2「世の中、怒ったら負け」

2006-02-17 21:45:19 | 本に関する書き物
「ああ言えば、こう言う」
「のれんに腕押し」
「ぬかに釘」
的な会話の場合、
自分の話し方に問題があったのか
相手がわざと同じ土俵に乗ってこなかったのか
注意深く検証する必要性があります。

また、わざとはぐらかされていると判断した場合はその意図を探る。
そして、わざとはぐらかされたままにしておくか、
切り返すか?の判断を下す必要があります。

わざとはぐらかされたままにした場合はだまされた振りをして真意を探り、
次の対策を練る必要性があります。

切り返す場合は、より強力なはぐらかしをお見舞いして気付かせるか、
論点を一つ一つ確認する事によって論点を明確にし、
答えを求めます。

と、冷静に対処できれば良いのですが
怒ってしまった場合、困難が生じます。
結局、怒ってしまったと言う借りを作ってしまう事と
折角のチャンスを生かす事ができなくなってしまう事からです。

“はぐらかし”を行う場合は、大抵、自分に弱みがあります。
よって、“はぐらかし”をされている事に気がついた場合は
「相手に弱さがあるのではないか?」と、冷静に考えて
真意を探り、弱点を突く必要性があります。
よって、はぐらかされている!と、怒っている場合ではないのです。

どんな時でも冷静に、と、言葉で言うのは簡単ですが
自分が怒りやすい状況を考えておく事、
そんな状況に出くわした場合は、より、自分にEQを心がける事が必要です。

常に冷静さを。
充分な睡眠を。
げん。

はぐらかしの技術…その1「キャバクラ嬢に学ぶ相手の深層心理のコントロール」

2006-02-16 08:21:30 | 本に関する書き物
こんにちは、げんです。
体調不良により、2日空けてのブログです。
一昨日の続きとなります。
宜しくお願いします。

キャバクラに来た男が
「分かんないよな~、こういうお店の子にハマる男の気持ちって」
…というセリフを吐くのは往々にして
「本当はそうなりたい!」
又は
「実はそうなりそうでヤバい!」
という相手の深層心理の表れだそうです。

相手の表の部分、「ミエ」の部分から裏を読み取り、
自尊心を傷つけないようにそれを利用して
「お客さんだけは絶対ハマらないで下さいね~」
と、太ももへのソフトタッチをもって耳元に囁く攻撃によって
男はコロっと逝ってしまうとの事です。

さて、では、自分の話になりますが
私もキャバクラにハマら無い!
と、断言できるほど人間が出来ていません。
お金と時間とに余裕があって
機会があればハマる可能性はかなり高いと思われます。

それは、男の性でもあり、自分の性格の弱さの部分でもあるわけですが
それこそはぐらかしによって本質からずらされてしまう弱点である訳です。

それにしても弱点となってしまう「ミエ」という物はやっかいです。
年をとると共にプライドも高くなり、見栄を張る事が多くなりますが
そこにスキが生まれるからです。

特にちょっと小器用な人や
少し程度人より優秀とみなされた人。
こんな人達、若い間は良いのです。
学校で勉強した内容、社会に出たばかりの謙虚な気持ちで望んだ勉強会
そんな最新の知識と要領の良い対応で
年を召した先輩や使えない同僚を駆逐しがちです。

でも、知識をup dateする努力が無ければ
後輩から学ぶ事を含めた謙虚な気持ちがなければ
時間が経つにつれて自分がどんどん古くなっていく事に気がつかないまま
いつの間にか、若い頃自分が非難していた使えない人間へと変わってしまうのです。

特にそんな人に「ミエ」が難儀となります。
逆に、そんな人を扱う際に「ミエ」を利用すべきです。
適当におだてて手の上で転がすなり、必要なときだけ利用するなり。

ですが、自分は特別なんだ、仕事が出来るんだ、と自負している人間ほど
自分が使えない人間だとみなされていても認めることが出来ず
「ミエ」の権化となり、組織としてお荷物となるのは必須です。

今、“なぜ、「出来る人」は「出来る人」を育てられないのか?”
という本を読んでいます。
そこに自分が組織のお荷物とならないような自分研鑽の答えがありそうです。

げん。

「はぐらかし」の技術

2006-02-13 08:24:52 | 本に関する書き物
なぜ、こんな本を購入したのか。
それは、普段から「はぐらかし」に困っているからです。

相手と話している際に、
「なーんで話が通じないんだろう?」
と、思う事は少なくありません。

そんな出来事と出会う確率が高い相手は
・仕事の出来ない人
逆に
・仕事の出来る人
と、に大別されます。

仕事の出来ない人は
日本語に不自由が生じている場合と
想像力が欠如している場合と、
その複合型があります。

逆に仕事の出来る人との場合も確率が高く、
また、そんな時の「はぐらかし」こそが問題と言えます。
それは、「はぐらかし」によって
意図的に煙に巻かれている場合があるからです。

当然、その、「はぐらかし」も
意識して使用されている場合と
天然ボケによって、ただ単にはぐらかされてしまった場合と、があります。

何れにせよ、「はぐらかされた」場合には
こちらが不利益を講じる場合が多い為
気が付いた時点で可及的速やかな対策を取る必要性が出てきます。

確かにその対策を練るために購入したのですが、
逆に、自分自身で「はぐらかし」を身につける必要性も常日頃より感じています。

買う必要の無い商品の勧誘を受けた場合や、
つまらない言いがかりをつけられた場合には有効だと思うからです。

電車に乗っていた40分程度で完読した本でしたが
学ぶべきポイントがいくつかございましたのでご紹介する事にします。
げん。

amazonにて”「はぐらかし」の技術”をお買い求めの方はコチラから。

クリティカル進化

2006-01-27 08:28:53 | 本に関する書き物
クリティカル進化(シンカー)論
この本の存在を知ったのは師匠の講義でした。

私は元来ひねくれた性格の持ち主で
物を右から上から下から斜めから…
様々な角度から見ないと気がすまない性質でした。

この本ではクリティカル思考のすすめとして
きとんとした「ものの見方・考え方」を、
単なる技術としてちょっと練習すれば習得できると説いています。

様々な角度から物を見ていても
その見た情報を重要度にあわせてベクトルを整理して
きちんとした情報とする事が出来ていない私にとって
クリティカルシンキングが、とても必要な技術だと思っていました。

この本は、OL進化論を題材として、考える過程の大切さを
方法論と共に日常場面に則した知識から解説してあります。

読んだ感想ですが、結論から言うと分かっていた事ばかりの内容でした。
しかしながら、今まで意識せずに行ってきた行為を
意味のある行為として意識して行うこととは別です。
今まで、情報を取捨選択出来ていなかったことを改めて自覚しました。
クリティカルシンキングの意識付けが出来たかと思います。

パワーロジックを読んで~その5…「謝罪ではなく、感謝を」

2006-01-18 09:21:04 | 本に関する書き物
お待たせしてしまった場合…
「すみません。電車でこちらへと向かったのですが、人身事故だったようで、思いのほか処理に時間が掛かったようで…」

どんなに「言い訳」しても「正当化」しても個人の責任であるとみなされる為
遅刻して相手を待たせてしまったという敵意を減らす事ができてもゼロにはできない。

「うわぁ、30分もお待ち下さったんですね」
という感謝をかけた後で理由を説明して謝罪する。

「感謝」の言葉は人を気持ちよくさせる催眠的な効果があって、
誰でも感謝されたいという欲求を持っているから、
感謝の言葉を聴くだけで気持ちよくなってしまうとの事。
最初に感謝をした後で謝罪をすると、気軽に水に流してくれる。
それは、最初の感謝が嬉しいからだそうです。

「すみません」と「ありがとう」ではまったく意味が違い、
普通、遅刻をした場合には「すみません」を使うべきだと思われているが、
効果的なのは「ありがとう」を使った謝罪であると述べています。

こんな視点のずらし方を考えた事はありませんでした。
確かに最初から謝り通しだと
相手によってはいつまでも罵倒し続けられてしまう場合がありますし
相手との関係の改善は相手任せになってしまう気もします。

私の場合、瞬間的に「すみませんでした」
が、出てきてしまいます。
本当は、それが理想なのかもしれませんが
大人の社会では使い分けが必要なのでしょうね。

生きる術ってやつですか…。
げん。

パワーロジックを読んで~その4…「会話においては“譲る”が大切」

2006-01-04 17:57:53 | 本に関する書き物
会話の主導権、方向性を譲る事が大切だと説いています。

特に部下と話す場合、
上司が譲らない場合は押し付けにならざるを得ず、部下もムキになってきます。
逆に上司が譲った場合、主導権を譲られた部下は大切に扱われていると感じ
上司の言う事を聞くようになるとの事。

部下との関係では
「お前はどう思う?」
と、聞く事が大切ですよね。

普段から意見を言い合える環境作りが出来ているか否か?
組織の長は裁定者であり、牽引者でもある事が必要とされます。
他の部署からの独立が求められる、
病院における専門職のトップであればなおさらのこと。
知識、人格、他の部署との外交、様々な事柄が要求されます。

やはり、部下は話を聞いてもらいたがっています。
しかも自分が尊敬する人であればなお更の事。
譲る事ができるような人格者。
そんな大人になれるよう信じて。

げん。

パワーロジックを読んで~その3…「データの加工法」

2005-12-30 10:45:49 | 本に関する書き物
3000円の商品と2980円の商品。
言わずと知れた方法です。
20円の差なのですが、もっと大きな差として感じることが出来ますよね。
私は感じないのですが。

さて、単位の変換や視点の変化で
1つの現実が様々な言葉で形容されます。

1972年のミュンヘンオリンピックで
ナイキのシューズを履いて出場した選手がいたそうな。
その結果を受けてナイキは、
「トップ7のうち、4人までがナイキのシューズを履いていた!」
という広告を作ったとの事です。

確かに7人のうち4人がナイキのシューズを履いていた事は事実だったのですが
トップ3の3人は3人ともアディダスのシューズを履いていたそうです。
でも、
「4位から7位までがナイキのシューズ!」と
「トップ7のうち、4人までがナイキのシューズを履いていた!」
この違いがアピール度の高い表現とされています。
私に言わせると「バイアスの掛かった表現」なのですが。

新宿から電車で2時間と120分
ダイアモンドが1カラットと0.2g
1日コーヒー1杯分のお値段…。
これらは同じ事を言い換えているだけですが
前と後ではイメージが変わってきます。
そこを突く訳です。

医療の教科書や文献を読む場合
こういった「バイアス」が掛かっている事が少なくありません。
ましてや、製薬会社のMRさんが持ってきてくれる資料は
バイアスが掛かっていない方がおかしいと思います。
営業職なのですから。

その、バイアスを見抜く勉強の必要性が求められています。
MRさんに営業されて、自分の行動にバイアスを掛けている人も居ますけどね。
くわばらくわばら。

げん。

パワーロジックを読んで~その2…「事実だけ」を伝える。

2005-12-27 08:22:18 | 本に関する書き物
相手を動かす為には、こんな方法もあるのか?と感じました。

生徒に紙のリサイクルを求める場合、
「使い終わった紙はゴミ箱に捨てずにリサイクルとして集めましょう!」
私なら、直接こう言うでしょう。
求める事柄に多大な労力が必要なわけでもなく、お金が掛かるわけでもなく。
お願いする程度で意図している事は伝わると思うからです。

しかし、例として挙げられている方法は、「事実を伝える」という方法でした。
「昨日は、○○だけの紙が集まりました」
という張り紙…。
事実を伝えるだけならば「説得臭」を感じず、話を聞くことができるそうです。

ただ、上司に事実を伝えて感じてくれるような上司なら
わざわざ回り道をせずとも感じてくれるんですけどねーってね。
ハイ、愚痴です。

げん。

「パワーロジック―論理の鎖で相手をつかむ無敵の説得術」を読んで

2005-12-26 19:07:53 | 本に関する書き物
副題は、論理の鎖で相手をつかむ無敵の説得術

と、言う事で
組織論と共に興味を持っている論理(ロジック)の分野の本です。
「はじめに」にも書いてありましたが
この、論理(ロジック)とは理屈っぽい話の事ではなく
茶道や将棋などにも見られる「型」のような、
人の心を動かす為に必要な法則の事です。

日本語を使って会話は出来ても話が通じている訳ではありません。
話が通じていても、「説得」ができる訳ではありません。
説得を成功させる為には、
心理学で明らかにされている法則を学ぶ事が大切だと説いています。

一つの施設で長い間働いていたら…
日々の努力が無ければ、探究心が旺盛でなければ、
外の世界と遮断されていると考えていいでしょう。
年代の差が、経験の差が、興味の差が、
例え同じ職業に就いていたとしても、
その専門に関する話題に関しても、言葉の定義に関しても
会話が成り立たない程の相違となってしまっている事は往々にしてあります。

私は今までは自分を中心に考えすぎてきたと思います。
私だったらこうする…
長(おさ)だったらこうするはずだ…
周りを全て、理想で片付けようとしていました。

そんな自分を変えるために読みました。
説得を行う為にはその事柄に関して知識を増やしたり、根回しを行ったりする他に
説得を行いたい相手との関係向上が必要だと分かってはいたのですが…。
さぁ、読んで何かが変わったのでしょうか。
げん。